蛇と焚書のカルテット: 第十二項 - 狂嵐と散華

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折り重なる本棚は、廃棄階層をいくつもの区画に分断している。レンジ&ラムダとナギが対峙する区画とは、別の区画。そこでは、すでに死闘が始まっていた。

マガタが放ったFG -20弾が、パヴェルの足元で炸裂する。毒ガスに全身を包まれながら、しかしパヴェルは平然としている。

「おいおい、俺にガスの類は効かないぜ。学校で殺り合った時に見たろ?」

「うるせーな、念の為だよ!」

(あっちには、尚更なおさら効きそうにねーな。化物どもが)

全長15mに及ぶ有翼の蛇が、衝撃波を伴いながら身をくねらせる。遠心力で飛散した黄金の鱗が、ずがががっと散弾のようにキョウに浴びせられる。牙をき出しつつ蛇が放った哄笑は、間違いなくシエスタのものだった。

「これで勝ったつもりか、焚書者ども! 幾月幾年掛かろうとも、我は廃棄階層を修復するぞ! 何より、ここで貴様らが死ぬことに代わりはない!」

それが本気か虚勢か、最早シエスタ自身にも分からなかった。自分を客観視する目さえ、とっくに復讐の炎のたきぎにしてしまったから  彼女にとって、それはレナーデの眼差しに他ならない。

「キョウ!」

「俺に構うな、自分の敵を仕留めろ」

ホワイト・スーツのあちこちを黄金の鱗に貫かれながら  並のコンバット・スーツだったら、とっくに八つ裂きにされているところだ  、キョウは冷静に戦況を分析する。前班長が健在だった頃は、ナギの役目だった。すんなり引き継げてしまったのは、こうなることを予想していたからだろうか。

(外に出るには  )

本棚の山が比較的低くなっている場所を登るか、潜り抜けられそうな隙間を根気強く探すしかないだろう。だが、そんなことをすれば、敵にガラ空きの背中を見せることになる。

(通信は  )

ナギやルルにコールを掛け続けているが、返ってくるのはキュルキュルという耳障りなノイズばかり  否、キョウの耳には辛うじて聞き分けられた。それが滅ビヨ腐レ堕チヨ躓ケ汚ゴレヨ病メ盲ヨ傷ツケ嘆ケ迷エ沈メ恐レヨ飢エヨ転ベ損ナエ怒レ萎エヨ傾ケ衰エヨ老イヨ呪ワレヨという、呪詛じゅその早送りであることが。

(つまり、我々のみで倒すしかない  だが)

それが難しいことは、キョウ自身が一番理解わかっていた。パヴェルはともかく、シエスタは単独で大型脅威存在用のオレンジ・スーツすら撃墜してみせた  犠牲になった搭乗者はナギの友人でもあった  程の怪物だ。報告によれば、その残骸はほとんど原型を留めていなかったという。

ヤシオリ間でもシミュレーションは重ねた。見えた勝ち筋は二つ。変身する前に仕留めるか、ルルの呪縛符で動きを鈍らせ、ナギのブレードで急所を貫くか。そのどちらも、現状では実行不能だ。

おまけに、ARバイザーに表示されているホワイト・スーツの各種ステータスは、まさに満身創痍まんしんそういだった。グレネードランチャー:大破。サブマシンガン:弾倉破損。人工筋駆動系:右腕部破損。スラスター:燃料漏れ。生命維持システム:薬液チューブ破損  

本棚の崩落から、仲間たちをかばい続けた代償だった。それでも、キョウは立ち続ける。稲妻を思わせる速度と軌道で飛び回るシエスタには当たらない、当たったところで大したダメージは与えられないのは百も承知で、今にも弾詰まりを起こしそうなサブマシンガンを撃ち続ける。

まだ戦えると、シエスタにもマガタにも思わせ続ける為に。

(キョウの奴、何だか動きが  )

鈍いとは、マガタも気付いていた。だが、幸いにもと言うべきか、有毒成句トキシフレーズ生成弾によるノイズのせいで、他メンバーのステータスは非表示になっている。おまけに、気をらしている余裕もない。あちこちに散らばる本棚の残骸に身を隠しながら、パヴェルと撃ち合いの真っ最中なのだ。

お互いの攻撃にさらされ、残骸はすぐにボロボロになってしまう。遮蔽しゃへいとして使えなくなる前に、他の残骸に移らなくてはならない。すると、すかさず移動の隙を狙い撃たれる。それを見越して、早めに移動するという選択肢も考えなければならない。そうするにしても、どの残骸に移るべきか? 何も考えずに移り続けていると、いつの間にか背中に回り込まれているかもしれない  

「ヒャッハァ、そこだぁっ!」

残骸から残骸へ飛び移るマガタを狙って、パヴェルがゴムボール型炸裂弾を乱射する。いつものように楽しげに。マガタはスラスター噴射による加速で辛うじて避けたが、流れ弾が本棚の残骸で跳ね上がり、危うくシエスタを直撃しそうになる。

「てめえなぁっ、少しは仲間を気遣いやがれ!」

「ああん?」

マガタのあまりに真っ直ぐな怒りに、パヴェルは  

  仲間ねえ」

意外にも、少し寂しげに笑っている。

「焚書者は鏖殺みなごろしだ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ、焚書者は鏖殺だ  !」

壊れたレコーダーのように繰り返しながら、シエスタはキョウに黄金の鱗を浴びせ続ける。

彼のホワイト・スーツは、突き立てられた鱗で既に剣山のような有様だ。もっとも、シエスタとて無傷ではいられなかった。抜け落ちた鱗は即座に生え変わるが、キョウはその僅かな生え変わりの隙を狙って反撃している。黄金の鱗の合間からは、だらだらと黒い血が流出している。

だが、何より、シエスタ自身が感じていた。己の体から、みるみる何かが抜けていくのを。残り寿命  という表現はあまりに非科学的だとしても、それに直結する何かだ。

  (任意の敵)の魂を(任意の時間)以内に捧げる。

シエスタの変身は、腕輪に封じられた高位悪魔にそう誓うことで成される。条件が厳しい程、変身後の力も強大になる。タイムオーバーの代償は寿命の減少。故に、シエスタはいかに正確に、敵のしぶとさを測り、安全な条件を割り出すかに心血を注いできた  レナーデをうしなうまでは。

今ではすっかり、寿命を削るのが前提になってしまっている。

『幾月幾年掛かろうとも、我は廃棄階層を修復するぞ!』

ついさっき、そう宣言したことも忘れてしまっている。あるいは、既に悟っているのだろうか。それが可能だとしても、自分の残り寿命では足りないことを。いずれにせよ、シエスタの望みは既についえている。それでも、復讐は彼女を解放してはくれない。

ぼん、キョウのサブマシンガンが煙を上げて沈黙する。だが、別の武器に持ち替えるでもなく、何と棍棒のように構えている。もう使える装備がないのだ。シエスタの口が勝手に哄笑を放つ。

健気けなげな男だな! なぶ甲斐がいがあるというものだ! 虐げられた者の恨み、とくと思い知れ  

「ヅェネラルにそっくりだな」

別の区画では、ルルがアレンと対峙していた。

「燃!」

清泉の乙女ウンディーネよ、汝の衣を!」

火旋符が巻き起こした炎の竜巻と、揺らめく水のドームが激突する。猛烈な水蒸気を撒き散らしながら。

ヴェールに覆われた現代では非常に希な、魔術師同士の戦いとなったが、戦況は早くも膠着こうちゃく状態に陥っていた。アレンが守りに徹している所為せいだ。

(大したモンやなぁ。他流派の術にもきっちり対応しよる)

腕部の呪符ホルダーから雷墜符を取り出しながら、ルルはアレンのデータを思い出していた。

(アレン・ミナカタ  ディア大学の精霊魔術科を首席で卒業した、優秀な精霊魔術師。地水火風の四大精霊を中心に、幅広い精霊を使いこなす)

何故なぜだろう、途中までは同じ魔術師として、興味深く拝見していたのに。

(争いを好まない性格であり、戦闘時も防衛や援護に専念する  キザな奴っちゃな)

この一文で、急にカチンと来たのを覚えている。ルルとて平和の尊さは知っているつもりだが。

「ぼ、僕も、僕も何か  ひいっ」

雛山ひなやまが本棚の残骸から顔を出した途端、稲妻を帯びた呪符が眼前をかすめる。彼も熊と虎のぬいぐるみを本物化させて、ルルにけしかけたりもしたのだが、一瞬で倒されてしまった。自律型の玩具は、動きが単調なのが弱点だ。

「ヒナ、ここは私に任せろ!」

「す、すいません」

情けないが、無理をしても足手まといになる。武器や乗り物の調達が、雛山の主な役目だった。実戦には慣れていないし、これからも慣れることはないだろう。全身の震えが止まらない。死ぬのは怖い、どうしても怖い。

(自分は人殺しの癖に)

今でも時々夢に見る。本物化したモデルガンで撃たれて、人形のように転がったいじめっ子の死体を。魂が抜けたガラス玉のようなその目も。殺すつもりはなかったなんて、言い訳にならない。

(こんな僕に、アレンさんはいつも親身になってくれた  )

その気になれば、敵を火球で焼き尽くすことも、氷の槍で貫くことも簡単なのに、決してそうしないアレンは、雛山にとっては失いたくない人間性そのものだった。そんな彼の「君は悪くない」という慰めだけが、雛山が唯一受け入れられるゆるしだった。

『まだ恩返しが済んでいません!』

アレンが百歩蛇の手を抜ける手段を用意してくれた時、雛山はそう言って固辞したのだ。今思えば、一人で生きていく自信がなかっただけかもしれない。

(これじゃあ、パヴェルさんに腰巾着呼ばわりされても仕方ない)

炸裂符が疾風にらされ、背後の本棚に命中する。支えになっていた部分が壊れたか、本棚の壁が大きく崩れる。

(あそこを通れば、外に  いや、無茶やな)

アレンに背中を晒した挙句、隙間に挟まれることになる。いくらこの男でも、そんな隙を見逃してくれる訳がない。ルルは早々に諦めたのだが。

「仲間が心配だろう、そこから出るといい」

当のアレンがそう言い出した。さしものルルも困惑して、真言を中断させてしまう。

「いや、そうしたいのは山々やけど、後ろから狙われたら嫌やし」

「邪魔はしないよ」

(なんやて?)

うしなった恋人と約束したんだ、誰も殺さないと」

アレンは堂々と言い放った。彼が嘘を吐いていないのは、ルルにも分かった。それにも関わらず、無性に腹が立った。こいつが気に食わない理由が、分かったような気がした  同族嫌悪だ。

『上官の仇討ちに燃える部下たちかぁ。は~、馴染めそうもないわ』

ヤシオリへの出向を命じられた際、最初に抱いた感想はそれだった。

圧制者の手先、もしくは下等生物。ルルたち魔術師タイプ・ブルーの中には、一般人をそんな風にしか見ない者も多い。無論、彼は違うが、所詮は違う世界の住人だと諦めてはいた。向こうからも、似たように思われているだろうと。

ヤシオリでも"助っ人呪符使い"程度の扱いだろう。プライベートには踏み込まないでおこう  そう思っていたのに。

『あれまぁ、この人ら、一致団結しとるのかと思ったら  

ちぐはぐなのに気付いた。ナギは明らかに新班長という地位を持て余しているし、キョウも彼を班長として扱うべきか、対等の友人として接するべきか迷っている。一見すると単細胞に見えるマガタも、二人が迷わないように殊更ことさらそう振舞っているのかもしれない(だとしても、半分は素だろうが)。

自分は前班長とは唯一、何の接点もない。だからこそ、ヤシオリの潤滑油じゅんかつゆになれるかもしれない  生まれて初めて、属してもいいと思える集団に巡りあったのかもしれない。

「自己陶酔も大概にしいや」

このキザ男は、孤高を気取っていた頃の自分にそっくりだ。

「あんた、百歩蛇の手の一員やろ? あいつらに何度も手を貸したんやろ? なら、あんたも立派な人殺しやで」

アレンはじっと耐えている。この程度の非難は、仲間にだって散々浴びせられているのだろう。ならば、これはどうだ。

「このままボクを行かせれば、ボクはあんたの仲間を殺すで。それを承知で行かせるんか? 生きている仲間より、死んだ恋人とやらの方が大事なんか!?」

アレンが目を見開く。どうやら、これは言われたことがなかったらしい  言ってくれなかったのだろうか、彼の仲間たちは。

(ああ、もう。何を熱くなっとるんや。マガタはんの影響かなぁ)

「ノウマク・サラバタタギャテイビャク・サラバボッケイビャク・サラバタタラタ  

不動明王の真言と共に、ルルの背後に炎に包まれた宝剣が浮かび上がる。実戦ではまだ一度も使ったことがない、火炎と斬撃の複合呪符。これなら単一属性の防御術では防げないはずだ。

対するアレンは、苦渋に満ちた表情で呪文を唱え始める。ラテン語なのでルルにはほとんど分からないが、辛うじて「サラマンデル」とだけは聞き取れた。アレンの前に炎の渦が巻き起こり、その中から真紅の大トカゲが躍り上がる。同じ火炎の術  と言うことは、防御のための術ではない。

真っ向勝負する気だ。ひょっとしたら、彼にとっては初めての。

(それでええ。生き残れば、晴れて正式な仲間や  お互いな)

妙に清々しい気分にすらなって、ルルが「討!」と起動呪を唱えようとした、その時。

「アレンさんには殺させない!」

[二人組VSナギ、銃弾は全てラムダに弾かれてしまうので、早々に接近戦に以降? あるいはテーザーガンでラムダの動きを鈍らせながら戦う? ほぼ無言で淡々と戦いつつ、ナギは内心でレンジと自分を比較? 不可視の外套で隠れていた間に、ナギにあちこちに罠(ワイヤートラップとか遠隔爆破できる手榴弾とか)を仕掛けてさせておくのも面白いかも? 戦闘後、レンジは片手片足を失っている設定。ストーリーにも絡んでくるので、多少強引にでも切断して下さい? 罠の手榴弾で吹っ飛ばすのが簡単か?]

「ヅェネラルにそっくりだな」

(    )

キョウの声はいつも通り、静かで落ち着いたものだった。それにも関わらず、それはシエスタの耳を雷鳴のごとく貫いた。

同じことを、例えばアレンあたりが言ったところで、彼女は一笑に付しただろう。またいつもの腰抜けかと。だが、敵に言われた。敵の目からさえ、そう見えると。

『シエスタ、あなたは変わらなくていいのよ』

ずっと忘れていた、甘い痛みが共鳴する。それは復讐の炎でも焼き尽くせなかった、レナーデとの思い出の核を成す言葉だった。

どういう会話の最中だったのかは、シエスタも覚えていない。ただ、自分は変われないと力なく呟いた彼女に、レナーデが驚いたようにそう応えたことだけは、鮮明に覚えている。

『そりゃあ、お父様の復讐の片棒なんて、かついで欲しくないのは確かだけどね。でも、それは、あなたに変わって欲しいという意味じゃない。むしろ  福眠院 美園ふくべいん みそので在ることだけは、私の親友で在ることだけは、辞めないで欲しいわ。何があっても、ね』

有毒成句生成弾からあふれ出した霊体の一体が、シエスタの耳を掠めながらうめく。

  裏切リ者メ。

「黙れええええぇぇぇぇっっっ!!!」

絶叫しながら、キョウ目掛けて降下する。敵は遠隔攻撃の手段を失っている。シエスタが空中に留まれば、一方的に鱗の散弾を浴びせ続けられたはずだ。それにも関わらず、彼女は激昂げっこうした。せざるを得なかった。無反応でいたら、認めることになってしまう。

変わらなくていい  生涯で唯一人、そう言ってくれた人の遺志を、自ら踏みにじってしまったと。

螺旋状の稲妻と化して、シエスタはキョウのホワイト・スーツに絡み付く。妨害しつつ殺す、この単純にして恐るべき攻撃こそが、オレンジ・スーツさえ沈めたのだ。非異常のアナコンダでさえ、ジャガーやワニを絞め殺すことができるという。ましてや、全長15mに及ぶ今のシエスタのパワーは、して知るべき。

(がっ  )

たちまちバイザーがひび割れ、キョウを守るはずの装甲が、万力と化して全身を押さえつける。内臓が潰れたか、ヘルメットの裏で壮絶に吐血しながら  キョウはにやりとわらってみせる。

問題ない、準備は済んでいる。たとえ自分が死んでも、こいつは止まらない。

「キョウ!? くそっ、離しやがれ!」

マガタがスラスター全開ですっ飛んで来る。恐れていた事態はこれだった。戦友の状態を知れば、彼は戦術もGOCの使命もかなぐり捨ててかばおうとするだろう。そして、結局は共倒れになる。

それだけは、許す訳にはいかない。だから、キョウはとっくに覚悟を決めていた。自分が動けなくなった、その時は  

〈自爆装置起動、カウントダウン開始。10、9、8  

敵の首領を道連れにしてやろうと。

ようやく敵の異様さに気付いたか、シエスタが慌てて離れようと羽ばたき始める。しかし、キョウはその翼にがっしりとしがみ付いて離さない。

「これ以上、ヤシオリの班長は交代させん  だが、ヅェネラルの亡霊よ。お前はここで終わりだ!」

「アレンさんには殺させない!」

本棚の残骸から、雛山が飛び出した。その手には、銃  のような何かを構えている。

「防!」

この程度で慌てるルルではない。闘炎利剣符を一時停止し、護身符を並行起動する。この程度の呪符なら、真言を省略しても効果はあまり減衰しない。半透明の呪術盾  臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前の九字に取り巻かれた五芒星が、虚空に浮かび上がる。

だが。

(何や、あのケッタイな銃は)

ようやく気付いたルルを、迂闊うかつと責めるのは酷だろう。後方支援担当の雛山の能力は、GOCにもほとんど知られていないのだ。彼が構えていたのは、昭和のSFアニメに出てきそうなレーザーガンだった。カラフルに塗られた円錐形の銃身から、ライムグリーンの怪光線が放たれる。シュピピピというレトロな効果音と共に。

護身符は形而上けいじじょう空間に干渉し、概念的に攻撃をさえぎる術だ。故に、味方の銃弾だけはすり抜けさせる等という、インチキも可能になる。だが、"原理不明の能力で本物化させられた玩具のSF兵器"などという、不確定要素のごった煮のような攻撃には、どこまで対処可能か?

答えは、"半減させるのが精一杯"だった。呪術盾は怪光線の太さを半分近く削ったものの  

ルルのホワイト・スーツを貫くには充分だった。

制御を失った炎の宝剣が、それでもルルの無意識に反応し  

燃える軌跡を描きながら、亜音速で雛山に迫る。

「サラマンデル  !」

アレンが火の精霊に後を追わせようとするが、間に合うはずもなく。

天をも突くような火柱が、雛山を飲み込む。

「ヒナ  !」

駆け付けたアレンが見たのは、宝剣に貫かれた黒焦げの死体だった。

「あ、ああ  

崩折れるアレンの横で、命令を待っていた火の精霊が所存無さげに消えていく。アレンは一人、その場に取り残される。実の弟のように思っていた雛山の無残な骸を、魂が抜けたように見つめ続ける。

どれぐらい、そうしていただろう。やがて、その口から漏れたのは。

「レナーデ、まさか私は  

という、くらい呟きだった。

〈これ以上、ヤシオリの班長は交代させん  だが、ヅェネラルの亡霊よ。お前はここで終わりだ!〉

呪詛ノイズの僅かな切れ目から、聞き取れたキョウの音声はそれだけだった。しかし、ナギにとっては充分だった。戦友が何をしようとしているのか悟るには。

「キョウ、やめろ! 命令だぞ!」

しかし、キョウからの返事はなく  

  代わりに届いたのは、凄まじい爆発音と足元を駆け抜けた振動波だった。本棚の壁の向こうで、高々と黒煙が上る。

後先も何も考えられず、ナギはレンジとラムダに背を向けて走り去る。その瞬間、レンジがナギの後頭部目掛けてハンマーを振り下ろしていたら、勝負は決していたかもしれない。

あいにくながら、今のレンジにそんな余力はない。ナギの姿が見えなくなり、戦闘中のアドレナリン全開モードが切れた途端、己の血で足を滑らせて転倒しそうになる。ラムダが慌てて支える。

「レンジ!? ちょっと見せて  ああ、何てこと」

彼の右手と左足は完全に失われていた。こんな状態で、今までよく立っていられたものだ。片目、指に続いて、手足まで  世界はレンジから、どれだけ奪えば気が済むのだろう。

「とりあえず止血するよ!」

ラムダはレンジのバックパックから包帯を引っ張り出し、ぎりぎりと切断面に巻きつける。無論、麻酔などない。さしものレンジが歯を食いしばり、ラムダにしがみついて耐えている。

(やっぱり、レンジには自分が居てやらないと)

自分をだましたくなる衝動を、ラムダは必死に押さえ込む。そもそも、自分の復讐に付き合わせなければ、相棒をこんな目に遭わせずに済んだのだ。

(やっぱり私は、レンジとは  )

応急手当が済むなり、レンジはよろよろと立ち上がる。ラムダとしては休ませてやりたいが、ナギが戻ってこない保証はない。一刻も早く離れるべきだろう。歩行補助器に変形し、レンジを支える。

「あの白装束ホワイト・スーツは、双刃ダブルブレードの部下だよな。中央図書館でも戦った  

苦しげな息の下でレンジが呟く。彼が他人、しかも敵のことを覚えているのは珍しい。

「多分ね。ナギとか呼ばれてたっけ」

「あいつは、どうして途中で行っちまったんだ? 俺たちは上司の仇じゃないのか」

「多分、気付いたんだよ。仇討ちよりも大切なものに」

ラムダは一回だけ、ナギが走り去った方向を振り返った。何が起きたのかは、大体想像できた。まさか、焚書者に同情する日が来ようとは。

「でも、少し遅かったのかもしれない  私と同じように」

あの黒煙の意味は、ナギにも当然理解っていた。

それでも、確かめずにはいられない。焼き切る覚悟でスラスターを連発しながら、本棚の残骸の周囲を駆け巡る。どこか、どこか、通り抜けられそうな道は  あった。本棚の残骸がお互いにもたれ合って、隙間ができている。ほとんど体をねじこむように入り込む。こんな状態で攻撃されたら避けようがない  などと心配している余裕もない。

(キョウ、なぜだ)

無論、理解っている。慎重な彼のことだ。熟考の末の決断だろう。それでも納得できない。全員で生還しようと約束したじゃないか。

岩の割れ目をうミミズのごとく、ナギはどうにかこうにか本棚の壁の向こう側に抜ける。

そして、見た。

床が広範囲に渡って黒く焦げ、その中心に有翼の黄金蛇が長々と横たわっていた。力なく開いた口からは、だらりと二股の舌が垂れ、周囲には熱で溶けた鱗が散らばっている。よく目を凝らすと、ホワイト・スーツの残骸らしき物も混じっていた。その中に居たキョウがどうなったのかなど、考えるまでもない。

それでも、そこまでは覚悟していた光景だった。

「マガタ  !」

爆心地のすぐ近くで、マガタがうずくまっていた  

  ホワイト・スーツごと、その身を槍状の何かに貫かれて。

「いやあ、大した男だぜ  仲間の自爆を、しがみついて止めようとしやがった」

その対角線上には、パヴェルが転がっていた。いや、最早、パヴェルの残骸と呼ぶべきか。

四肢は一本も残っていない。ズタズタに裂けた断面から、バネやら透明なチューブやらがだらんと垂れ下がり  いや、右足だけは、すっぱりと妙に綺麗に切断されている。そこで、ナギはマガタを貫く凶器の正体に気付いた。槍状に変形したパヴェルの右足だ。おそらくは足を失う覚悟でないと繰り出せない、奥の手だ。

「まあ、カンドー的な場面だったんだが、俺としては絶好のチャンスだった訳で  真剣勝負で手を抜くのも失礼だろ、なあ?」

どくん、どくん、早まる鼓動と共に、ナギの奥底から沸き上がってくる。

激しすぎて、ぐちゃぐちゃすぎて、分類できない程にどす黒い  初めて知ったはずの、この衝動を何と呼ぶべきか、ああ、自分は既に知っている。

「絶対に仕留めたと思ったのになぁ  ゾンビみてぇに、串刺しになったまま向かって来やがって。防御ガン無視で、最後の一滴まで絞り出すような戦いぶりで」

「よくも仲間を  

マガタの最後の勇姿を伝えてくれていると言うのに、ナギはパヴェルを遮ってしまう。手負いの獣のような咆哮ほうこうで。

  殺してやるっっっ!!!」

スラスターが青い火を吐き、両腕のブレードに照り返す。殺意の翼を広げながら突進してくるナギを、パヴェルはどこか羨ましそうに見つめている。

猛然とパヴェルに飛び掛り、滅茶苦茶にブレードを突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し突き刺し、ずるずると胴体からはみ出すチューブを切り裂き切り裂き切り裂き切り裂き切り裂き切り裂き切り裂き、ブレードを使うのも面倒になって、力任せに引き千切り引き千切り引き千切り引き千切り引き千切り引き千切る。

(ああ、そうか  これが)

"復讐"なのか  やっと理解できた。遅すぎた、あまりにも。

「そんなに大切な仲間なら、もっと大切にしごっ」

ぐしゃり、パヴェルの頭を踏み潰して、ようやくナギはがくりと膝を着いた。

前班長が殺された時には理解できなかった、復讐。それがどうして、今さら理解ったのか  決まっている。前班長は自分が知らない場所で、自分が知らない理由で死んだ。だが、仲間たちは違う。手の届く所に居た  助けられたはずだった。

復讐と後悔は、同じコインの表と裏である。

「俺の所為せい  有毒成句生成弾あんなものなんか使わなければ  もっと、皆を信じていれば  せめて、あの二人組なんぞ無視して、皆と合流していれば  

がつんがつんと床を殴りながら、しかしナギは半ば悟っていた。これすら自慰に過ぎないと。

自分がどう行動しようと、結果は同じだった。即ち、自分など居ても居なくても同じだった。そんなどうしようもない現実を認めるよりは、自分を責める方がまだ楽だから  そして、犯してもいない過ちを償おうと、人は復讐に走る。復讐が人を狂わせるのではない、狂わないためにこそ人には復讐が必要なのだ。

それを早々に悟ってしまったナギは、最早復讐に逃げることもできない。

「俺に、俺に班長の資格なんて、ない  

うずくまるナギを、巨大な影が覆った。

振り返ると、有翼の黄金蛇がゆらりと身を起こすところだった。鮮血色に輝く双眸で、パヴェルの亡骸とその仇を睨みながら。

(逃げないと  いや、とどめを  ルルとの合流が優先  )

選択肢だけは浮かぶのに、選ぶ気力が湧いてこない。巨木のような尾の一振りが、風圧と共に自身に迫っても、なお。

その圧倒的な重量に、ナギの右腕のブレードが根元からへし折れ  

ボールのように弾き飛ばされた持ち主共々、廃棄階層のさらに下層に落ちていく。

ごごごという鈍い轟音。

はっと耳を澄ます二人組。幸い、発生源は遠いようだ。

「またか  

一度だけ、かなり近くから見た。廃棄階層の床が、溶けた飴のようにたわみ始める。遂には本棚の重量を支えきれなくなり、ばきばきという破砕音と共に割れる。そして、床を失った本棚は、崩壊する氷山のように雪崩なだれ落ちていく。何処どこ  それに答えられる者は、おそらくいない。

「もう三回目だ。アレンとヒナ、無事だといいけど」

「廃棄階層が崩れかかっているのか」

「多分ね、焚書者が何かしたんだと思うけど  シエスタの企みもこれで終りかな」

何故だろう、ラムダまで落胆を覚えるのは。レナーデの仇を討とうとした者同士だからか。今さらながら、どうして自分たちは対立してしまったのだろう。

(私は仇を討った時点で止まれたけど、シエスタは止まれなかった。つまり、レナーデへの想いが強かったのは、あの人の方ってことなのか  それを強さとは呼びたくないけど)

レンジが立ち止まる、石像と化したかのごとく急に。

「どうし  !?」

相棒の視線を追って、ラムダも絶句する。レンジにしては気付くのが遅かった。本調子なら、グレイ・スーツで隠れている評価班の気配すら察知できるのだが。

「シエスタ  

高い位置に架けられた廊下から、じっとこちらを見下ろしていた。

アジトが襲撃されたのは、ラムダが焚書者に情報を漏らした所為だ  アレンの話では、シエスタはそう考えていたという。彼女がどこまで本気なのかは分からないが、そう演じざるを得なかったのは確かだろう。百歩蛇の手の残党を束ねる為に。

復讐の望みが絶たれた今、シエスタはどう出るか  レンジはよろよろとハンマーを構えるが、最早ラムダの支えがなければ歩くこともできない。何か言うべきだとラムダは思うが、何を言っても彼女を逆上させそうで言葉が出ない。

ヒリヒリと肌がけるような静寂を、先に破ったのはシエスタだった。

ぐらりとよろめき、手摺てすりにしがみつく。そこで初めて、二人組からも見えた。彼女のスーツの背中が、広範囲に渡って焼けただれているのが。しかも、黄金の腕輪も身に着けていない。焚書者との戦闘で紛失したのか。

極めて優秀とは言え、今のシエスタはただの一般人だ。

「シエスタ、あなた  

シエスタがスーツの懐を探る。銃か何かかと二人組は身構えるが、彼女が取り出したのは一冊の古びた本だった。ラムダは見覚えがあった。ヅェネラルが何やら熱心に読んでいた。彼の形見だろうに、シエスタはそれを無造作に二人組の前へ投げ落とす。

「持っていけ。売れば幾らかにはなるだろう」

態度とは裏腹に、シエスタの声は毅然きぜんとしていた。尚更、ラムダは戸惑う。自棄やけで言っている訳ではないようだ。

「で、でも、大切な物なんじゃ」

「どれだけ価値があろうと、今の我には無関係だ  私はもう、ただの福眠院 美園に戻らなくちゃ」

ラムダも初めて聞いた、シエスタのこんな声は。弱々しいのに、決して消え入りはしない  これが本来の彼女、シエスタ・シャンバラになる前の彼女なのか。

「ねえ、レンジ」

「何だ」

シエスタがレンジに語りかける。これまたラムダの記憶にある限り、初めてのことだ。彼女はいつも、ラムダを通してしかレンジとは話さなかった。内容も九割は罵倒だった。だが、今なら分かる。シエスタはレンジに嫉妬していたのだ。

ヅェネラルの優秀な駒であろうと、必死な自分。対して、ヅェネラルなど存在しないかのように振る舞うレンジ。それにも関わらず、彼は殺し屋としては完璧だった  シエスタにとってはまさに不条理の塊だろう。

「君は怖くないの? 自分が無価値かもしれない、という事実が」

「かもしれないも何も、俺に価値なんかないだろう。殺し屋だぞ」

シエスタが苦笑する。レンジの返答ぐらい、彼女も予想していたに違いない。それでも、聞いておきたかったのだろう。最後に。

二人組によろよろと背を向け、シエスタは何処いずこともなく去っていく。ラムダには分かった。あの衰弱ぶりは、削れた寿命によるものだ。この場は切り抜けたとしても、彼女は長くないのかもしれない。それでも、ラムダはその背に呼びかけずにはいられない。

「シエ  いえ、ミソノ? 死んじゃ駄目だよ! あなたが死んだら、レナーデを覚えている人が減っちゃうよ! それがあなたの価値だからね!」

シエスタは一瞬だけ立ち止まり、しかし結局振り返りはしなかった。

和解できたのだろうか。自信がない。どの道、確かめる術はない。シエスタとはもう二度と会えないだろうから。

(さようなら  )

ラムダは別れを告げた。百歩蛇の手の一員として、GOCと戦った血腥ちなまぐさくも熱い日々に。今度こそ、本当に。

「この本、持っていくのか? 罠かもしれないぞ」

直前までのやり取りを、全て忘れたかのようにレンジは言った。苦笑しつつラムダは本を拾い上げる。

(A Chronicle of the Daevas  ダエヴァス年代記って読むのかな?)

タイトルを見た瞬間、胸がざわついた。何だろう、猛烈に読んでみたいような、絶対に読みたくないような  内容は見当もつかないというのに。

「ラムダ?」

「ご、ごめん、急いで脱出しよう」

ラムダは本を体内に収納する。それに対して覚えた、謎の葛藤かっとうと共に。

「しかし、この手足じゃもう荒事はできないな。どうやって食い扶持ぶちを稼ごう」

「うーん、あまり歩かなくて済んで、尚且なおかつハンマーを使う仕事なら  鍛冶屋とか?」

レンジが真面目に鍋なんぞ打っている未来を想像して  いや、今までも真面目に殺してはいたのだが  、ラムダは少し笑う。

そのかたわらに、自分はいないのだけれど。

(一段落したら、私はレンジとは別れた方がいい)

レンジはもう戦えない。自分も電気という弱点をGOCに知られてしまっている。自分たちはもう、最強の矛でも無敵の盾でもいられない。無理に行動を共にし続けたら、むしろお互いの足を引っ張り合うことになる。とは言え、相棒を見捨てるつもりは毛頭ない。

レンジが安全な場所に落ち着いて、新しい生活の目処めども立ったら、自分は彼の前から姿を消す。そして、焚書者へのおとりになるのだ。焚書者はレンジも自分の近くに居ると考えるはず。適度に奴らを引きつけながら、世界中を逃げ回る。自分は相棒と違い衣食住は必要ないし、何処にでも潜り込める。レンジが天寿を全うするまで、逃げ続けることも可能だろう。

(それに、前から薄々は感じてた  私と一緒にいると、レンジは自分の人生を歩めないって)

誰かを最優先することは、他の全てを切り捨てることに他ならない。巡り合う人も、ひらけるかもしれない可能性も。それら全てと引き換えさせても、自分はレンジと共にいるべきだとは  さすがに思えない。

(世間一般の夫婦や恋人なら、思い込めるものなのかな  この人には自分が必要だって)

突然、身体が軽くなった。

「レンジ!?」

彼が倒れた所為だとは、すぐに気付いた。

慌てて抱え上げる。ラムダの触手の中で、レンジは額に汗を浮かべ、視線を虚空に彷徨さまよわせている。この状態、見覚えがある。初めて会った時と同じ、おそらくは大怪我に伴う発熱だ。

「レンジ、頑張って! ここさえ抜ければ  

レンジを半ば引きずりながら、ラムダは歩き続ける。四回目の崩落音が響く。今度はずっと近くから。レンジがうなされるように呟く。

「俺は  置いていけ」

「馬鹿、何言ってんのよ!」

叱りつつ、ラムダは理解していた。生きることしか考えていない癖に、相棒の為になら迷わず死を選ぶ。レンジの中では、それは矛盾していないのだと。常人に理解できるよう例えるなら、トカゲの尻尾切りのようなものか  尻尾の自分が死んでも、胴体のラムダが生き延びてくれるなら構わない、と。

そういう奴だからこそ  守ってやりたいと思ってしまう。

「こんな所で死んでどうするの! あんたには新しい人生が待って  

ラムダの歩みが止まる。それが本音ではないことに気付いて。でなければ、この胸が潰れるような感覚は何なのか。

仮にこの場は切り抜けたとして、どんな未来が待っている? ラムダは想像する。昼はネズミのように物陰に潜み、夜は適度に人前に姿を現す自分。人食いの怪物の振りでもするのかもしれない。そして、自分は焚書者に追われ続ける。こうしていれば、レンジは平和に暮らせると信じて  そう、信じることしかできない。相棒とは二度と会えない。連絡すら取れないのだから。

そして、新たな都市伝説が生まれる。夜な夜な路地裏を徘徊はいかいする謎の金属スライム。その正体も目的も、誰も知らない。

ごく僅かな遭遇者だけが、その少女のようなすすり泣きを聞くだろう  

(そんなのみじめすぎるよ! 散々苦労して、辿り着いた結末がこれなの?)

仕方ない、それが人殺しの末路というものだ  大人のラムダはそう言い聞かせるが、少女のラムダは駄々をこね続ける。

(やっぱり離れたくないよ、レンジ  レナーデ、私、どうしたらいいの?)

いっそ、このまま廃棄階層に残って、レンジと共に  絶望がラムダに甘くささやいた、その時。

凛音りんね

懐かしい声がした。

(え?)

一体、いつの間に接近したのだろう。レンジも真っ青の気配の殺し方だ。だが、ラムダが知る限り、彼女はただの女子高生のはずだ。いくら父親がヤシオリの前班長とは言え、こんな真似ができるはずがない。そもそも、どうやって廃棄階層に入った?

だが、現実に  

しおり?」

朝倉あさくら 栞は二人組の眼前に立っていた。

その手に、根元から折れた白銀のブレードを握り締めて。
 

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