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俺は藤居、一応寿司職人をやっていてその傍らスシブレーダーをやっている。とは言っても闇の方だけど。
今日は友人の仲畑が新しいスシを開発したから見に来てほしいと言われてやっとこさ奴の店まで遊びに来た。
藤居 よーっす、邪魔するぜ。
仲畑 いらっしゃい、よく来たね。
藤居 まあ友達のスシって言われたら居ても立っても居られないじゃない。
仲畑 言うねえ。
藤居 まあね。
仲畑は自信を感じせるような満面の笑みをこれみよがしに見せている。よほど良いものができたに違いない。これは楽しみだ。
藤居 来てそうそうアレだけどさ、さっそく見せてくれよ。お前のそのスシをさ。
仲畑 そこまで言ってくれると呼んだかいがあるってもんだよ。とりあえずこれを読んでてよ。今準備するから。
そう言うと仲畑は一枚の紙を渡してきた。闇寿司ファイルだ。おそらく今回開発したもののやつだろう。俺はさっと目を通す。
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闇寿司ファイルNo.2372"ぽこちゃんの握り"
概論
"ぽこちゃんの握り"は文字通りぽこちゃんを握ったものである。ぽこちゃんは男になら大体付いているし、何よりトイレで握るから誰しもやったことがある。そういった意味ではマグロやサーモンと並ぶほどのポピュラーなスシと言えよう。
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なんだこれ、そう思った俺は頭を上げる。するとそこにはおもむろにズボンのチャックを下ろそうとする仲畑がいた。
藤居 ちょちょちょ待てって待て待ておい。
仲畑 なんだよ今から握るんだから邪魔しないでよ。
藤居 お前スシを開発したんだよな。
仲畑 そうだよ。
藤居 お前が今やりかけていることはなんだ。
仲畑 ぽこちゃん出すためにチャックを下ろそうとしてるんだよ。
藤居 オーケーオーケー。とりあえず話だけ聞かせてくれ、なるはやでな。そうじゃないとお前の手を頑張って止めてる俺の腕が保たなくなる。
仲畑 君が離せば解決するんじゃないかな。
藤居 俺は自分の目の前で友達をむざむざと露出狂にするほど腐っちゃいないよ。
仲畑 言うねえ。
藤居 まあね。
そうは言いつつも仲畑は尚も全力でチャックを下ろそうとする。何がこいつをここまで公然わいせつに駆り立てるんだろうか。だがそうは言ってもこのままでは埒が明かない。
仲畑 じゃあこうしよう。君が手を離してくれたら俺もとりあえず説明をする。それで納得してくれたら改めて握る。どうかな。
藤居 よしのった。話の分かるやつで助かるよ。
仲畑 それじゃあカウントダウンするから、それでお互いにこの状況を一旦解こう。それでいい?
藤居 いいぜ、じゃあ頼んだ。
仲畑 分かった。3、2、1、へいらっ
藤居 っぶねえ。
カウントダウンとともに約束を反故にした仲畑が下ろしきったチャックからパンツをも下ろそうとする。すんでのところで俺はその腕を止める。
仲畑 サプラーイズ。
藤居 友達今日で終わり?
仲畑 まあ聞いてよ。話せば分かるからさ。
藤居 とりあえず今日はお前を疑念8侮蔑2で見ることにした。
仲畑 まあそんなこと言わないでさ。俺だっていいもん見せたいんだよ。
藤居 ぽこちゃんの正体が分かった以上その台詞はただの変態に成り下がってることは分かってほしい。そもそも何、お前にとってこれはスシなの?
仲畑 まあまあ、これは俺なりに色々考えた結果なんだよ。
藤居 え、これが?
仲畑 うん、だからそれについて話させてほしい。ちょっと長くなるけどいいかな。
藤居 まあ……じゃあ話してみてよ。
仲畑 ありがとう。じゃあまず聞きたいんだけど、強いスシってどうすれば作れると思う?
藤居 強いスシ、ね。やっぱ尖った性能があるものとか、そういう一本キマったものがあるといいとか。
仲畑 あーまー気持ちは分かる。でもそれ以上に大事なことがあるんだ。
藤居 へー、どんなの?
仲畑 強いスシは、強いネタを使っているんだ。
藤居 ……ん?
仲畑 だからね、強いスシは強いネタを使っているんだ。
藤居 そんなバカのトートロジーみたいなこと2回も言われなくても分かるって。俺はなんで今更そんな当たり前のことを言ってるんだってところが気になってんの。
仲畑 いやいや、基礎を見直すって大事なことだよ。そのおかげでこのぽこちゃんの握りも出来たわけだし。
藤居 なんだって?今の話とお前の新たな趣味がどう繋がるんだよ。
仲畑 簡単な話だって。そういえば俺はすでに強いネタを持ってたった気づいたんだ。
藤居 それがまさか。
仲畑 そう、俺のぽこちゃん強かったなって。
藤居 ……この際お前のぽこちゃん強さ議論は置いとく。はっきり言おう。スシじゃない。
仲畑 いやっ、まだ分からないよ。君はまだぽこちゃんの握りを見ていないからそんなことが言えるんだ。そっからでも遅くはないと思うって。
藤居 見なくてもこのあと出来上がるのは板場で立ちションスタイルになるお前なのは分かるって。そもそも握ったとてそっからどうするんだよ。
仲畑 ……あー
藤居 ノーアイデアでよく呼べたな。
仲畑 いや待って。それを今から考えればいいんだ。ほら君も一緒にさ。
藤居 何でだよ俺はそんなお前の変態プレイに付き合う気はねえって。
仲畑 そんなこと言わないでさ、マジで俺はぽこちゃん見たら気が変わるよ。ねっ。
藤居 ねっ、じゃねえよ。ほら飲食の人間がこんなところで肌晒そうとするなって。戻せ戻せ。
しかし頑なな仲畑は腕の力を弱めない。それどころか今にもパンチを下ろさんとさらに力を込めてくる。まずい、このままでは負ける。
仲畑 君もだいぶ意固地だね。そろそろ諦めたらどう?
藤居 ここで引いたらお前がこの職業として大事なものを失うんだから諦めるわけにはいかないんだって。
仲畑 言うねえ。
藤居 うるせえなら止めてくれよ。ああもうお前本当に力強いな!
その時である。疲労で俺の腕は一瞬力が抜けた。その瞬間に仲畑は俺の腕を振りほどいた。自由になった仲畑の腕はパンツを素早く下ろし、そして露わになったぽこちゃんが……
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2419995 (03 May 2018 09:09)
闇寿司ファイルだ。で良いかと思います
文字色をrgb(198, 188, 252)にした方が良い気がします
テンポの良い会話劇部分は面白かったのですが、オチがよく分からなかったです
ありがとうございます。ご指摘の点については修正をしました。オチについては再考いたします。