タイトル未定(仮題 執着 または不適格通知)


計画書




ラフコンセプト

  • 読者に与える感情・感覚

→以下の「」内の感情への共感、感化
また()内は作中でのその感情の表現案。

「やりたいはずだった事(財団勤務による世界を守りたい気持ち)に対する嫌悪」
「現実(世界を守っても結局人は人同士で争いあってる事)への裏切られた様な絶望」
「選ばなかった選択肢(財団以外の未来)への後悔」
「別に私じゃなくても良いな(システム上は代換が居る)と言う失望」
「でも私が居なくなるとこのオブジェクトに対しては人が回らなくなるみたいな現場の現実に対するもどかしさ」
「代わりになるかもしれない(実際はならないと理解した上での)何か(一般男性)への縋り」
「自己肯定感の連鎖的な欠落」
「低い自己肯定感と反対の自分は愛されるべき、幸せになるべきだと言う傲慢、或いは妄想」
「世界の不合理(一般男性の実際は「彼女の仕事に起因する普段の生活のリズムの不一致からの」結婚するつもりが無いだろう本心と理不尽に上手くいかず同僚が死んでいくし冷酷な財団)や他者の幸福(死んだ同僚の葬式に参拝しに来た家族の愛)に対する拒絶」
「都合のいい幻想(幸せな結婚生活)への現実逃避、妄想、執着」
「既に無意味に見えるもの(ほぼ救われない事が確定している世界を守る事)への対する無関心」
「意味のあるように思えるもの(実際は女性に対して結婚願望の無い一般男性)への無駄な関心」
「前述の全てがぐちゃぐちゃになった説明不可能な感情」


  • 記事の独自性(一行で!)

「私にとって財団はいらないのに、世界にとっては必要だ。でも私は結局いらない子だったよ」と言う記事である事


  • 展開(簡単に!)

構成案

展開/三幕構成式
財団職員の日常と一人の個人としての恋愛

結婚願望の否定と財団職員としての理不尽

財団職員としても一人の個人としても破綻

登場人物
私・彼女(財団職員/女性)
彼・自分(一般人/男性)
同僚(財団職員)
同僚の家族(一般人/男性)

視点
案1
常に男か女かの一人称視点
(恐らく女性主観の方が描写は容易)
案2
女→男→女→男→女→男
交代式一人称視点
案3
常に第三者の三人称視点



構造

  • 今回使う構造はどういう要素をどういう順番で配置するもの?

①「財団の世界に対する必要性・個人らの中での財団に対する不要性の対比」
→メタ的な「それ財団でやる必要ある?」みたいな諸々に関するアンチテーゼみたいな側面を含ませたい。基本的には「財団は世界にとってはただの噂」位で大多数には知らないか、どうでもいい事であることを強調したい。故に、対外的に見たらフロント企業勤務扱いになっている彼女も大した人間として見なされていない様な現実とそれに対する不合理感を持っていると仮定したい。

②「財団が世界を守っている事・個人の大切な物が壊れていく事の対比」
→必要な犠牲や消されている記憶の残酷さを描いて、世界は守れているけど誰かの大切な何かを壊している事を描写したい。また、ここで財団に対する仕事についての罪悪感も彼女に抱かせたい。「家族の記憶を自分のせいで消すことになった」みたいなエピソードを挿入したいと考えている。

③「財団の彼女に対する依存・彼女の男性に対する依存の共通」
→これは本人の主観で「自分が必要とされている」という誤魔化しを含めてもいるが、実際貴重な優秀な人員なのでみすみす失う事を財団も良しとはしていない描写をはさみたい。が、財団が提供できるのはあくまでも組織ゆえ個人にそこまで大きくフォーカスして方針変更なんかの諸々は提供できず、結局カウンセリング程度に留まる(が、彼女が壊れないようにしている)。そして、それを埋めるように彼女も一般男性に依存している描写を入れたい。また、ここまでは彼女にとって都合が良い状態とも言えるのでここで男の結婚願望の無さを示して第2幕への切り替えとしたい。

④「男性の財団に対する無知による理不尽な諦め・女性の世界に対する知識があるが故の合理的な諦めの対比」
→無知故のどんな男でも発生してしまう仕事への些細な無理解(表立って文句を言うでは無く、そもそもコミュニケーションの時間すら取れない)からの結婚は実質無理だろうしお互いに別の良い人を見つけようという男性や財団のカウンセリングの諦めでありアドバイス。そして多すぎる財団の明日はどっちだ案件に対するメタ的なアンチテーゼであり、及び女性の主観的でありながらほぼ客観的な「世界はいつか終わる」という諦めと自暴自棄。この2つを同じ諦めであるが対比させたい。

⑤「世界は早晩終わるだろう事・二人の関係も早晩終わるだろう事の共通」
→ここは「オブジェクトの多すぎる脱走やらそれに伴う同僚の死亡やら新規ketelクラスの登録通知」と「自分たち考え直さないか」みたいな通知をスマホか何かに同時に表示したい。個人的には第3幕への切り替え地点と認識。

⑥「生きている彼女のどうしようもなさ・死んだ同僚の実は幸せだった事の対比」
→生きてる自分の親しい人の存在が実質的にいないこと、そして死んでる同僚に親しい人がいる事による彼女の執着の増幅。精神的なクライマックスへの分かりやすい契機の1つとしたい。

⑦「自分でもどうにか幸せになれるかもしれないという彼女の執着・男性と財団の彼女に対する諦め」
→そんな彼女の精神状態と裏腹に、彼氏はお見合いサイトへの登録を進めている描写と彼女の財団の適性検査による「心理安定性不適格」で手遅れでどうしようも無い事を示し、執着と絶縁を示したい。ここで彼女の話は終わりで、あとは何も残らない。実質的な物語の終わり。

⑧「それら諸々ひっくるめて、それでも幸せになりたかったしさせたかった彼女の哀しみ・それらの全てを無視して無機質に廻る財団と男性の無情」
→彼女の余韻と財団と男性の今の比較。客観的な記憶処理やら人事異動の通知文、男性の別のお見合い用のサイトへの登録完了通知を並べて対比させたい。


  • この構造を使うと、どういう流れでどういう感情を喚起できる(面白さがでる)?

対比効果の多様による読者の登場人物への心情的な補完や財団職員と一般男性の掛け合わせの新規性、そしてテーマの胸糞悪さとは少し違うやるせなさ等を目的にしている。


  • その構造はどこで学んだ? 実際に使われている例は?

自身の実体験から7割、実体験に付随する聞いた話から2割、残りの財団職員である必要性等は他者の作品から算出。面白くなるかどうかはほぼ実験的であるが、現実性はあると認識している。


  • その構造に必要な要素と順番はあなたの記事に(読者が理解できる形で)しっかり含まれている?

→部分的にいいえ…理由として、ほぼほぼ全てを実体験をベースにしている為に自分の人生の前提知識が必要になる可能性がある。が、基本その様な事がないようコンセプトは構築しているつもり。


  • その他面白さを出す要素・工夫は?

考えているのは官能表現の使用(と言うより、彼女の執着や依存、そして財団の用いる手段の選ばなさとの共通として描写するには自分の体すら道具にするという点でできるだけ他のヤンデレ的な描写に頼りすぎず性行為のシーンを利用したい、また安易にヤンデレ的な行動を行わせると財団職員さに欠けてしまうので、自分の手持ちのカードの中で一番魅力的なカードを使っているという描写の表現の為)。また、「財団でやる必要がある?」や「財団に官能表現を残したくない」の理由の対策からポルノ的な表現はできるだけ避け、純文学的な表現を利用したい。いわゆる映画の「濡場」的なシーンを想定しているのと、その官能表現の必要性はしっかりと確保したい。第一幕と第二幕で使用して、第三幕では使用せずに「見捨てられた」感の演出にも使えないかと考えています。


  • 長すぎない?(不要な要素はない?)

自分で認識する限り、ここに陳述した内容は現時点では全て必要であると考えている。



独自性

  • 展開や独自性は具体的か? - はい
  • 話を要素分解しよう。

→読者に抱かせたい感情の所に書いた感情がほぼこの作品の要素を分解した時の全て。

  • この話のどこが新しい?

→話としての新規性に関しては実際の所ほぼ無い(いわゆるよくある様なすれ違いからの別れ話の域を出ない)と思うが、「それ財団でやる必要ある?」に対する「財団ってそもそも誰かの何かの為に必要ある?」というアンチテーゼ的な意味ではある程度の新規性を見込めるはず、また官能表現の利用(それも性的表現が主題でないタイプの)でも話題性はある程度見込めるだろうし、財団職員と一般人の長期的な関係性を書いた作品に関しても恐らく新規性及び話題性はあるはず。また、話題性の更なる追加として画像や直喩、韻などその他諸々の何か文章的な新規性のある表現も試みたい。


  • 上の要素は記事の展開に必要? (バックストーリーが「コピペバックストーリーではないか?」) - いいえ。あくまでも現実によくある様な事を、と言うより現実であった出来事の財団への再転換にこのコンセプトは近い。が、そもそもとして現実との対比効果を狙っている為にこの場合はより効果的になるのではと認識している。

計画書は以上となります。この様な作品を書こうとしています。色々とアドバイス…特にコンセプトの方向性や使う表現についての選択肢、作品としての面白さや等について色々とご教授及びご批評願えれば幸いです。


ページコンソール

カテゴリ

SCP-JP

本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。

GoIF-JP

本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。

Tale-JP

本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。

翻訳

翻訳作品の下書きが該当します。

その他

他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。

コンテンツマーカー

ジョーク

本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。

アダルト

本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。

既存記事改稿

本投稿済みの下書きが該当します。

イベント

イベント参加予定の下書きが該当します。

フィーチャー

短編

構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。

中編

短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。

長編

構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。

事前知識不要

特定の事前知識を求めない下書きが該当します。

フォーマットスクリュー

SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。


シリーズ-JP所属

JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。

シリーズ-Other所属

JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。

世界観用語-JP登場

JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。

世界観用語-Other登場

JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。

ジャンル

アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史

任意

任意A任意B任意C

ERROR

The Ryu JP's portal does not exist.


エラー: Ryu JPのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:2428007 (01 Jun 2019 09:54)
特に明記しない限り、このページのコンテンツは次のライセンスの下にあります: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License