「状況終了、お疲れ様、神州」
「お疲れさまでした前原臨時司令。状況終了を確認しました。」
伸びを一つする。急造のチームながらもそれぞれが上手くやってくれたものだ。こういったスタントプレーこそ財団職員の得意とするところではあるが。
「とはいえ、まだ仕事は残っているわね。残務処理とその記録。SCP-579-JPのプロトコルも修正する必要があるわね」
「僭越ながら、プロトコルの修正は必要ないかと考えますが、前原博士」
違和感がある。
「ちょっと待って神州、新しい事例が発生したわけだし、プロトコルの修正は必要でしょう。」
「回答、プロトコルの修正は行われません。現状のプロトコルが最適であり、追記や削除は認められません。」
認められない?私の現在のセキュリティクリアランスですらその権限が与えられないとはどういうこと?
「質問するわ、私のセキュリティクリアランスでは触れることができない内容なの?」
「回答できません、現在の前原博士のセキュリティクリアランスではいかなる情報も与えられません。」
なるほど、"前原臨時司令"から"前原博士"になっている。状況終了宣言に伴い臨時司令の認定が解除され、私の権限が修正されたということ、そういうこともあるだろう。
違和感が拭えない。
疑念を持った上で今回の事態を俯瞰すると、今回の案件の全てのケースに違和感が想起されてしまう。印刷してから致命的な誤字に気づくように。車をぶつけてからアクセルを踏むべきでなかったことに気づくように。
事が終わってから正しい答えに行きついてしまう、言いようもない後悔と居心地の悪さが胸に溢れる。
(この辺りに各ルートの微妙な点を羅列する)
「神州、あなたは神州なの?」
考えてみればおかしな話だ。現場は上手く立ち回っただろう、臨時司令としての私の考えは事態の解決に役に立っただろう。ただ、そのプランの策定、進行は本当に私が意図したものだっただろうか。私の考え自体が意図的な方向に誘導されなかった保証はどこにもない。全てが神州という機械の神託によって差配されている。いつもとは明らかに異なる感覚が体を支配している。
「回答、私は収容AIであり人工知能です」
「では質問します。SCP-579-JPとは一体何なの?」
神州は回答と共に、一つの画像を提示した。
(画像を入れる)
「これはただの人形です」
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任意A任意B任意C- portal:2616236 (09 May 2018 13:25)
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