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SCP-2103-JP
アイテム番号: SCP-2103-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2103-JPは標準型物品収容ロッカーに格納されています。実験にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。尚、SCP-2103-JPが持ちかける取引に応じる実験に関しては現在承認が保留されています。
説明: SCP-2103-JPは直径約20cmの水晶玉です。非活性化時は異常性を持たない通常の水晶玉としての性質を見せますが、10代~20代前半の未婚かつ交際相手を持たない女性が触れた場合に活性化します。活性化時のSCP-2103-JPは中年女性のような声で対象者に語りかけ1、「取引」を持ちかけます。取引の内容は毎回概ね同一であり、以下のようなものです。
・SCP-2103-JPは、対象者に対して恋愛成就のために必要な要素を提供する2。
・その代償として、対象者は大切なものをSCP-2103-JPに提供する3。
・一定期間内4に恋愛を成就できなかった場合、対象者は魚類等の生物に変身し一生をその姿で過ごすか、又は死亡する。
上述の通り、取引内容には人類の科学力では実現不可能な内容が含まれます。にも関わらず、過去の実験や収容前の事例において対象者は取引を承諾した場合にはその内容が実現されると信じ込みました。これはSCP-2103-JPの持つ精神支配効果では無く、「水晶玉が喋っているのだから他の超常現象も現実に起こるのだろう」という一般的な推測に基づくものです。
SCP-2103-JPは「取引に関係の無い話はしない」と述べ、インタビューに応じる事を拒否しています。よってSCP-2103-JPの出自や発声方法については不明です。出自に繋がる唯一の手掛かりとして、SCP-2103-JPの下部には"Andersen"という刻印を削り取った痕跡がありますが、刻印の意味と削り取られた理由については分かっていません。
発見経緯: SCP-2103-JPは2021年3月に東京都北区の骨董品店にて発見されました。店の関係者は全員SCP-2103-JPの活性化条件を満たしておらず、異常性についても把握していませんでしたが、店を訪れた女性客により「喋る水晶玉がある」との噂が広められていた事から財団の調査・確保の対象となりました。SCP-2103-JPの入手元について店主は「以前デンマーク旅行へ行った際に買ったものだが、どこで買ったかは忘れてしまった」と述べています。直接SCP-2103-JPに触れ、活性化条件を満たした女性客は全員適切な記憶処理を受けました。
補遺1: SCP-2103-JPの取引に応じた場合、取引内容で述べられている現象が本当に発生するのかは現在不明です。担当職員からDクラス職員を用いた実験が申請されていますが、SCP-2103-JPの活性化条件を満たすDクラス職員が限られている事、現状オブジェクトが問題無く収容されているため実験の優先度が低い事、取引が真実であった場合には人命が失われる可能性が高い事から承認は保留されています。
補遺2: 2021年4月、財団日本支部とデンマーク支部が合同でSCP-2103-JPの収容前の動向に関する調査を行い、その結果収容以前にSCP-2103-JPの持ちかける取引に応じた一般人は存在しない事が分かりました。これは現代社会において、生命を賭して不利な取引をしてまで恋愛を成就させたいと考える女性が少ない事が原因と思われます。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:2165171 (09 Jun 2020 11:32)
話は纏まっているのですが、オチのインパクトが弱いような気がしますね……。
人魚姫はアンデルセンの童話でしたよね。要注意団体Andersenと何か関連づけるのも手なのではないでしょうか。
即の批評ありがとうございます。
さみしいオブジェクト、というコンセプトが自分が前に投稿したやつとかぶっている上にそれに比べて弱いかもしれないなあ、という心配が少しあったのですが、的中しちゃいましたね…。
Andersenはほとんど知らなかったので、調べてみます。
今の話の展開を変えずにAnderson要素で詰めていくというのも手かもしれませんね。
Andersen絡みじゃないんですが、少しだけ改稿してみました。
改稿お疲れ様です、拝読しました。
批評ありがとうございます。
私の当初表現したかった所としては、まさに現代的価値観と人魚姫のギャップ、何も始まらない、といった所になります。
期間が徐々に長くなっている、というのはご記載通り、SCP-XXXX-JPの妥協ですね。最初はほんの1行だけ、小ネタというか伝わる人にだけ伝わればいいやというジャブとして入れたものです。当初は主題にするつもりはありませんでした。
今の記事は、それだけだと弱くない?というご意見を受けて軽くその辺りを膨らませてみた感じです。
ただ、ご指摘を考えるにかえって半端になってしまったかも知れませんね…。
自分でちょっと悩んでいるのは「SCP-XXXX-JPの妥協」というテーマで記事を長くして面白くできる自信がないという所です。オブジェクトが人間に迎合する記事はあまり無いので、うまくやれば面白いネタになりそうですが、今は客観的な描写のみでSCP-XXXX-JPの哀愁を語っているのが面白さだと思ってます。よって、オブジェクトにあまりペラペラ喋らせるとその辺りが失われて凡庸になるなと。
Andersenを絡ませるというのも、Andersenは謎めいたカッコイイ団体であるのに対し、このオブジェクトは童話が現代社会に負けており、Andersenの作品だとしたら失敗作です。Andersenの失敗作というのもうまくやれたら面白いかも知れませんが、難しいところですね。