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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険度収容ロッカーに保管してください。SCP-XXX-JPの服用者が確認された場合、状態に従いBクラス記憶処理、もしくは添付文書「アンチ・ブルック・プログラム」に基づいた処置を実施してください。服用者の状態が重篤の場合、親族にカバーストーリー「摂食障害」で対応をし、隔離処置を実施してください。外部でSCP-XXX-JP-1が発見された場合、その進行方向を確認ののちに実体を収容してください。
説明: SCP-XXX-JPは「ビジニア/Viginia」という名称の、痩身効果を謳う錠剤型サプリメントです。形状は表面にフェミニン記号を掘り込んだタブレット錠剤であり、ピンク色を基調としたデザインの錠剤樹脂ボトルに最大60錠が封入されています。表面には使用回数の注意書きとして、女性専用であることや、1日3回、必ず前服用から3時間以上あけてから服用する指示が記載されています。また、1例では外箱の存在が確認されており、同封された説明書には服用にあたっての経過が記載されています。
SCP-XXX-JPの効果は服用者の性別によって変化します。男性が服用した場合、それまでの身体的状態にかかわらず10日以内に脂肪肝を罹患します。この状態は不可逆かつ進行が急速であり、結果的に肝硬変を起因とする血尿や消化管出血に至り、乏血性ショックで死亡します。
女性がSCP-XXX-JPを服用した場合、効果は3〜5日経過後に発揮します。初期症状として、服用者は脂肪細胞を多量に含んだ脂肪便を排泄します。この流出現象は食生活や生活習慣の改善によっても解消されず、毎日平均300グラムの脂肪細胞を損失します。症状に対して対して服用者は健康の心配を主とした動揺を示しますが、排泄時の不快感を除けば便意は正常であり、説明書に記載された脂肪解消効果の表れと認識することから80%の事例で服用を継続します。
SCP-XXX-JPを継続的に服用した場合、服用者は脂肪細胞の損失による身体的不調を示します。主にレプチンの生成量が低下することから過食症および異食症の症状を示すためむちゃ食いを行いますが、継続的な脂肪細胞の流出により体重の増加には至りません。状況に対して服用者は「まだ太っているからもっと痩せなければならない」という強迫観念を持ちますが、これは摂食障害患者に見られる認知の歪みと類似します。さらに進行した服用者は脂肪細胞の欠損による貧血、虚脱、低血糖、低血圧、動脈硬化、肝臓不全、好血症などの症状を経験し、78%の服用者はこの段階で胃破裂もしくは餓死します。
上記段階を生存した場合、服用者の胸部に乳房型の脂肪肉腫が2つ発生します。腫瘍は乳房を通してオピオイド様物質を含めた複数の成分を生成することで服用者の苦痛を緩和し、また自身の外見がより魅力的なものに変化したと認識させます。発生した肉腫は急速に成長し、その後臀部、大腿部、背部に転移します。高度に進行した肉腫はさらに骨に浸潤し骨融解を引き起こすことで服用者の骨格を変成します。この時点で全ての服用者は死亡しますが、骨変成は死後も継続し、最終的に特定の容貌に変化します。容貌の変化した死体はSCP-XXX-JP-1に分類されます。
SCP-XXX-JP-1体内では、各腫瘍が拍動し血流を循環させながら神経ホルモンを分泌します。結果として、SCP-XXX-JP-1は死後12〜20時間運動することが可能です。SCP-XXX-JP-1は特定の意思を持って歩行を試み、障害物を回避する、ドアを開閉する、信号標識を確認して渡るなど、最低限の知的行動を示します。全ての事例において明確な地点にたどり着く前に活動を停止しますが、収集されたデータでは静岡県東部近辺に目標地点が存在すると想定されます。
2019年10月12日、千葉県千葉市で最低でも10体のSCP-XXX-JP-1が市内を徘徊する事例がありました。これらのSCP-XXX-JP-1は当日発生していた台風の飛来物により過度な損傷を受けていながら活動を続け、一定方向への進行を続けていました。発見された10個体は全て確保されましたが、他にも「嵐の中で外を歩く人影」の報告が存在し、5名以上の女性行方不明者が確認されることから未確保個体が存在すると想定されます。
現在、SCP-XXX-JP-1変化前の服用者を利用しての目標地点の特定実験は保留されています。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2781073 (02 Jun 2018 15:38)
拝読しました。
現在の異常性だとあまりひねりがないのとイワナガ美容組合らしからぬ部分があるので、いっそのこと異常性を「販売員ミヨコそのものになる」とかまで変えてしまってもいいかも知れません。最初は痩身薬として機能するけれども脳にも変化を生じさせ、ミヨコの体型が最も美しいしミヨコとして振る舞わなければならないと思うようになるという感じでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
ご意見ありがとうございます。
一応私の想定しているこの記事は「イワナガ美容組合」とは無関係です(あくまでも販売員ミヨコが主体)。また「ミヨコそのものになる」は個人的にやりたくありません。理由としては既にそういう記事があることと、基本的にここでの目的は「綺麗な女性になる」が薬品の最終ゴールです。ここでいう「綺麗な女性」はステレオタイプなもの、まあSCP-187-JPに出てきたミヨコさんの姿ですね。
最終的に-1が死んでしまうのは本来は最終ステップがまた別途あるためですが(死体が特定方向に進むのはそのため)、現状それがうまく盛り込めていないので少し修正をかけていきます。
>保管してください。
収容のほうがいいかもしれません
>SCP-XXX-JPは痩身効果を謳う
ダイエット効果を宣伝した としたほうがいいかもしれません
>このことに対して服用者は一般的な困惑を示
>このことに対して服用者は「まだ太っているからもっと痩せなければならない」
>これにより、SCP-XXX-JP-1は死後24〜60時間運動するこ
このことやこれなどではなく、具体的にかいたほうがいいかもしれません
>むちゃ食いを行いますが、
表現をかえたほうがいいかもしれません
>貧血、虚脱、低血糖、低血圧、動脈硬化、肝臓不全、好血症
>後臀部、大腿部、背部
「、」ではなく「・」のほうがいいかもしれません
>2018年09月04日
改行したほうがいいかもしれません
適宜必要に応じて修正しました。リストアップの部分はあまり大きな差が感じられないと思ったため中黒の適用は控えます。
不気味で好きです。本来の最終ステップに関して、どこまで明かすべきかはかなり好みがわかれるところだと思いますが、自分としては「目標地点に辿り着く前に死体が活動を停止している」ということにも理由があるのであればその辺もわかると嬉しいかなあと思っています。
個人的に気になっただけなんですが、「専門家の確認なしでの中断は予期しない副作用を起こすおそれがあります」ってどうなるんでしょうか。邪魔にならなければ脚注なり説明なりでちらっと触れても面白いかなと思いました。
あとすんごい細かいことなんですが
は「発揮されます」か「発現します」のほうがしっくりくるかもです。