アイテム番号: SCP-2698-JP
収容クラス: Axiom
特別収容手順: 無意味
説明: SCP-2698-JPは基底次元を創造した創作者集団が存在する上位物語層との境界です。SCP-2698-JPの性質は以下の2点があります。
- 上位物語層から下位物語層に対して、SCP-2698-JPは物語改変のみを伝達させます。上位存在の創作で我々の世界は一変します。それによる我々の嘆きを彼らは知りません。だから今日も創作を行えます。
- 下位物語層から上位物語層に対して、SCP-2698-JPはミームのみを伝達させます。上位存在はそれを見る、聞くことによって何らかの感動を得るために創作物を創造しました。よって我々の存在や行動は上位存在の心を動かします。無論面白い創作物であってこそですが、それは我々が知るところではありません。
SCP-2698-JPの特筆すべき点として、基底次元以下の物語層同士の境界には存在しません。これは知性ある創作内構造が基底次元の情報を把握したり、創作世界へ侵入をする方法が存在するということで判明しています。
SCP-2698-JPには根拠がありません。それどころか否定する材料はいくつか存在します。例えばSCP-5500において形而上漏斗は上位存在との直接的なコミュニケーションを可能にしました。SCP-CN-001においてはVeleaferから文章制御権を奪取し、PK-クラスイベントを終わらせました。このように我々が上位存在と接触した記録が多数残されています。
しかしそれでは何故この報告書が存在するのでしょうか。このような根拠も何もないものが、正式なアノマリーとして登録され、立派に報告書を構えています。通常の運営からは逸脱した一連の流れは、さながら神の思し召しとしか言えないのではないでしょうか。
SCP-2698-JPが仮に真実であるとして、それを我々は絶対に我々の論拠の上で証明することは不可能です。何故なら実際に上位物語層を観測しなければ何が影響を及ぼしているかが分からないためです。そして真実ならば我々が行ってきたあらゆるメタフィクション的措置は無意味なものになります。我々は物語的挙動を利用するために空想科学部門を作りました。直上の物語層の更に上を把握するために演繹部門を作りました。これらの部門は前述した上位存在との接触、そして幾多もの危機に立ち向かったはずです。しかしどうでしょうか、それも今や確信をもってそうだと言えないかもしれません。財団は一度上位存在の観測を失敗しています。ただの並行世界を上位物語層だと思い込んで観測を続けていました。同じ誤ちを再び繰り返していることを否定することも出来ません。何故ならSCP-2698-JPの観測は不可能なのですから。
しかし今一度同じ疑問を言いましょう。何故この報告書が存在するのでしょうか。我々には逆立ちしても分かるはずもない"事実"を提示して、この報告書を執筆した上位存在は何をしたかったのでしょうか。我々を絶望させたかった?こんな根拠も何もない報告書で?説得力を出したいのなら詭弁でもいいので証拠ぐらい出すべきでしょう。そもそも今この文章を書いているのも、私ではなく上位存在の1人です。自ら書いたものを否定する段落をせっせと書いている様は滑稽ですらあります。もはやどういう気持ちで書いているのでしょうか。私が今"分からない"と書いたということは本人にとっても分かっていないのでしょう。ならばこの報告書の存在意義とは一体何なのでしょうか。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2419995 (03 May 2018 09:09)
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