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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-1との接触は自動設備及び機動部隊め-00("視線恐怖症")に一任されます。すべてのSCP-XXXX-JP-1群は必要最低限の被験体のみを残し、強制沈静化の後にBクラス記憶処理を施してください。記憶処理による想定される効果を得られなかった場合、プロトコル"眼球剥奪"に定められた手順で虹彩除去手術が行われます。
被検体に選定されたSCP-XXXX-JP-1は高セキュリティ人型収容セルに隔離され、いかなる時も視覚阻害ヘッドセットとクラスⅢ拘束衣の着用が義務付けられます。視覚阻害ヘッドセットまたはクラスⅢ拘束衣の無許可での除去や破壊が確認された場合、致死性インプラントによる即時終了が倫理委員会より許可されています。
説明: SCP-XXXX-JPは、「生存症候群」として財団内で揶揄されるDクラス職員の言動に類似した精神影響を引き起こす異常な感染症です。
SCP-XXXX-JPは罹患者であるSCP-XXXX-JP-1の虹彩を目視することで感染し、目視した目の映像記憶に対するBクラス以上の記憶処理によって完治することが知られています。SCP-XXXX-JP-1は極度のタナトフォビアの症状を示し、例え些細なリスクであろうと死の恐怖から逃れるためあらゆる回避行動を実行します。回避行動はSCP-XXXX-JP-1の立場、能力、思想的特性などに応じて多様なパターンを取ります。
写真や映像に記録されたSCP-XXXX-JP-1の虹彩は異常性を持たないものの、鏡面に映った虹彩を目視した場合は異常性に暴露する結果となりました。光学的要因によるSCP-XXXX-JPの感染経路は現在研究中です。また、SCP-XXXX-JP-1が死亡あるいは虹彩を外科的手法で眼球から切り離した場合にも、SCP-XXXX-JPの異常性は失われます。
SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JPに罹患した直後から特徴的な瞳孔の収縮を見せるため、監視映像と画像処理AIを利用した検疫の際は瞳孔様態を観察して下さい。「恐怖に強張った目」または「1000ヤードの凝視」1と呼ばれるこの瞳孔収縮は高ストレス環境下における解離症患者との近似性が認められています。
「生存症候群」は財団内で危険な実験に割り当てられたDクラス職員が指示に従うことに抵抗あるいは拒否を行う言動を指すスラングでした。死亡リスクの高い実験では平均して37%のDクラス職員が同様の反応を示し、研究員による適切な心理的誘導が行われなかった場合にこの数値はさらに上昇します。
これらは高いストレス環境下における複数の心理状態で説明が可能であり、異常性のない正常な反応だと見なされてきました。しかし2017年11月4日に発生したインシデントXXXX-aに対する調査から、統計データへのSCP-XXXX-JP-1の混入が判明しています。
インシデントXXXX-aはSCP-███-JPの内部探査前に発生した、Dクラス職員一名及びエージェント二名の脱走事案です。脱走したD-5153とエージェント・マイアはそれぞれ三時間後と七日後に確保され、D-5153は激しく抵抗したためやむを得ず終了されました。エージェント・カウルの行方は現在に至るまで判明していません。
インシデントXXXX-aに対する予後調査の結果、Dクラス全体の0.029%がSCP-XXXX-JPに汚染されていたことが判明しました。SCP-XXXX-JPの影響が定例記憶処理の際に完全に失われること、その総数が限られていたこと、通常の「生存症候群」と同一視されていたことが発見の遅れた原因であると考えられています。財団内部におけるSCP-XXXX-JPの除去は、一時的には問題なく完了しました。
SCP-XXXX-JPは新興感染症であり、2017年以前のアウトブレイクは存在しないと仮定されていますが、2017年以降には年平均2件の頻度で未収容のSCP-XXXX-JP-1が発見されています。
SCP-XXXX-JPの発生事例:
日時: 2018/2/24
場所: マダガスカル共和国・マダガスカル島
事例: SCP-XXXX-JP-1となったネイチャーガイド2名が平常業務を拒否。マダガスカル島の生態系や地形は一般的に安全であり、死亡リスクは通常考慮されないほど低い。
日時: 2018/8/3
場所: フランス・マルセイユ郊外
事例: 著名な冒険作家が生の儚さを扱った内省的かつ哲学的な作風に変わり、人的交流を絶つ。精神病院に収容された際、15名のSCP-XXXX-JP-1が発生するアウトブレイクが発生。全員の記憶処理とカバーストーリー「鬱病後の復帰」が流布される。
場所: 2019/1/16
分析: アメリカ・ミネソタ州
事例: ライブハウスを中心に発生したアウトブレイクが水面下で拡大し、572名がSCP-XXXX-JP-1となる。市警察など危険度の高い職務従事者、また運転を伴う職務従事者がこれを拒否。余命三年と診断された難病患者が市内の病院に立て籠もり、医師を人質に世界最高の医療による自身の治療を要求。記憶処理剤の大規模散布を行い事態を収拾した。クラスB記憶処理剤の過剰服用による健康被害が懸念される。
場所: 2019/7/5
分析: ███・サイト21
事例: 財団職員███名がSCP-XXXX-JP-1に指定される。罹患したサイト管理者がSCP-XXXX-JPの精神影響を関係者への『説得』に使用し、管理下にあるすべてのオブジェクトの終了を試みたことで、300件以上の終了と17件の収容違反が発生。最終的な死者・負傷者を含む人的被害は█████名。以降、全世界のサイトでSCP-XXXX-JPの検疫システムが導入される。
SCP-XXXX-JPの起源特定と根絶のための研究が、エージェント・カウルの捜索と並行して最優先で進められています。
付与予定タグ: scp jp 眼 視覚 認識災害 ミーム
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- portal:2267801 (11 Jul 2022 06:42)
オブジェクト自体はほんの些細な切っ掛けを与えただけに過ぎず、その結果として人間が自滅的な末路を辿る、という展開は個人的にも好きなタイプですね。一方で、同タイプの展開でも「死の恐怖」を切っ掛けとする形は財団創作を含め、既に複数モチーフとされてきている印象もあり、ありがちと取られないためにも何らかの特色つけによる差別化は必要となるかもでしょうか。
例えばですが、「死の恐怖」を抱いたことによって人間の取る行為が、よくある逃避行動や対処行動による自滅だけではなく、どこか奇妙で単なる死の恐怖の伝播ではないことを示すような形にしてみたりでしょうか。それこそ、「目を合わせる」ことをトリガーとして伝播するという性質を活かす形で、「他には見えない何かを目撃する」「視界に関わる逃避行動・対処行動」などのような、特異性を付けてみるのも一つの手かもしれません。
あとはですが、「SCP-XXXX-JPは、「生存症候群」として財団内で揶揄されるDクラス職員の言動に類似した精神影響を引き起こす異常な感染症です」の部分、最初の概要説明で「揶揄される」のような表現は入れなくても良いかな? とも思ったりしましたが、これについては他の方の意見も聞きたいところですね。加えて、オブジェクト自体を「感染症」と一貫して記載されていますが、読んだ限りは性質的に精神汚染・認識改変・異常ミームなど、精神影響に纏わる呼称の方が適切な気もしたりですが、これも個人の好みでしょうか?(場合によっては、定例会の批評回や、公式discordの批評室で他の方の意見を直接聞いてみるのも良いかもしれませんね)
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