Dクラス職員雇用の問題点に関する、ある研究員の提案

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皆さん、本日は貴重なお時間を割いて頂き、誠にありがとうございます。研究員の████と申します。本日皆様にお集まり願ったのは他でもありません。Dクラス職員の供給不足及び倫理的問題に対する、抜本的な解決策を皆様にお伝えするためです。

Dクラス職員に関する問題は、ずっと財団にとって頭痛の種でありました。その供給量は安定せず、倫理的問題は常について回ります。特に近頃は中華人民共和国や中東諸国出身の者がDクラス職員の大半を占めておりますが1、こういった国々では密輸や収賄の罪を犯しただけでも死刑判決を受ける場合があります。殺人のような重罪を犯していない人間をDクラス職員として雇用し、危険な任務に割り当てる…例えばSCP-743の餌にするような行為が、自身の価値観に反すると考える職員は少なくありません。

むろん、財団にとって最も重要視すべきは人類文明の存続と異常存在の確保・収容・保護であり、倫理や道徳の問題はその次です。しかし、実際に職務に就くのが人間である以上、倫理的問題を軽視する事はできないのもまた、事実です。財団におけるDクラス職員の扱いが納得できないと主張し、辞表を出した者も実際におります。また職務を遂行する中で精神的に追い込まれ、メンタルヘルスケアを希望する職員は数多くおりますが、その理由としてDクラス職員を傷付けたり死なせた事が上がるケースも少なくないと聞きます。当然でしょう。例え相手が犯罪者であっても、人間を死の淵に追いやって心を痛めない者はごく少数です。

やや前置きが長くなりました。そこで、今回私が発案するプロジェクトです。財団にて収容しているオブジェクトを、Dクラス職員雇用に転用するのです。あるオブジェクトを使用すれば、簡単にこれらの問題を解決できます。…どうか、ご静粛に。勿論リスクは承知しております。しかし、十分リスクに見合うリターンが得られると考えております。…ええ、SCP-038は使用しません。SCP-464も同様です。そういった、生命を新たに生み出すオブジェクトを使用したのでは倫理的問題を解決できません。既存の生物をDクラス職員として雇用するのです。人間に近い存在であり、十分な数が確保でき、またそれを扱う人間の心理的負担は減るという、うってつけのオブジェクトが存在します。

そう!SCP-752です。あれに住む者たちをDクラス職員として雇用するのです。彼らは生物学的に人類と同様でありながら、その思考、感覚は全く人間的でありません。関わる職員の心理的負担は…どうかご静粛に。彼らの危険性は私も十分に承知しています。その上でのご提案です。ええ、存じております。SCP-752内の調査は、現状十分に行えていない事も、彼らが既に我々と同等以上の文明を持っている可能性がある事も、存じております。

対抗策はあります。死者は多少出るかも知れませんが…ええ、多少です。多少で済みます。対抗策は考えてあります。これも他のオブジェクトの転用です。SCP-444ですよ。あれを大音量で流せば、容易にSCP-752を制圧できますし、捕えた後も従順に…ご静粛に。むろん向こうも馬鹿ではありませんから、SCP-444が完全に蔓延し切る前に対策を講じるでしょう。その点は考慮済みです。また、SCP-444の危険性も承知しています。そこは機動部隊の活躍が必要になります。しかし、これは我々に勝ち目のある戦いなのです。

いいですか。SCP-752とSCP-444の相性は、非常に良いのです。我々には聾唖者で構成した高速機動部隊オミクロン-11("バークの息子")がおります。それに対し、SCP-752に聾唖者はおりません。そういった者はSCP-752では全員殺害されていると考えられます。また、我々はイヤホンやヘッドホンを装着してSCP-444への曝露を防ぐ事が可能なのに対し、彼らはそういった機器を開発していない可能性が高いでしょう。何故なら、SCP-752に音楽を楽しむような文化は存在しないからです。

よって、SCP-752はSCP-444への対抗策を持たないと想定できます。SCP-444を有効活用すれば、財団の損害を抑えつつSCP-752の居住者を確保する事が可能です。むろん多少の抵抗は受けるでしょうし、こちら側に全く犠牲が出ないとは思いません。しかし、それだけの価値があります。この計画がうまく行けば、Dクラス職員はヒトならざる者に置き換えられ、職員は同じ人間を死なせる罪悪感から解放されます。その供給量も過去に類を見ない程安定するでしょう。さらに、Keter級オブジェクトの安定収容まで可能になります。

どうか、先入観を排してお考え下さい。この計画が成功するか、しないか。また、成功した場合財団にどのような利益があるか。先入観を排してお考え頂ければ、きっと実行に対して前向きになって頂けると確信しております。我々は、もっとオブジェクトを有効活用すべきなのです。

補遺: ████研究員は、██博士の「SCP-752が自傷行為によって鼓膜を破壊した場合、どのように対処するのか」という質問に対し、答えを有していませんでした。████研究員は、Keter級のオブジェクトを扱う者が当然払うべき注意を怠ったとして注意処分を受けました。

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