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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、特定の施設に収容することが困難です。担当職員は一般人が転移範囲に侵入しないように務めてください。また、一般人の侵入が確認された場合は、周辺にそれを目撃した人物がいないかを確認してください。侵入した人物が脱出した場合、その性質により記憶処理等は不要です。
料理長および店員とは定期的に面談を行う必要があります。運営方針によっては、人間以外の生命体が地球へと侵入する恐れがあります。そのような場合、侵入を規制するように説得をしてください。
転移が発生した場合、速やかに次の位置を調べてください。
20██/010/03, 追記
イベント発生時には、定期面談の日程に加えて早急に面談を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは、山梨県青木ヶ原に存在する深さ2.3 mの竪穴状の異次元ポータルです。外観はスコップ等で掘ったかのような歪な形状をしています。人がSCP-XXX-JPに侵入すると不明な方法で転移します。(以降、転移先を中枢エリアとする。)SCP-XXX-JPは山梨県青木ヶ原内にて不定期に位置が変化します。転移は元の地点から半径約500 mの範囲内で起こり、多くの場合、その位置は遊歩道から大きく外れています。完全封鎖されて一般人が侵入できなくなった領域には転移しません。調査の結果、平常時は自殺者が多いとされる地域内を小規模な範囲内で転移し、その領域が完全封鎖される、または訪問者が絶えた場合には別の自殺者が多いとされる地域に転移することが判明しています。
中枢エリアは四方を崖で囲まれており、SCP-XXX-JPと同様の竪穴が約20箇所存在します。また、中枢エリアの中央には一件のレストラン(SCP-XXX-JP-Aとする)があります。
レストラン内部では20代前半と見られる女性(以降、料理長とする)と2,3人の店員がSCP-XXX-JP-Aの運営を行なっています。料理長を除いた店員は不定期に交代しており、人間および不定形な知的生命体が店員として業務を行っている様子が確認されています。店員として雇用される生命体には、共通して人間と同程度の知力および感情を有しているという特徴があります。
レストランにて提供されている飲食物には一般的な食材のほか、不明な動植物を原材料として使用していることが確認されています。これらの飲食物からは出自不明であることを除いて異常性は確認されませんでした。
メニュー表は言語毎に用意されており、中には不明な言語および図の表記されたものも確認されています。
飲食物のメニューは不定期に更新されます。以下は20██年1月時のメニュー表の一部です。
●ArrandのSaute
第5域の生物の特に柔らかい部位を第7域の家畜"Cow"の乳から作った固形脂肪で炒めました。ほろほろとした食感の肉と濃厚な旨味が特徴です。第3域の果実"Trratret"の果汁をかけてお召し上がりください。
●HumanのBrown stewとBaguetteのセット
第7域の生物を現地の野菜と共に炒め、酒や果汁でじっくりと煮込みました。圧力をかけて野菜の味が凝縮された濃厚な液が、クセのある肉をより食べやすく包み込んでくれます。"Baguette"は現地の主食の一つです。残った液につけてお召し上がりください。
●MermaidのTracutta ~Ner Quetteier風味~
第11域の生物"Mermaid"の上半身の肉を現地の植物と共に熟成させ、第6域の香りの強い草である"Ner Quetteier"と共に呪いをかけました。塩気と旨みが凝縮された、現地で親しまれている家庭料理です。ぷるぷるとした食感をお楽しみください。
注意)第11域および13域への移住を決定された方のみ注文してください。●DryadのGin and TonicとCheeze
第6域の生物から作った酒を第7域の果物や香草で作った甘い飲み物で割りました。爽やかで少し青い香りとすっきりとした甘さが特徴のお酒です。第7域の生き物"Goat"の乳から作られたおつまみであるCheezeと共にどうぞ。
中枢エリアの各竪穴からは人間を含めた知的生命体が客として出現することがあります。客は多くの場合においてSCP-XXX-JP-Aにて食事をとり、竪穴から消失します。その場合、消失前に透明な液体(SCP-XXX-α)を飲用します。SCP-XXX-αの成分は不明ですが、飲用することによって記憶処理薬お呼び抗うつ剤と同等の作用が得られることが判明しています。
一部の客は店員としてSCP-XXX-JP-Aで働く、または食材として提供されることを希望します。
インタビューログXXX-JP
以下の内容は、料理長に対して行われたインタビューログです。
対象: 料理長
インタビュアー: 津軽研究員
<録音開始, 20██/02/13>
津軽研究員: まず、あなたについてお名前などを教えてください。
料理長: 名前、は、もう捨てました。単に料理長とお呼びください。一応、穴からこちらへ来たあなたと同じ日本人です。
津軽研究員: この場所について教えてください。
料理長: そうですね[数秒間沈黙]、簡単に言えば、自殺志願者のためのレストランになります。かつて自殺をしようとした人たちが、これからしたいと思う人たちに向けて温かい料理を提供する場になります。
津軽研究員: 自殺志願者のための?
料理長: えぇ、思いとどまってほしいから、料理を食べてもらいながら店員と客が雑談するんです。時には説得したり、時には励ましたり、ですかね。多くの場合は気持ちが晴れて元の世界に帰ったり、あるいは別の世界へ旅立ったりします。津軽研究員: なるほど。料理の中には自殺志願者を食材としたものがあるとお聞きしました。それはどういった意図ですか?
料理長: 自殺志願者の中には、雑談を通してもやはり死にたいと思う方がいらっしゃいます。そういった方には、安楽死と引き換えに、肉体の提供をお願いしています。これについては初代が始めたことなので、なぜそのような制度を作ったのかはっきりは知りません。ただ、食材として食べられるだけでも自分自身に価値があると思える、という話をお客様からお聞きしたことがあります。もしかしたらその辺りが理由なのかもしれません。津軽研究員: 自殺志願者を調理して、客は嫌がりませんか?
料理長: えーっと、勿論同族についてはあまり好まれませんね。ただ、異種族については形状や生態も大きく異なるからか、あまり抵抗がない方が多いですね。ただ、[紅茶を飲む]、すみません、喉が渇いて。たまに同族でも食べる方も一応いますよ。
津軽研究員: 分かりました。ちなみに、あなたを含めて、店員はなぜここで働くようになったのでしょうか?
料理長: 私たちも元は自殺志願者でした。ただ、ここで得られるものがあると感じた人たちが働いています。
津軽研究員: 得られるものとは?
料理長: 生きがいや目標、ですかね。お客様の笑顔がみたいとか、美味しくて珍しいものが食べたいとか、あとは美味しい料理が作りたいとかね。あと強いていうならなんだろうな[数秒間沈黙]、あぁそうだ。客と店員が皆で楽しむ参加型の料理企画もやっています。企画は変化に乏しいここでは珍しいイベントなので、特に店員から喜ばれています。そこで美味しく料理を食べることも目標と言えば目標かもしれません。津軽研究員: なるほど。素敵ですね。
料理長: ありがとうございます。よかったらまた遊びに来てくださいね。お薬さえ飲まなければ体に影響はありませんから、今度は是非、料理を召し上がってくださいな。
<以降、数分間の対話の後に録音終了, 20██/02/13>
追記:
20██/010/02、津軽研究員とエージェント萌里が第██次潜入調査を行いました。その際、料理長が人間を除いた客と津軽研究員とエージェント萌里をカウンター席に招待し、料理長の解体ショーが執り行われました。解体ショーでは客および店員が料理長の両足、肝臓、横腹を切除し、料理長がそれらを調理して客や店員に振る舞いました。最後に、料理長は料理を摂食した後に死亡しました。死因は解体による出血多量と見られます。
現在の料理長は店員の一人である██が担当しています。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2833043 (21 Apr 2019 02:46)
拝読しました。現環境だと人肉食があんまりフックにならないので、もう少しパンチか掘り下げが欲しいかなという気持ちになりました。エグい方向に行きたいのか、自殺志願者に対しての心温まる感じに行きたいのかにもよりますが、一度方向を決めて突っ走ってみたほうがいいんじゃないかなと思います。
また、現段階だとあんまり異世界感がない(世界をまたいでいる事がストーリー上で役割を持っていない)ので、第7域以外についてももう少し言及などがあっていいんじゃないかなと思いました。
以下は細かいところです。
「次の位置」だとちょっと意味がつかみづらい(「下記の位置」みたいな意味にもとれる)ので、「追跡を行ってください」などの方がわかるかと思います。
何のイベントかよくわからなかった&追記として目立たせるにはあんまり効果が出ていないので、適当にイベントに名前を付けてフックとして使うか、あるいは削ってしまってもいいかなと思います。
途中までは「第7域の生物」が何なのかをボカすのかなと思ってたらここで漏れてたのでちょっと困惑しました。もっと大々的に「人間を食うぞ!!」で行くか、あるいはここは適当にボカしたほうがいいんじゃないかと思います。