他人が燃えることが大好きなウサギちゃんと

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 他人が燃えることが大好きなウサギちゃんと
著者: solvex
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

収容クラス: Euclid

特別収容手順: SCP-XXXX-JP-Aはエリア-████の小型哺乳動物収容室に収容されます。SCP-XXXX-JP-Aに接触する際はロボットアーム、もしくはSNSにアカウントを持たない職員が行います。

各SCP-XXXX-JP-Bは専用のウェブクローラーで監視が行われます。収容違反に繋がる投稿がされた場合は即時の削除が行われます。

SCP-XXXX-JP-A

説明: SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-AとSCP-XXXX-JP-Bを指す統合ナンバーです。

SCP-XXXX-JP-Aはニホンノウサギ(Lepus brachyurus)です。後述する異常性を除いた性質は、一般的なニホンノウサギを逸脱していません。

SCP-XXXX-JP-Bは各種SNSに存在するアカウントです。SCP-XXXX-JPはFacebook、Twitterを始めとした33種類のSNSに1つずつ登録されており、後述する異常性を含んだ複数の共通点を有します。

ハンドルネームが「炎上ウォッチャーのウサちゃんだウサ」で登録されている。
戯画化されたウサギと背中が燃えているタヌキをアイコンに使用している。
投稿は文字情報のみ。
削除されても数日後に同様のアカウントが発生する。

何らかのSNSにアカウントを持つ人物(以下対象者に指定)が、SCP-XXXX-JP-Aに直接接触した場合異常性が発現します。接触後から約2時間以内に、SCP-XXXX-JP-Bが対象者の過去の投稿内容についてコメントします。選ばれる投稿は道徳・倫理に反し、閲覧数や反応数が少ないものが選ばれます。

対象者に言及したSCP-XXXX-JP-Bのコメントは軽度の認識災害を有し、目視した人物が優先的に注目するようになっています。これらの異常性により大半の事例においては、多くのユーザーから過度に批判が集中するようになります。

元はSCP-XXXX-JP-Bが身元不明のアカウント群として、単体でアノマリー登録されていました。その調査の過程で発生源として、当時動物園で飼育されていたSCP-XXXX-JP-A¹が発見されました。その後二改めて両アノマリーの関連性が認められ、統合ナンバーのSCP-XXXX-JPとして再登録されました。

SCP-XXXX-JPデータベース

事案#: 142

概要: Instagramに投稿された

事案記録XXXX-JP-1: 2023/2/12にTwitterのSCP-XXXX-JP-Bに、ダイレクトメッセージでの接触が行われました。相手は「亀の毎日一歩ずつ」というアカウントで、会話の内容からSCP-XXXX-JP-Bと過去に交流があったと推測されています。「亀の毎日一歩ずつ」に関してはSCP-XXXX-JP-Bの研究の一環として、追跡調査が行われています。以下は両アカウントの会話記録です。

事案記録XXXX-JP-1

対象: SCP-XXXX-JP-B、亀の毎日一歩ずつ

亀の毎日一歩ずつ: ウサギくん？ウサギくんなのかい？ああ良かった。君がどこかに行って以来もう二度と会えないと思って心配したんだよ。今何してる？まだ走ってる？君ほどの脚ならどこでだって通用するんだから、頑張っているなら僕も安心できるよ。

亀の毎日一歩ずつ: ウサギくん？もしかして今は手が離せない状況なのかな？忙しくてなによりだね。もしそうだとすれば後からでもいいから何か返信をもらえるとありがたいよ。便りがないのはいい便りなんて言葉もあるけど、僕としてはやっぱりコミュニケーションをとりたいなと思うんだ。

亀の毎日一歩ずつ: ウサギくん、本当に忙しそうだね。なるほど、君の脚をもってしてもそう早くには片づけられないことなんだね。でもそれは君がさらなる飛躍に向けて文字通りひた走っているということなんだろうと思うよ。そうだ、君が忙しいなら僕はもっとエールを送るようにしよう！返さなくてもいい。見れなくても構わない。ただいつでも僕は君を応援しているよ。頑張れ！ウサギくん！

SCP-XXXX-JP-B: うるさいんだよ。何だよ当てつけか。

亀の毎日一歩ずつ: おおウサギくん！返してくれてありがとう！当てつけってどういうことかな？

SCP-XXXX-JP-B: いいからもう二度と来るな。

亀の毎日一歩ずつ: そんなことを言わないでよ。みんな本当に心配していたんだよ？あ、もしかしてレースのことを気にしているのかな？あれは実質的には君の勝ちだと思うよ。確かに一応僕の勝ちということにはなったけど、でもどう見ても僕の脚力が君に勝るなんてことはないよ。みんなも何も言っていないし、たまには戻ってきてね。本当に誰も何も言ってないからね。

SCP-XXXX-JP-B: 死ね、クソが。

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