アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: 回収された全てのSCP-XXX-JPはサイト-8148の低危険物収容ロッカーにて収容されます。実験の過程などで発生した全てのSCP-XXX-JP-1実例は、対象との関係性を考慮し標準財団忠誠度テストおよび財団業務適合学術試験を実施させ、その成績が平均75点以上を獲得した場合のみ、必要に応じたセキュリティクリアランスレベルを付与して雇用してください。上記テストに合格しなかったSCP-XXX-JP-1実例については引き続きSCPオブジェクトとして管理下に置かれます。財団への反抗的態度が見られるなどの財団の運営上障害となり得る事由が確認された場合のみ、財団倫理委員3名の事前同意を得た上で終了処理を実行してください。
SCP-XXX-JPを用いた実験は2013年のインシデント以降全て凍結されています。
特別収容プロトコル: 回収された全てのSCP-XXX-JPはサイト-8148の低危険物収容ロッカーにて収容されます。実験の過程などで発生した全てのSCP-XXX-JP-1実例は、特例措置がない限りは対象とともに同サイトの標準人型実体収容コンテナに収容されます。SCP-XXX-JP-1実例を除去する際は、対象に去勢手術を実施して対応しください。また、SCP-XXX-JPの収容と並行してSCPXXX-JPの開発元と推察されるGoI-1844("AKI玩具")に関する調査も並行して実施されます。
SCP-XXX-JPを用いた実験はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の監督の下で実施してください。SCP-XXX-JP-1に関する各種記録は実験・収容担当責任者である張博士が厳重に管理を一任します。
説明: SCP-XXX-JPはGoI-1844("AKI玩具")によって開発・販売されていると目されている成人向けアダルトグッズです。SCP-XXX-JPは男性用・女性用の2種類があり、それぞれ女性器・男性器を模した形状もしくは構造を有しています。SCP-XXX-JPは至って簡素かつ一般的なアダルトグッズに使用されるシリコン素材と同形質を有していますが、性器と直接接触する部分にのみ一部未知の軟質素材が使用されています。SCP-XXX-JPの特筆すべき主な異常性は、SCP-XXX-JPを使用した人物(以下、"対象"と呼称)に対しSCP-XXX-JP-1を発生させる点にあります。
SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPを使用した対象の局部に発生する知能存在です。SCP-XXX-JP-1の発生はSCP-XXX-JPによって対象が性的絶頂に達した瞬間から開始し、およそ3時間程度で未知の方法を用いて対象および周囲の人物に対して発話する能力を獲得します。SCP-XXX-JP-1はこれまでの検証によって、男性器であれば性自認は男性に、女性器であれば性自認は女性になる傾向を示し、性格や知能についてはSCP-XXX-JP-1ごとに個体差が存在します。SCP-XXX-JP-1は往々にして対象との関係は良好であり、対象の心理状況によっては叱責や激励などを行うことがあります。
SCP-XXX-JP-1の声紋は対象の声紋と同等かやや高音であり、眼に相当する部位がないにも関わらず周囲の景色を認識可能です。またSCP-XXX-JP-1は(特に男性器に発生した場合は)ある程度対象の股間部で自由な動きが可能であるほか、対象との関係性や心理状況によっては勃起や性的快楽の程度を自発的に操作することも可能と考えられています。
対象およびSCP-XXX-JP-1へのインタビューの結果、対象はSCP-XXX-JP-1を自身の「息子」「娘」「兄弟姉妹」のような存在であると説明する傾向があり、SCP-XXX-JP-1もまたそれに一致する認識を対象に示します。また対象によってはSCP-XXX-JP-1に固有の名称を付ける場合もあり、SCP-XXX-JP-1は名付けられることに関しては概ね感謝の意を示しています。
SCP-XXX-JP-1は対象の性器を切除することで無力化が可能ですが、概ね対象およびSCP-XXX-JP-1は無力化を強く拒絶します。SCP-XXX-JP-1を一時的に無力化する際はモルヒネなどの麻酔剤を使用することで可能となります。
回収経緯記録: 最初に確認されたSCP-XXX-JPは、2012年10月12日にサイト-8148に在籍していた篝根研究員の自宅から発見されました。当時非番であった篝根研究員が自宅でSCP-XXX-JPを使用したところ、自身の陰茎がSCP-XXX-JP-1へと変化したことでSCP-XXX-JPの異常性が判明しましたが、篝根研究員はSCP-XXX-JPによるこの一連の経緯を1ヶ月ほど秘匿していました。実際に財団がSCP-XXX-JPを発見するに至ったのは篝根研究員に発生したSCP-XXX-JP-1が周囲の財団職員に話しかけ続けたことを契機となっています。
SCP-XXX-JPの取得経路については篝根研究員は長らく黙秘していましたが、SCP-XXX-JP-1へのインタビューによってGoI-1844との個人的なやりとりの末に取得していたことが判明しました。篝根研究員には未発見アノマリーを個人的理由により保有していたこと、および要注意団体への許可の無い接触を行ったことに対する懲戒処分が下されました。なお、篝根研究員に発生したSCP-XXX-JP-1実例はSCP-XXX-JP-1-01に指定されました。
その後の調査により、GoI-1844の所在が疑われる長野県軽井沢町[編集済]の倉庫内から多数のSCP-XXX-JPが発見されました。これらは全て財団により回収されましたが、一連の回収作業が完了した後、宛名不明の郵便封筒がサイト-8148のエントランスホールに出現しました。
財団の皆様へ
先日は、財団の方々に当社製品を受け取っていただき、誠にありがとうございます。
当社は宇宙最高の頂を目指す製品を開発することをモットーとしております。人類の理を遙かに超えた喜びを体感していただけるものをご提供するのが、我々の喜びです。
つきましては、財団での仕事は大変苦しく、つらいものであるとうかがっております。ですので、皆様には是非我が社の製品をどうかご活用いただき、少しでも業務に対する苦痛やストレスの解消となれば幸いに思います。
使用に際しては少しも心配することはございません。本当の快楽は常にあなたの身体が教えてくれます。
今後ともAKI製品をよろしくお願いいたします。
AKI玩具代表取締役
[未知の言語のものと思われる文字]
上記メッセージが封入されていた封筒の出現経路は不明です。
インタビュー記録XXX-JP-01 - 20██/██/██
インタビュー対象: 篝根研究員、SCP-XXX-JP-1-01
インタビュアー: 張博士
付記: 当インタビューはSCP-XXX-JPの使用に関する情報、およびSCP-XXX-JP-1-01の情報を得る目的で実施された。篝根研究員は下半身に何も身につけさせずインタビューを実施した。
<記録開始>
張博士: ではまず始めに。SCP-XXX-JPを使用した際の状況を教えてください。
篝根研究員: ええっと、そんなこと言われてましも。本当にこれって話さなきゃいけないんでしょうか……? っていうかさすがに何か履かせてください。こいつも寒がってます。
張博士: はぁ。……さらに懲戒処分を下されたくないのなら、正直に話す方が良いですよ。
篝根研究員 うーん。
SCP-XXX-JP-1-01: ねぇ兄ちゃん。ボクは正直に言った方がいいと思うなぁ。そんなに恥ずかしがることじゃないよ。ただの取り調べだよね?
張博士: え、ええ。もちろんそのつもりですが。
篝根研究員: ……わかりました。張さんがそういうなら、説明しましょう……。
[SCP-XXX-JP-1-01が僅かに反応を示す]
張博士: お願いします。
篝根研究員: あのホールを手に入れた経緯は……ってそれはもう伝えた、というか暴露されたのでいいとして。俺にこいつが出てくるようになったのは、あのホールを使ってからのことですね。その、あれについては……今まで使ってきたどの道具よりも気持ちが良くて。今でもあれは忘れられない感覚です。
SCP-XXX-JP-1-01: 兄ちゃん、あれでボクを何度も擦ったもんね。兄ちゃんってばその度にものすごく叫んで果ててたんだよ? ボクはあの時初めて人間の声を聞いたけど、まさかあんな声が人間の本当の声だとは思いたくなかったなぁ。
張博士: なるほど。
篝根研究員: お、おいちょっと、静かにしててよ! 今は俺と張さんで話してるから。[慌てた様子]
SCP-XXX-JP-1-01: むぅ。
篝根研究員: いや、まあそれだけじゃないんですが。ええっと……まぁ、それから2時間か3時間かくらいしてからですけど、急に股間がむずがゆくなってですね。
張博士: むずがゆくなった。局部全域がですかね?
篝根研究員: えっとまぁ。い、陰茎部分だけ、ですかね……。
SCP-XXX-JP-1-01: むーっ。兄ちゃん普段そんな言い方しないくせに! █████とか████って普段言うじゃん。
[篝根研究員が慌てた様子で赤面する]
張博士: ふむ、この場合はSCP-XXX-JP-1にインタビューした方が早いかも知れないな。
篝根研究員: えっ。
SCP-XXX-JP-1-01: え、ボクと話すの? えへへ、うれしいな。[急激に勃起するSCP-XXX-JP-1-01] ボクはぎん太って言うんだ。よろしくね!
篝根研究員: ちょっと待っ
張博士: [篝根研究員の発言を食い気味に遮って質問する張博士] ぎん太ですか。なるほど……ではSCP-XXX-JP-1、あなたはどのようにして篝根研究員の陰茎として出現したのですか。現在までの経緯を教えてください。
SCP-XXX-JP-1-01: えー? そうだなぁ。ボクもよく分かんないんだけど、最初はボクがボクだってハッキリ分かんなくて。フワフワってした感じで。そしたら、なんだかこう、ボクの奥底からすっごく熱くて、ゾクゾクってする、波かな? うん、そんなのが来てね。すごくこう、ぶわぁ~ってジンジンってなって……それで気がついたら、ボクは篝根研究員の█████だったの。
張博士: ……なるほど。わかりやすい説明ありがとうございます。では次ですが、篝根研究員とはどういった関係ですか。
篝根研究員: も、もういいですかね。俺が全部答えますから……。
張博士: 篝根研究員、あなたは少し静かにしていてください。今はSCP-XXX-JP-1と会話しています。
[篝根研究員は辛そうな表情で俯く]
SCP-XXX-JP-1-01: 兄ちゃんをあんまりいじめないであげて欲しいなぁ。ほらほら、兄ちゃんも泣かないでよ。よしよし。
[SCP-XXX-JP-1-01がゆらゆらと揺れる]
SCP-XXX-JP-1-01: ……えっと、それで兄ちゃんとの関係だっけ。うーん。ボクは兄ちゃんの弟、ってことで良いのかな。ボクをぎん太って呼んでくれたのも兄ちゃんからだし。こういうの、「兄弟」って言うんだっけ? なんだかそういう感じだと思うよ! ボクは兄ちゃんのこと大好きだし、いっぱいボクで気持ちよくなってほしいし。だいたい兄ちゃんの好みもボクは分かるしね!
張博士: 好みですか。
篝根研究員: その、ちょっと、それ以上は……。
SCP-XXX-JP-1-01: うん! 兄ちゃんは強い女の子にいじめられたり、モンスターみたいなのに襲われたり、そういうのが好きなんだ。ボクもその類いのは好きだしね。……あっでも、最近はなんだか、ボクが兄ちゃんを直接いじめるのが好[篝根研究員がSCP-XXX-JP-1-01を強く握る]
篝根研究員: あああ! あのオナホを使ってから常にこんな感じでおしゃべりしてくれてますし俺はそれを受け入れてるし業務には特に問題になってませんし大丈夫です! もういいですよね、インタビューは終わりです! はい終了!
[SCP-XXX-JP-1-01がもごもごと喋っているが、不明瞭]
張博士: 落ち着きなさい。ここにおいてその権限があるのは私です。あなたにはそのような権限は
篝根研究員: [食い気味に遮って] もういいってば終了! 終わり! 今ので全部です! もう許してください! ああ!
<記録終了>
記録終了報告: その後、篝根研究員は下半身に何も纏わないままSCP-XXX-JP-1-01を握りしめつつインタビューを終えるよう主張し続け、これ以上のインタビュー継続は難しいと判断されたためインタビューは中断となりました。篝根研究員はインタビューの後、心神の疲労を鑑みて別途カウンセリングが実施されました。SCP-XXX-JP-1-01はその後も篝根研究員とズボン越しに会話している様子が観察されていますが、これに関しての質問はその後篝根研究員、SCP-XXX-JP-1-01共に応じる姿勢は見せていません。なお、継続した観察により、SCP-XXX-JP-1-01は篝根研究員と共に収容違反を起こしたSCP-████-JPの再収容計画の立案と設計業務を遂行している様子が見られます。
以下の実験記録は、SCP-XXX-JP-1実例の能力・知能・行動・思考を検証するために行われたものの主な抜粋です。94件全ての実験記録の詳細を確認する場合は、セキュリティクリアランスレベル4/XXX-JPの保持した職員に限定した上で、実験・収容担当責任者である張博士の許可が必要です。
実験記録XXX-JP-01 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-4636
実施方法: D-4636にSCP-XXX-JPを使用させ、SCP-XXX-JP-1を発生させる。
付記: D-4636は20代男性。
結果: D-4636はSCP-XXX-JPを使用したところ、性的絶頂をした段で一時的に失神した。D-4636は10分ほどで覚醒し、それから3時間程度の観察でSCP-XXX-JP-1-02が発生した。SCP-XXX-JP-1-02はD-4636を「父親」と認識した。
分析: 事前に調査されていたSCP-XXX-JP-1の発生経過と同様の経過を辿った。SCP-XXX-JP-1-02はD-4636と比較して粗雑な態度を見せていたが、D-4636との会話はいたって良好だった。SCP-XXX-JPの使用感は「気が飛ぶほどの気持ちよさだった」とD-4636は語っている。
男性、女性ともに使用した場合の性格の差異や個体差を検証するため、数度同様の実験を行います。 - 張博士
実験記録XXX-JP-02 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-6657
実施方法: D-6657にSCP-XXX-JPを使用させ、SCP-XXX-JP-1を発生させる。
付記: D-6657は30代女性。
結果: D-6657はSCP-XXX-JP-1を使用したところ、前回実験と同様に性的絶頂時に失神し、3時間後にSCP-XXX-JP-1-03を発生させた。SCP-XXX-JP-1-03はD-6657に対して非常に当たりの強い性格として表出し、D-6657は強く困惑した。
分析: 女性がSCP-XXX-JP-1を発生させた場合、膣口が口のように開閉して会話することが判明した。それでもSCP-XXX-JPを含む物体を挿入している際は問題無く会話が可能である。
実験記録XXX-JP-04 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-7670
実施方法: D-7670にSCP-XXX-JPを使用させ、SCP-XXX-JP-1を発生させる。
付記: D-7670は性自認が女性の30代男性。
結果: D-7670はSCP-XXX-JPの使用を拒否したが、強制的に使用させた。これまで通りD-7670はSCP-XXX-JP-1-05を出現させたが、D-7670はSCP-XXX-JP-1-05の存在を強く拒絶した。SCP-XXX-JP-1-05は勃起しながら必死にD-7670に受け入れて貰えるよう会話を継続したが、D-7670は早急にSCP-XXX-JP-1-05を除去することを嘆願した。SCP-XXX-JP-1-05はその主張を聞きショックを受けたかのような反応を示した。
分析: SCP-XXX-JP-1の性格決定は対象の性自認の一致に寄与しないことが判明した。
SCP-XXX-JP-1-04の切除の実施は次回実験で実行します。 - 張博士
実験記録XXX-JP-05 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-7670
実施方法: D-7670に発生したSCP-XXX-JPを切除する。
付記: D-7670は前回実験で使用した、性自認が女性の30代男性。SCP-XXX-JP-1-05の除去を希望していたことが実験の都合に良かったため使用した。
結果: SCP-XXX-JP-1-05は自身が除去される運命であることを受け入れるような態度を示し、D-7670が意図しない排尿が発生した。SCP-XXX-JP-1-05はこれを「恐怖や絶望から来る涙」と説明した。SCP-XXX-JP-1-05に麻酔を実施したところ、反応を示さなくなった。切除されたSCP-XXX-JP-1-05は異常性を喪失した。
分析: SCP-XXX-JP-1-05が切り離された場合は異常性を喪失することが判明した。
D-7670は切除に際して安堵している様子を見せていましたが、同時に謎の喪失感があると訴えました。この心理状況の変化については追々のインタビューで検証する予定です。なお、切除したSCP-XXX-JP-1-05はホルマリンに漬けた上で保管しておきます。あとは無麻酔の場合なども含めて何度か検証したいところです。 - 張博士
実験記録XXX-JP-18 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-1211
実施方法: D-1211とD-3413を性交渉させる。
付記: D-1211は20代男性、SCP-XXX-JP-1-12が発生している。D-3413は30代女性、SCP-XXX-JP-1-13が発生している。
結果: SCP-XXX-JP-1-12は性交渉を行えることに強い喜びを示していたが、SCP-XXX-JP-1-13はD-1211を含め「タイプではない」として性交渉を拒絶。D-3413はD-1211を「好み」と主張した。指示により強制的に性交渉を行わせようとしたが、SCP-XXX-JP-1-13は膣口を固く閉ざし、SCP-XXX-JP-1-12が侵入できないようにした。膠着状態が続いたため実験は終了。
分析: SCP-XXX-JP-1と対象の間にも「好みの差」があり、それによっては行動が一致しない場合があることが示唆された。
女性に発生したSCP-XXX-JP-1の場合、男性に発生したSCP-XXX-JP-1よりも気が強くなる傾向があるようです。また、前者は好みとなる異性を「選別」する立場に収束している印象を受け、後者は自身が「選ばれる」立場にあることを強く実感する態度を見せていました。これについてもさらなる調査が必要かも知れません。 - 張博士
実験記録XXX-JP-20 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-4636
実施方法: D-4636の趣向にそぐわない情報を与え、自慰行為をさせる。
付記: D-4636とSCP-XXX-JP-1の趣向の差を検証するために実施した。また、SCP-XXX-JP-1に視覚などが存在するかの検証も実験理由に含まれる。
結果: D-4636は情報に対して強い性的興奮を呼び起こされたと主張し、自慰行為を行おうとしたが、SCP-XXX-JP-1-02に情報を閲覧させた際、「さすがにこれは性器として許される行為ではない」と説明し、全く興奮できないと主張した。実験中一度も勃起しなかったため、D-4636は困惑する様子を示した。D-4636は実験終了後のインタビューにて「悶々とした感情があるが、息子がそう言うなら仕方がない」と説明している。
分析: 対象とSCP-XXX-JP-1の間には明確な好みの差が存在することが確定した。
結果としては、SCP-XXX-JP-1-04は人間が去勢される動画に対する拒否反応を示したことから、自身に危害が及ぶような情報は基本的に拒絶するのでしょうか。さらなる検証が必要です。 - 張博士
実験記録XXX-JP-49 - 2012/██/██
実験者: 張博士
対象: D-8121
実施方法: D-8121にSCP-XXX-JPを使用し、SCP-XXX-JP-1が発生するかを検証する。
付記: D-8121は40代男性。女性用SCP-XXX-JPはD-8121の肛門に挿入された。
結果: D-8121はSCP-XXX-JPを使用したことですぐに性的絶頂に至った。その後D-8121の肛門にSCP-XXX-JP-1-42が発生した。SCP-XXX-JP-1-42は女性器に発生するSCP-XXX-JP-1実例と同等の性質を持っていることが窺えるが、他のSCP-XXX-JP-1実例と比較して酷く下品なことを好む性格として発露した。
分析: SCP-XXX-JPは特に男性用・女性用に関係なく使用可能であり、性的絶頂を迎えられる特定の部位であれば使用した場合でも通常通りSCP-XXX-JP-1実例を発生させることが判明した。
実験XXX-JP-48の場合と乳首に使用した際と同様、SCP-XXX-JPは性的絶頂に至れる部位に使用さえすれば、SCP-XXX-JP-1実例を発生させる条件としては達成しているようです。いくつか同様の実験を行った上で、再度これまでと同じ検証を実施したいところです。 - 張博士
補遺-インシデントXXX-JP.01: 2013年4月10日、財団倫理委員会匿名窓口に対して匿名による通報・告発が行われたことを契機として、サイト-8148に対して適切にサイトが運営されているかの調査が実施されました。その結果、SCP-XXX-JPの収容・実験担当責任者であった張博士が複数回にわたる倫理上問題のある判断と実験を繰り返していたことが判明しました。本報告書に公式に記録されている実験以外において、対象およびSCP-XXX-JP-1に対する実験として有用ではない、張博士の個人的趣向に基づいた実験が繰り返し行われていた可能性が疑われます。また、張博士の実施した実験に参加したDクラス職員およびSCP-XXX-JP-1実例に対するインタビューを含めた各種調査の結果、張博士から実験に際して自身の個人的趣向に基づいた指示を強制されていたことが判明しました。
上記一連の問題行動について張博士に財団倫理委員会が詰問を行ったところ、張博士は全ての嫌疑を否認しており、「全ての実験は適切な行動である」ことを一貫して主張していました。しかし、その後の篝根研究員およびSCP-XXX-JP-1-01による告発により、初期のインタビューとそれ以降において、篝根研究員は張博士からSCP-XXX-JP-1-01に関する件で多数のハラスメント的言動を繰り返されていたことが判明したこと、それに関して張博士が各種証拠を隠滅するような行動をとったことにより、張博士の問題行動が認められました。
これをもって張博士は財団人事部門の判断により、SCP-XXX-JPの実験・収容担当責任者から解任の上、セキュリティクリアランスレベルの降格とサイトの異動が実施されました。職員およびSCP-XXX-JP-1への不適切な対応に対する対処は現在、財団倫理委員会の回答待ちです。
補遺-報告XXX-JP.02: 篝根研究員により、SCP-XXX-JP-1-01の財団職員としての雇用の可否が提案されました。当初、財団人事部門はSCP-XXX-JP-1-01の雇用には消極的であり、SCP-XXX-JP-1-01の財団職員としての雇用は却下される見通しでした。しかし、SCP-XXX-JP-1-01により策定されたSCP-████-JPの再収容計画が実施された際、篝根研究員の提案したものよりも効率的かつ有効にSCP-████-JPの完全な再収容が実施できたことから、SCP-XXX-JP-1-01の能力が財団に有用なものであると認められました。
その後、SCP-XXX-JP-1-01は財団人事部門の指示により標準財団忠誠度テストおよび財団業務適合学術試験が実施された際、平均75点以上の点数を獲得したことにより、2013年12月21日より正式に"エージェント・ぎん太"として雇用されることが決定しました。
補遺-報告XXX-JP.03: 実験の過程で発生した、現在財団の管理下にあるSCP-XXX-JP-1実例に対する標準財団忠誠度テストおよび財団業務適合学術試験が実施されました。テストは対象が認知できないようにした上でSCP-XXX-JP-1実例のみに対して実施されました。その結果、全ての財団の管理下にあるSCP-XXX-JP-1実例が当該試験に合格したことにより、SCP-XXX-JP-1実例が財団に対して有用な存在であることが認められました。この結果を受け、全SCP-XXX-JP-1実例に対しコードネームが与えられ、2014年1月6日以降、31個体のSCP-XXX-JP-1実例が正式に財団職員として雇用されました。
これ以降、SCP-XXX-JPを用いた実験はSCP-XXX-JP-1実例を発生させる可能性があることから全て凍結されます。また、雇用されたSCP-XXX-JP-1実例に対するあらゆる実験も全て凍結されます。新たなSCP-XXX-JP-1実例が発生した場合は、特別収容プロトコルに基づき財団人事部門による雇用の可否が判断されます。
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世界観用語-Other登場
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利用ガイド
拝読させて致しました。
噴き出しそうになる面白さと生々しい気味悪さが同居し、更に終盤で博士の件でそれまでと雰囲気の異なる不穏さが出てくる。
全体的に非常に好みでした。
その上で、気になった点を少々。
①SCP-XXX-JP-1は、職員として具体的に何をするのかいまいちピンと来ない
……特に、プロトコルではDクラス、Eクラスとして雇用する場合もあるとされていますが、……ブツが、具体的に何をするのでしょうか。Cクラス以上であれば、「多分頭脳労働をするのだろうな」とは思うのですが……
②何故SCP-XXX-JP-1に対して標準財団忠誠度テストおよび財団業務適合学術試験を実施したのか、その経緯が分からない
何故、何が切っ掛けで財団は「よし、このブツに対して職員の資質をテストしてみよう!」と思い立ったのでしょうか。
③非常に細かい点
こちら、「眼球」ではなく「眼」の方が適切かなと思いました。言い回しの問題ですが、例えば昆虫は眼"球"を持ちませんが周囲の景色を認識可能です。
以上、これらが気になった点です。
非常に好きな展開の作品なので、応援しております……!
拝読しました。
率直な感想
困惑しました。現状DVよりのNVです。
困惑した理由の一つとして、Enginepithecus氏もおっしゃっていますが、財団に雇用する流れが急であると感じたことです。収容対象のSCP-XXXX-JP-1を財団職員として(しかもD,Eとは区別されていることからある程度機密性のある情報も取り扱うと解釈します)雇うのは通常不自然であり相応の動機が必要であると感じました。
また、性癖を暴露されるという展開自体はSCP-1039-JPに同様のものがあり、インタビュー内容に関してはそちらの方が上手くやっている印象があります。以下の2点が気になりました。
コンセプトについて
最後に出てくる博士の問題行動に「取ってつけた感」を覚えました。そこまでの流れから切り替える部分がうまく作用していないように思います。そこまでで博士の問題行動を示唆するような記述があるとうまく繋がると思います。例えば、「映像記録は研究用に保存される。機密保持のため張博士のみアクセス可能」であるとか「実験量が過剰であることをわかりやすく示す」などですかね。後者に関してはSCP−5983で使われているように「実験の総量を数値化して示す」手法が効果的であると思います。参考になれば幸いです。
良かった点
「ブツ」が喋る気味の悪さと情景のシュールさ、ちょくちょく入る笑える描写は後半の展開のための下準備として有効に作用しています。上記の引っかかりを除くことができればなお良いです。
細かい点
Dクラスも財団職員ではないかと思ったので、財団職員ではなく「セキュリティクリアランスレベルXの職員として」と記述してみてはいかがでしょうか。
以上、参考になれば幸いです。
指摘部分を修正した後、SCP-2661-JPとして投稿しました。
ありがとうございました。
いそやん / 一条创弥