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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはエリア-183の地下深部空間に特別に建設された高張力鋼製の球形ガスホルダーに、ガスホルダーの最大収容体積に対して510%のアルゴンガスと混合した状態で収容されます。
SCP-XXXX-JPに割り当てられた保安要員はガスホルダーの定格圧力をモニタリングし、規定の値を大きく逸脱する値でないことを確認します。また1日毎に1回、目視による点検によってSCP-XXXX-JPを収容するガスホルダーに外見上判別可能な損傷ないしは腐食が存在しないことを確認します。専門技術者は半年に1回、非破壊検査によってSCP-XXXX-JPを収容するガスホルダーに外見上判別不可能な構造的損傷ないしは腐食が存在しないことを確認します。以上の手順において定格圧力の異常な変動、何らかの損傷ないしは腐食が発見された場合、異常はエリア-183管理官に速やかに通知されなければなりません。
SCP-XXXX-JPに対する対話を含むすべての実験は、サイト-183管理者の事前承認とレベル3以上の上級研究員の同席を必須とします。実験とは別に、██博士は週に1回、SCP-XXXX-JPと反社会的でない内容の対話を行うことが許可されます。
説明: SCP-XXXX-JPは外見上鉄錆色を呈する自己反応性気体の一種です。SCP-XXXX-JPは標準大気に比して約2倍の密度を有し、既知のいかなる溶媒に対しても不溶です。SCP-XXXX-JPは常温常圧下(摂氏25度、1013hPa)では気体として存在しますが、現在に至るまで、SCP-XXXX-JPを液化または凝華させるいかなる手法も確立されていません。既知の気体拡散モデルから導出される推測に反して、実際のSCP-XXXX-JPの標準大気内での拡散の程度は急速に進行します。現在のところSCP-XXXX-JPは有機的生物と同様に、自己保存性ならびに自己増殖性を持つ気体であると考えられています。
SCP-XXXX-JPは周辺の窒素を吸収しながら自己増殖性反応を引き起こし、同じく周辺の酸素を触媒としながら自己反応性反応を引き起こします。この異常な遷移現象をSCP-XXXX-JP-1事象と呼称します。SCP-XXXX-JP-1事象が発生した場合にさえ、SCP-XXXX-JP自体の体積の減少は観測されず、また周辺領域の酸素濃度にも有意な変化はみられません。既知の科学理論の枠内ではSCP-XXXX-JP-1事象の状態遷移プロセスを説明することは不可能です。
周辺の窒素の枯渇を含む何らかの理由によって自己増殖を停止するまで、SCP-XXXX-JPの体積はSCP-XXXX-JPが大気に接する表面積の増大に応じて幾何級数的に増大し続け、次いでSCP-XXXX-JPの自己反応性によってSCP-XXXX-JPに満たされた空間的領域すべてにおいて爆轟現象に類似した事象が生じます。SCP-XXXX-JP-1事象はその特性上、SCP-XXXX-JP-1事象の発生した当該地域を含む周辺地域に壊滅的な被害を生じさせます。
補遺1: 20██年██月██日、████共和国首都█████市港湾地区で発生した一連の事故の結果、SCP-XXXX-JPは財団に収容されました。この事故によって当該地域の民間人███人が死亡し、████人以上が負傷しました。また、█████市に居住する推計██████人が住居を失い、現場付近の穀物倉庫が完全に破壊されたことで市の保有していた備蓄食糧の85%が失われました。事故の規模の大きさに伴う完全な形での隠蔽工作の困難さから、『█████市港湾地区内に存在する同市通関局所轄の倉庫に安全でない形で保管されていた硝酸アンモニウム████トンが誤って引火し複数の爆発が発生した』とするカバーストーリーが流布されました。この結果、████共和国において政情不安が高まり暴動が発生しました。
補遺2: SCP-XXXX-JPに対する実験中、SCP-XXXX-JP-1事象発生時の爆発音SCP-XXXX-JP-2の音響学的波形に違和感を感じると証言した██博士の発案から、SCP-XXXX-JP-2に対して音響解析が試みられました。この結果、SCP-XXXX-JP-2は単なる爆発音ではなく、SCP-XXXX-JPによる意味のある発話行為であったことが判明しました。現在、サイト-183管理官の承認を得てSCP-XXXX-JP-2に対する言語学的分析を進め、SCP-XXXX-JPとの対話を行う試みが進行中です。
補遺3: 特殊な処理を施した音波を利用することで、SCP-XXXX-JPと交信が可能であることが判明しました。以下の記録は、██博士とSCP-XXXX-JPの間でなされた交信内容を要約して示したものです。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2626678 (18 Apr 2023 10:33)
NV。SCPの性質的にありふれているし、ストーリーもちょっと足りない。もう少し何か足した方がいいかも。
批評ありがとうございます。少しテーマ性をまとめてみました。
現状DVです。報告書に求められるクリニカルトーンをはじめ文法・体裁の面で大きな問題は無さそうですが、オチの内容と異常性の間に関連がありません。どういうことかというと、財団とGOCの間で協力体制が成立しないという主張は、この気体のオブジェクトでなくとも書こうと思えば書けてしまう内容であるためです。もしオブジェクトが危険生物であっても、自己増殖する液体や固体であっても、あるいは形而上の概念であったとしても、財団とGOCがどうにか事態収拾に持ち込んで事なきを得たという展開は可能です。説明:節で述べてきた気体の性質が全く関与しないオチになっていますので、ここを改める必要があるかと思います。
自己増殖と爆轟現象を引き起こす気体ということであれば、そうした性質を持つ気体でしかできないオチを模索するのがよろしいかと思います。他の設定でも可能なオチとなるとそれは差別化の観点において懸念がありますし、作品としての纏まりの良さや差別化といった様々な点を踏まえ、本作独自のオチを目指されてはいかがでしょうか。
私の個人的な認識ですが、"捲られたヴェール"シナリオは財団をはじめとする正常性維持機関がカバーストーリーや記憶処理に奔走してなお防ぎきれなかった際に発生するものであると考えています。LKクラスの発生をカバーストーリーで抑え込みました、という記述には因果関係が逆になっているような違和感を覚えます。
批評ありがとうございました。内容を真摯に受け止め、主に補遺の内容を全面的に差し替えました。