神の石羊

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アイテム番号: SCP-1311-JP Level 2/1311-JP
オブジェクトクラス: Keter Classified

脅威レベル:


特別収容プロトコル: SCP-1311-JPは防音加工の施された収容房に収容されます。SCP-1311-JPには標準哺乳類収容マニュアルに則り給餌します。またそれとは別に中型魚類1匹を1日に1回給餌します。SCP-1311-JPに接触する場合は防音装備を着用する必要があります。

発見したもの、本プロトコルで発生したものを問わずSCP-1311-JP-Aは破壊処分されます。

未収容のSCP-1311-JP及びSCP-1311-JP-Aは機動部隊エータ-11 ("獰猛な獣たち")1と機動部隊は-3("日本史教師")2の混合部隊により捜索から確保までが行われます。

説明: SCP-1311-JPはヒツジ(Ovis aries)の近縁種である四足歩行獣です。SCP-1311-JPは通常のヒツジと異なり以下の特徴を有します。

  • 一般的に縮れている羊毛と異なり、直毛になっている。色は灰色と茶色が混ざったものになっており、黒白の斑模様が見られる。
  • 蹄は類似する種に比べて極めて硬く、また端部が狭まり細くなっている。これによりSCP-1311-JPは岩石を掘削する。
  • 通常通り草食であることに加えて、脊椎動物の血液を栄養源とする吸血動物である。またそのために歯の一部が牙状になっている。
  • 血液よりたんぱく質を多く摂取するため筋肉が非常に発達している。そのため運動能力が他のヒツジ種と比べて極めて高い。
  • 適切な栄養摂取をする限り、肉体が老化する兆候が確認されない。

SCP-1311-JPは神経質かつ臆病であり、積極的に他の動物の前に出ることはありません。また隠密技術が極めて高く、その捜索は困難です。

SCP-1311-JPの鳴き声を聞いた生物(以下SCP-1311-JP-Aと指定)は末端部の筋繊維、骨格が徐々に未知の鉱石質に変化していきます。変化の速度は生物問わずほぼ一定であり、標準体型の成人男性なら1週間程度で全身の組織が変化します。

SCP-1311-JPはこの異常性を捕食を行うために利用しており、足止めをしてから変化していない部位を狙って吸血を行います。またその際に岸壁等に穴を彫り、そこにSCP-1311-JP-Aを放り込んだ上で捕食を行います。これはSCP-1311-JP-Aの保護のためであると考えられています。

SCP-1311-JPはその資料を蒐集院から移譲されたアノマリーの1つです。以下はその主だった資料を現代語訳したものです。

石羊

蒐集物覚書帳目録第一五四九番


"石羊"は古来から各地でその姿が見られていた。狩りのために積極的に動き、人を襲うことも少なくは無かった。各地で毛長狢、被狢などと様々な名前で呼ばれており、"石羊"もその内の一つである。

"石羊"は大きさと色が鹿のようであり、黒と白の斑模様がある。頭は小さく惣身に長い毛が四足を隠すまでに垂れ下がっている。"石羊"の鳴き声を聞いた者は手足から石のように変化していく。石となった者は"石羊"が掘った穴に放り込まれ、そこで"石羊"に血を吸われる。

蒐集寮としては民衆から遠ざけるように蒐集する必要があるのだが、すでに民衆の中では知れ渡っていたためにそれは叶わなかった。しかし人にとっては害しかないために怖れられており、結果として避けられていた。

しかし南蛮から伝来したキリスト教とその信徒が各地で増え始めたことで一部の民衆と"石羊"の関係性は大きく変わった。それは"石羊"をイエス・キリストになぞらえて信仰するというものである。次の文書はその一人に聞いたものである。

あれは我らが主、神の子羊、イエスに外ありません。
主は語りました、「この主のみもとにきて、あなたがたも、それぞれ生ける石となって、霊の家に築き上げられ、聖なる祭司となって、イエス・キリストにより、神によろこばれる霊のいけにえを、ささげなさい。」と。
イエスの御言葉により我々は生ける石となります。
生ける石となった者はイエスに捧げられます。
捧げられた者はイエスと我々の間に立ち、神の世界へ連れていくための架け橋となります。
生ける石になれるものはわずかな者に限られます。
選ばれし者の犠牲の下に我々は導かれるのです。

おそらく漠然とした羊という印象と、石に変えられるというものが神の奇跡というように解釈されたのであろう。これは我々が思っていたよりも拡散され、各地で類似した事案が見受けられた。

しかし時の幕府により禁教令が発布されたことにより状況は一変する。キリスト教に対する弾圧の中で、その信仰対象にあった"石羊"の討伐命令が下されると各地で武士による"石羊"狩りが行われた。人々の犠牲も大きかったが、それ以上に"石羊"は狩られ、だんだんと数を減らしていった。またこの頃から"石羊"は人を怖れるようになり、以前と比べても姿を見せることが無くなった。元より健脚であったためにその足取りを掴むことは叶わず、少数が逃げ果せたにとどまった。


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