確保、収容、保護。
我々、財団の基本理念は
この3点に集約されます。
新しい財団職員としてなぜ財団が
この理念を貫かなければならないのか――
疑問に思っているのではないでしょうか。
ではまず、財団とは何なのか。
そこから説明いたしましょう。
財団とは、世界のありとあらゆる
超常的存在を封じ込め――
人類社会から隔離することを目的として
設立された組織です。
人類は、未知の脅威に対して
非常に脆弱です。
我々財団は、その未知の脅威から人類を守り
世界の正常性を維持するために――
異常な存在を確保し、
人目のつかぬ所に収容し、
安全な状態になるよう保護します。
それが、財団という組織の基本構造です。
もしも、それらの構造が崩れ去ってしまえば――
人類の明日は永久に閉ざされる可能性があります。
では、新たに財団職員となったあなた方に、
財団での業務についてご説明しましょう
【オブジェクトクラスについて】
財団で収容されている異常存在は、通常、
"オブジェクト"や"SCiP(スキップ)"と――
呼称されます。
これらは、"Safe"、"Euclid"、"Keter"という、
3種類のオブジェクトクラス
により管理されており――
オブジェクトの収容難易度が
一目で分かるようになっています。
通常、何もしなければ安全である場合、
"Safe"クラスに振り分けられます。
"Safe"クラスは、文字通り、
収容する上で特別大きな手順を――
必要としない場合が該当します。
しかし注意しなければならないのが、
"Safe"クラスであるといって、
必ずしも"安全"であるとは言い切れる
わけではないということです。
収容方法を誤れば、重大な収容違反へと
繋がる可能性があることは常に――
意識しておくべきです。
次に、性質に未解明な要素が多く、
常に安全な収容ができるとは限らない場合――
その場合は"Euclid"クラスに振り分けられます。
"Euclid"クラスは、"Safe"クラスのように
安全な収容が常に可能なわけではありません。
僅かな手順の不備が、インシデントに
直結する危険性を常に孕んでいます。
"Keter"クラスのオブジェクトは、
"Euclid"以上に未解明であり、かつ、
完全な収容ができていない、
もしくは困難な場合に――
振り分けられます。
"Keter"クラスに振り分けられる
オブジェクトの大半は、
その収容難易度とともに、
非常に危険な性質を有している場合が多く――
"Keter"クラスのオブジェクトの
収容違反は最悪の場合、
XK-クラスを含む、各種世界終焉シナリオに
直結する危険性が高い傾向にあります。
なお、これらのオブジェクトクラスの他にも、
必要に応じて特例的なクラスが――
振り分けられる例もあります。
オブジェクトの収容担当となる際は、
オブジェクトクラスに関する情報は、
常に記憶しておかなければなりません。
【特別収容プロトコルについて】
財団に雇用されたあなた方は、必要であれば
オブジェクトに直接接触しなければならなくなります。
その際、それらの存在をいかに安全かつ的確に
取り扱っていくかを定めたもの――
それが、"特別収容プロトコル"です。
特別収容プロトコルは、原則として
そのオブジェクトを担当する人員全てに――
公開される管理情報です。
特別収容プロトコルには、オブジェクトが
どこに収容されているのか、
オブジェクトを安全に取り扱うには
どの手順を踏めば良いかが――
詳細かつ明確に記されています。
特別収容プロトコルは、財団職員全員が
絶対に遵守しなければなりません。
特別収容プロトコルの意図的な不履行や
実施の不備は――
重大な収容違反を招く原因となります。
このような事態が把握した場合、
最悪の場合解雇処分となり得る可能性があることを
重々留意してください。
【職員クラスについて】
財団に雇用された人員は、全員
職員クラスおよび――
セキュリティクリアランスレベルが
付与されます。
職員クラスは、オブジェクトへの
の潜在的な近さに基づいて分類されます。
Aクラスに分類される職員は、財団の運営に
重要な役職にいる者に振り分けられるため、
いかなる異常存在への接触も許されません。
逆に、Dクラスに分類される職員は、
オブジェクトの性質を調査するために――
使い捨てとして使用される職員に
振り分けられます。
Dクラスの職員は世界各国の死刑囚や
自殺志願者などから司法取引を経て徴用されます。
Eクラスに分類される職員は暫定的であり――
新たに指定されたオブジェクトに対し、
安全を確保し収容方法を確立する際に、
危険に曝される可能性のある職員に対して適用されます。
【セキュリティクリアランスレベルについて】
セキュリティクリアランスレベルは、
その職員が許可される――
最高レベルあるいはタイプの
閲覧・使用・行使可能な権限の高さを表しています。
レベルは0~5の6段階に分類され――
オブジェクトの収容担当者の適切な指示のもと、
必要に応じそのレベルに適合した情報が――
参照可能となります。
セキュリティクリアランスレベルが高いことは、
全ての情報にアクセス可能というわけではなく、
「知る必要のある最小限の」情報のみが、
必要に応じて参照可能となる点は、
留意してください。
【要注意団体について】
異常な存在や現象に対して目を向けているのは
財団のみではありません。
財団以外の組織も、それらの存在を利用しようと
目論んでいたり――
あるいはそれらを全て破壊すべく
財団と敵対する組織なども存在しています。
世界オカルト連合やカオス・インサージェンシーなどは
これに類するものであり――
度々財団と理念的衝突が発生することも
少なくはありません。
これらの存在は"要注意団体"として常に財団によって
動向が監視されており、
危険な動きが見られた場合、
必要に応じ対策がとられます。
その際、必要であれば組織の壊滅作戦が実施される例もあります。
"要注意団体"は、財団本部のみならず、
各国支部においても同様の存在が確認されており――
各地域にローカライズされた関連団体や組織が
多数報告されています。
財団職員はこれらの組織の構成員に対し
不用意に接触すべきではありません。
万が一、財団職員がこれらの団体に離反する
事態が発生した場合――
可能な限り当該職員を特定し、
速やかに排除することが推奨されます。
【財団の運営について】
我々財団は、O5評議会と呼ばれる組織による
運営体制が敷かれています。
O5評議会は、13名のメンバーで構成される
財団の最高意思決定機関であり――
メンバーの情報については最高機密に
分類され、公開されていません。
O5評議会による直接指示は、
いかなる状況であっても――
遂行されなければなりません。
またO5評議会員を偽装・特定することは
即時解雇もしくは終了の原因となり得ます。
なお、財団が世界各国で活動・運営する上で、
必要と判断された場合――
各支部ごとに独自の運営機関が承認を得て
設置されたり――
必要に応じて発足・構成される場合があります。
日本支部における財団日本支部理事会、
イタリア支部におけるS5司令部、
ドイツ・ポルトガル支部のO4理事会などが
これらに該当します。
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任意A任意B任意C- portal:2577572 (14 Jul 2020 12:54)
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