煉獄サナトリウム(仮名)

それでも、病んでいる方が私は好きかもしれない。
  

イントロダクション


 
財団の検死官、冠城 先軌かぶらぎ まきが目を覚ますと、そこは暗い病室だった。

〈クラッグスタッフ療養院〉

異常な病気の患者たち、異常な治療を施す医者たち。健康という概念が歪んだ、あまりにも異常な世界。

出口を探してさまよう冠城に、看護師は告げる。病気を治さない限り、ここからは出られないと。

果たして、冠城は退院できるのか。それとも──。
 

舞台設定


 
参考記事はSCP-3054 - クラッグスタッフ療養院。ただし、外部と連絡が取れないなど、細部は異なる。病院の外見をした異世界で、空は常に暗い曇り空。敷地は断崖絶壁に囲まれている。出るには病気を治すしかない。

患者たちは異常な病気に冒されている。医師たちも異常な者たちばかりで、治療と称してでたらめな施術を行うため、完治した患者は、知られている限りでは一人もいない。

半ば現実、半ば夢の曖昧な世界で、人の精神が具現化することもある(ご都合主義設定)。ただし、大抵は負の側面が強く作用している。
 

登場人物


 
冠城 先軌(主人公1) 

参考記事はV-VETMANの巨大冷凍庫ヒーローの辞表ある日の会食など

男性? 二十代。財団の検死官で、その技術は財団でも一、二を争う。現職に就く前はGOC排撃班の兵士であり、戦闘能力も高い。タイプ・グリーン化した妹を咄嗟に射殺してしまい、罪の意識から銃を握れなくなり、GOCを退職した。それでも、異常存在に脅かされる人々を見捨てることはできず、財団に検死官として転職した。穏やかで謙虚な性格だが、それは罪悪感の現れでもある。

妹を殺した罪で医療裁判に掛けられ、腕が銃になる「銃腕病」に冒され、クラッグスタッフ療養院に閉じ込められてしまう。そこで看護師のアリスと出会い、共に病院からの脱出を目指すことになる。アリスに妹の面影を見ており、その身を守ることを何より優先する。一方、自分については、常に生きる価値があるのか否か迷っており、療養院からの脱出に必ずしも積極的ではない。

アリス・オガワ(主人公2)

参考記事はSCP-414 - 「それでも、私は病んでいる方が好きかもしれない。」

女性、二十代、クラッグスタッフ療養院の看護師──として振舞っているが、実は財団の研究員。専門は心理学、特に心理療法。医療の知識を活かして看護師として振る舞い、情報を集めていた。カルテを見て、冠城が財団職員だと知り、療養院からの脱出を提案する。真面目で献身的な性格から、時に脱出をためらう冠城の背を押し続ける。

外見的にはごく普通で、何の病気にも冒されていないように見える。なぜ自分が療養院にいるのか分かっていない(看護師にするために誘拐されたのかもと思っている)が、実は彼女も病人。師であるチュアン博士を救えなかった無力感から、「ナース病( 代理ミュンヒハウゼン症候群に近い)」という異常な精神病に冒されていれる。そのため、徐々に脱出を放棄して、冠城を看病し続けたいという衝動に駆られるようになる。

院長(主人公3)

参考記事はSCP-049 - ペスト医師

性別、年齢不明。クラッグスタッフ療養院の院長で創設者。常にペストマスクで素顔を隠している。寡黙で感情を表さない。療養院内での騒ぎには関心を示さず、超然としている。どんな病気も治せる万能薬の開発を目指しているが、その反面、患者を人体実験の道具とみなしているところがある。

医師たちの中で唯一、ちゃんと病気を治してくれるらしい。ただし、万能薬の開発に役立つ「究極の病人」でなければ、施術してくれない。療養院を設立したのも、異常な病気の患者たちを院内感染させ、究極の病人を生み出すため。その過去を知る者はいない(ぶっちゃけ未定)が、冠城とアリスにかつての自分と誰かを重ねているようだ。

医者たち

健康の概念が歪んでおり、治療と称して患者たちの体に異常な施術を施す。例としてはランダムで様々な改造を施す医師(実はそれに使用する手術台が本体)や、患者から手足をもいで、自分に装着してしまう医師ペースメーカーなどの医療機器を切り出して、肉体を捨ててしまう医師など。院長派と副院長派で派閥抗争しており、患者の取り合いをしているなんて設定もありか?

看護師たち

ナース服を着た半人半鳥の実体(親鳥・あるいは歪んだ天使のイメージ)。患者を自分の赤ん坊のように思っており、患者が無理をしていると集団で取り押さえ、無理矢理にでも寝かしつけようとする。冠城たちにとっては妨害になることもある。実はアリスと同じナース病の患者たちだが(アリスはまだ初期症状なので、鳥の特徴は出ていない)、人間だった頃の記憶は完全に失くし、療養院に取り込まれている。

患者たち

異常な病気に冒され、療養院に(誰によってかは不明)強制入院させられている。例としては鼻から火を吹くインフルエンザや、体から子猫が生まれ続ける病気や、体に文字を書くウィルスの感染症など。

患者には大別して3つのタイプがある。1. 療養院に何の疑問も持たず、諾々と異常な「治療」を受け入れているタイプ。2. 冠城たちと同じように、まともに治療してくれる医師を探しているタイプ(競合者になる可能性も?)。3. 何らかの理由で、治療を拒んでいるタイプ。

ロバート・ブマロ

全身が機械になる「歯車病」に冒された患者。自分の病気を神からの賜り物と考え、治療を拒んでいる。機械の神の大司教を自称し、療養院内に宗教的な勢力を築いている。様々な兵器を生成でき、高い戦闘能力を持つ。そのため、医師たちですら手出しができない。イオンと激しく対立している。

カルキスト・イオン

全身の肉が増殖・変形する「肉腫病」に冒された患者。自分の病気を神からの賜り物と考え、治療を拒んでいる。肉の神の大司教を自称し、療養院内に宗教的な勢力を築いている。触手や毒物を生成でき、高い戦闘能力を持つ。そのため、医師たちですら手出しができない。ブマロと激しく対立している。

医療廃棄物

通称、ハイキ。異常な施術を受けた患者たちの成れの果て。療養院の暗がりに潜み、時に他者を襲う。ザコモンスター枠?

守衛たち

療養院の守衛たち。医者たち、特に院長の命令には絶対服従する。高い戦闘能力を持ち(一体一なら冠城にも何とかなる程度?)、療養院の秩序を乱す者は許さない。中には独自の目的を持つ者も?
 

あらすじ


 
冠城が妹を殺した罪で医療裁判に掛けられる夢?から覚めると、そこは病室。ホールの様子を探ると、異常な病気の患者たちがひしめいているのを見て、ここが異世界だと悟る。

出口を探すが、敷地の外は断崖絶壁。途方に暮れる冠城の前にアリスが現れ、病気を治さなければここからは出られないと告げる。彼女も同じ財団職員だと知り、協力して脱出を目指すことに。

まずは情報収集。なぜ退院する患者がいないのか。医師たちがどんな治療をしているのか、手術の様子を探ることに。アリスの注射器でSCP-383 - 役に立つインフルエンザを患者から感染させてもらい、監視カメラを確保、手術室に仕掛けたところ、治療とは名ばかりの人体実験の様子が明らかに。

唯一、手術の様子が見れなかったのは、院長のみ。噂ではどんな病気も治せるという。最早、彼に頼るしかない? しかし、院長は究極の病人でなければ、手術をするつもりはないという。

現在、最も重病の患者とされているのは「歯車病のブマロ」と「肉腫病のイオン」。しかし、彼らでさえ、院長のお眼鏡には叶わないらしい。だが、注射器で彼らの病気を冠城に感染させれば、あるいは? ブマロとイオンは自分の病気を神からの賜り物と考えており、あらゆる治療を拒んでいる。頼んで注射させてもらうのは難しい。かと言って、力づくで注射するのは、その戦闘能力の高さから危険。

そこで、彼らの対立を利用することに。相手のフリをして神の像を壊したり、信者を誘拐したりにて対立を煽り、同士打ちで弱ったところを注射する。果たして上手くいくのか……。

(このまま上手くいくだけでは、ちょっと盛り上がりに欠けますかね。妨害者を登場させたり、予想外のトラブルを起こしたりしたいところですが……。冠城のシャドウが襲いかかってくるとか、アリスのナース病が悪化して、鳥の羽が生えてきた上に、土壇場で冠城を裏切ってしまうとかも考えているんですが)

(結末としては、冠城は院長の治療を受け、アリスと共に無事退院するものの、心身ともに「完璧に健康」な超が付く真人間になってしまう。そんな彼にアリスは「それでも、病んでいるあなたの方が私は好きかもしれない」と寂しげに呟く……という感じを想定しています)
 

テーマ・ウリ


 
病院をモチーフにした退廃的な世界。異常な患者と異常な医者たちのブラック医療ギャグ。ちょっとしたスパイものっぽい展開。異能バトル要素もあり。病んだ人々の共依存的な人間関係。治る気のない患者は、どんな名医にも治せない。愛は万病の元。健康とは何か。
 

問題点


 
・このままでは単純な続きものになってしまうので、3主人公の視点の違いを強調しなくてはならない。

・院長の過去や性格が未定。なるべくなら、冠城やアリスと間接的にでも関わるものにしたい。

・もっと伏線&回収を仕込みたい(一応、看護師たちがアリスのナース病の伏線になっているんですが)。

・もっと後半を盛り上げたい。

・私に病院に関する知識がない。まあ、これは解説本がたくさんあるので、何とかなりますかね……。
 

ぼんやり構想している展開


 
(7/15追加)院長は元々SCP-414-1の一人?(これなら、アリスとのつながりができる?) 彼らの「治療」(社交的で明るくなる代わりに、個性と記憶を失ってしまう)に反発して、療養院を作った? 院長の妻あるいは恋人も、彼らの治療の犠牲になった(あるいは、自ら治療してしまった)? アリスを入院させたのは、院長の意向?

(7/15追加)院長は療養院の構造を自由に変更できる? 通路を作ったり、消したり……。

(7/15追加)ブマロとイオンは、自分が聖人だと思い込んでいるだけの別人?

(7/15追加)イオンを慕う信者役として、ロヴァタールかサアルン(サーキシズムの聖人、女性)を登場させる? ブマロ派の仕業と見せかけて、彼女を誘拐する? いっそ殺す?

(7/15追加)クライマックスは崩壊する療養院からの脱出シーン? ブマロとイオンの怪獣大決戦で? 院長の「万能薬」を作るという目的を達成したから? 急に脱出に前向きになる冠城(健康超人になっている)を見て、アリスが喜びつつ戸惑う?

(7/15追加)ナース病が悪化したアリスを正気に戻すために、冠城が彼女のカルテを探す? あるいは偶然見つけて、彼女の過去を知る?

(7/15追加)エピローグで院長に「これで全人類を健康にできる、ククク…」とか不穏なことを言わせる?
 

その他に使えそうな記事


 
SCP-228 - 精神医学診断ツール 心を映す写真
SCP-306-JP - 医学の躍進 医学のさらなる躍進のために
SCP-006 - 若さの泉 まんま
SCP-002-FR - 手術室 入った人バラす手術室、鳥頭がいる、ナチス製?
SCP-080-JP - マゴットセラピー 蛆虫セラピスト、たまに存在しない病名を告げる
SCP-1088 - 不滅の病棟 妊娠する病院。子供は成長が止まったりサイコパスになる。
SCP-1096 - 完璧をあなたに 豊胸パット、全身がプラスチックに。ファクトリー製
SCP-1099-JP - 瞬間脳腫救命士ドレナージ・ホワイト 脳腫瘍治すナース。やりすぎて頭パーン。超電救助隊HEROの一員。
SCP-1109-JP - 鎮痛剤 医師カバン、入れたメスでは痛みを感じなくなる。ただし無痛症に。
SCP-1133 - 罪咎静脈内投与 七の大罪注入・抽出点滴
SCP-1109-JP - 人体サンプル ドナーくん/ドナーちゃん 生人体模型、ただし期間限定試作品
SCP-1300 - 液体外科医 本体は歯医者の椅子、カラムからアームが出てきて手術する。まあ有能だが、たまに患者を溶かしてしまう。
SCP-1310 - 10番診察室 パラレルワールドに繋がる診察室? それとも入った人を消す?
SCP-135 - 万能発癌女 癌を誘発する肉塊、女性
SCP-1737 - 審判員 怪我人病院に届けて融合させるマン
SCP-1832 - 信仰半端療法士 他人罵倒しないと癒せないヒーラー
SCP-1892 - 精神科の椅子 ロボトミー精神科医
SCP-1930 - 箱の中の外科医 医師内蔵箱、出たがっている
SCP-201 - 空白世界 点滴スタンド、あゝ死よの世界につながる?
SCP-2022 - 太陽からのお薬™ 光るカプセル、ビタミンが取れるがたくさん飲むと死ぬ。未精製のものは爆発する。
SCP-2077 - ミラクルスタッフ 人間分裂カプセル
SCP-208 - "ベス" エジプト系万能ヒーラー、いい人、ヘビ嫌い
SCP-2169 - 口数の多い外科手術 ベラベラ手術スタッフが出る手術室
SCP-2295 - パッチワークのハートがあるクマ キチクマじゃない方のテディベア
SCP-2693 - ルター医師とデュマ医師 術後経過がゲームで決まる医師、自爆
SCP-269 - 透析ブレスレット 透析しすぎて血が水になる腕輪
SCP-2849 - 昆虫病院 昆虫が体内に入って治療する病院
SCP-427 - 冒涜的なロケット 500から作られた。便利な回復アイテムだが、使いすぎると…
SCP-492-KO - 人間包帯 マミー製造包帯、人間に憧れている
SCP-991 - 注射器 アイデア吸い取る注射器、尋問に有効
SCP-972 - 免疫 万能免疫マン
SCP-948 - 希望 リラックス病院、ただし乱用するとオギャる
SCP-936 - 人間の実 全裸首吊り死体の実がなる木
SCP-911-JP - 緊急非常識医療ボタン 医者&ナース呼び出しボタン。治してくれるが大雑把。
SCP-775-JP - ジャニーズJr.養成薬 福笑い薬。子供に影響が出る。
SCP-582-JP - 美しい国 母親幸福、胎児奇形薬。
SCP-558 - 奇妙なコンタクトレンズ 暗視・電磁波視コンタクトレンズ。黒は四次元が見える。
SCP-545 - 命の水/トーテンカインダー 子供で長寿薬作る婆ちゃん。800歳。
SCP-502 - 代用心臓 代用臓器になるダンボールの小箱。名前を書いて使用する。
SCP-500-KO - 唯一の治療法 普通の病気を自社の薬でしか治せないようにする製薬会社。
SCP-009-KO - 臓器労組ウイルス 臓器が労組作るウイルス。テレパシーで本人と会話できる。
SCP-039-KO - プロジェクト・カロン 記憶処理が効かなくなるウイルス。何者でもないが関与?
SCP-081 - 自然発火ウイルス 人体発火ウイルス
SCP-086-JP - ゾンビウイルス 哲学的ゾンビウイルス
SCP-1007-RU - ニーチェウイルス 永劫拷問ウイルス
SCP-1008-JP - 要素着脱ウイルス感染症 能力奪取ウイルス
SCP-1242 - ドッペルゲンガー・ウィルス 感染するとキャリアにそっくりになるウイルス
SCP-1333-JP - いびき消し薬 舌が変異していびきが高周波に。虫や怪物の群れを誘き寄せる。
SCP-149 - ブラッドフライ 全身が蚊になる蚊
SCP-1520-JP - カーネーションの点鼻薬 うつが治るが死ぬ、そしてカーネーションになる。
SCP-1900 - ブリシェフスキー博士の本 人間とコンピューターに感染するウイルス。愛をこめて
SCP-2067 - 回線ヘルペスウイルス 回線を通じて感染する性病
SCP-2680 - 適応性飲料ウィルス戦記 瓶を吐き、分泌したアルコールを詰める病気
SCP-2870 - カゼ将軍 粘膜が喋る風邪
SCP-3020 - 欝 うつにさせるウイルス
SCP-321-JP - ホームシック 家がひく風邪
SCP-340 - ウイルス性水中呼吸膜 水中呼吸できる膜ができる
SCP-584 - めっちゃくちゃ指多いよ!
SCP-636-JP - 錯覚具象化脳炎 錯覚が本当になるウイルス
SCP-651 - 人体融合ウイルス 口や鼻が塞がる。最後にはボールになる。
SCP-739-JP - 恐怖の求人ウイルス ニッソの構成員になるウイルス
SCP-742 - レトロウイルス グールになるウイルス
SCP-941 - 車の病気 車の病気
SCP-135 - 万能発癌女
SCP-1103 - ワンダーテインメント博士の子ども先生用いしょく手術キット
SCP-1086 - 第二脳症 ぶよぶよ脳に体を乗っ取られる病気
SCP-1121 - 皮剥ぎ病 自分で皮を剥ぐ病気
SCP-2594 - 異次元待合室 終わらない待合室

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