【アイデアメモ】穴底の女帝

おおすじ

財団職員を対象とする昏睡現象
その原因を探るべく、主人公(読み手)は被害者の潜在意識へと侵入した
その際、すでに解体された機動部隊ウプシロン・ローのメンバーが記載した報告書を発見

その内容はオブジェクトクラスが「Dagdagiel」である点を除けば、
財団が作成した現実の報告書と概ね同じで財団職員の昏睡現象を記しており、
その原因を探るべく、主人公同様に被害者の潜在意識への侵入試行を行ったとされている

しかし、全体的に奇妙な記載(財団らしからぬ、一人称的であったり所感的な文章)
(あるいは、潜在意識下で発見された形而上存在を「彼女」と呼称しているなど)
また、現実よりも被害者数が1人だけ少なくなっている

加えて、夢側では発見された報告書に関しては、転写ではなく
インタビュー形式で探査者に対する聞き取りという形で行われている
さらに言えば、対象は「直近の被害者名」で実施者は「最初の被害者名」である

インタビューが進む中、対象者は自身が見つけた報告書の違和感に気付き始める
(dagdagielという奇妙なクラス、自身が感じるデジャブ、そして自分がいつ目覚めたのかという疑問)
(そもそも、自分ははるか昔に解体された機動部隊ウプシロン・ローのメンバーなどではない!)

そして、徐々にインタビュアーの正体が最初の犠牲者(既に死んでいる)であることに気が付く
それに合わせるように、インタビュアーの態度が不穏なものに変わっていく
(オブジェクトクラスの説明に際して、彼女の姿は若い姿から年老いた姿に変わっており気が付く)

なお、インタビューログの描写説明文までもが対象者を「私」、実施者を「彼女」と記載しており、
インタビューが進むと、この報告書及びログを転写したのが報告書の作成者だと分かる

そして、自身の正体と報告書を書かせる理由を丁寧に教えてくれるが、
これこそが「正確な報告書を作成させる」ための罠であり、それによって彼女と
縁を結んでしまった「被害者」は、他のものと同じく穴底に引きずり込まれてしまう

インタビューが終了するも、地の文である前犠牲者の記載は続いており、
これを書き終わると穴底に引きづり込まれて彼女の奴隷となってしまうということから
強引に文章を続けようとしているようだが、途中で強引に途絶えさせられてしまう

ここで夢の中から発見された報告書の引用部分は全て終わるのだが、
その後にインタビューを実施する旨を伝えるメッセージが点滅している
(それをクリックすると最上部へ戻され、クラスが Euclid Dagdagielに変わっている)
(加えて、現実側だったはずの文章も、全体的に夢側の報告書に近い言い回しに変わっている)

俺はいつ目覚めた? お前は俺に一体何を書かせた?

夢見る者は、このクラスが夢の中で書かれた報告書に付与されるべきものだと信じて疑いません
もしかしたら、それは私を17年間も食み続けていたムカデクジラの気まぐれの産物で、
夢や形而上の概念との相関性など、何も持ち合わせていないのかもしれないに

貴方と親しい者は、もしかしたら貴方の姿を自らの夢の中に見るかもしれません

そして同時に、その夢の中で貴方がこれから残す報告書を見つけ、そして私の言葉を、私の思考を覗き見るのです

あたかも、自身が潜在意識侵入のプロフェッショナルであるかのように思い込んだ状態で

意図せずして穴底を覗いた者は、最初の穴底の住民にして王である、私の所有物となる他ないのだから

そして、貴方たちが書き残す報告書こそ、私の穴底の王国の礎となるのでしょう


裏設定・背景

オブジェクトの本体は最初に昏睡状態になったリース研究員
彼女はかつてSCP-1646-JPの胃の中に17年間閉じ込められ続けており、キャリアと若さを犠牲とした
その後、奇妙な縁から複数の「穴底」に関するオブジェクトのプロジェクトと関わったことで
自身の昏睡(これ自体は別のオブジェクトか、何者かの意図)に際して異常性を獲得するに至った

その後は自らを夢に見た人物(現実で親しかった者)を、自らの穴底に引きずり込んでいたが
リース研究について知る者は少なくなり、かつて縁を結んだ人物はほとんどいなくなってしまった
そんな中、あるとき機動部隊ウプシロン・ローのエージェントによる介入を受けたが、これを逆用し、
穴底の住民と現実で縁のある人物に、夢の中での報告書を読ませることで自分の意思・思想を
全て伝えることで強引に縁を結んで、穴底へと引きずり込む術を手に入れてしまった

その後、同じ手法で犠牲者には「自らが機動部隊ウプシロン・ローのエージェント」であると誤認させた上で
前回の犠牲者によって書かれた報告書を読ませ、その内容を次の犠牲者に新たな報告書として書かせる
というのを繰り返すようになったことで、現在も定期的に異常性を拡散させ続けている

なお、彼女が穴底へと引きずり込み続けている理由は、「自らを見た者を穴底に落とす」という
彼女が昏睡によって至った「穴底」そのものの権能による影響であり、それが彼女自体の精神を歪めている
とはいえ、現状を彼女は利用している失った若さを夢の中で取り戻しており、彼女を女帝とする王国では
犠牲者に対する酷い扱いが行われている(昏睡状態での情動的反応より)
まあ、結局は「穴底」という性質を模倣し、自分だけ孤独に苦しみたくないと道連れを探し続けているだけでしかない


展開

最初に謎のシステム「シナプス」を起動してページ簡易
そこから、オブジェクトの報告書が始まる

オブジェクト自体は財団職員の昏睡現象と、その要因と考えられる形而上存在
形而上存在の正体は不明で、現行では確認されていない(ここは時間経過で書き換える)

現時点でX名の財団職員が影響下に置かれており、あらゆる刺激を与えても覚醒しない
また、影響下にある職員全員からは激しいストレスの情動反応が読み取れる

犠牲者となる人物は前回の犠牲者と親しい間柄にあった人物である傾向性があるが確定はしていない
以下に、今までの犠牲者リストを載せる(最初の数名は死亡している)

財団は対策として潜在意識への侵入を試みるため機動部隊ウプシロン・ローを投入するが、
その中で発見できたのは別の機動部隊エージェントが作成したと思わしき報告書だった

以下は当該の報告書の転写内容
オブジェクトクラスはDagdagiel

オブジェクトは現実のものと同様に財団職員の昏睡現象と、それの原因となる形而上存在
彼女(形而上存在)は不定形の姿を持ち、犠牲者に影響をおぼす際にのみ人の姿を取ります
(この時点で書き方が奇妙なものになっており、現実との微妙な齟齬が見られる)

現時点で(X-1)名の財団職員が彼女の影響下に置かれており、あらゆる刺激を与えても覚醒しない
また、影響下にある職員全員からは彼女からの激しいストレスが与えられ続けている

(犠牲者のリストは割愛してしまっても良いかも)

財団は対策として潜在意識への侵入を試みるため機動部隊ウプシロン・ローを投入するが、
その中で発見できたのは別の機動部隊エージェントが作成したと思わしき報告書と彼女だった

以下はエージェントに対する発見された文書内容の聞き取りログ
対象者は前回の犠牲者の名前、インタビュアーは一番最初の犠牲者の名前
(エージェント○○、リース研究員表記としておく)

ここからインタビューが進んでいき、報告書内容の聞き込みから始まるが
基本的には現実で自分が読んでいた報告書と同じだったが、妙に口語的であったなどと主張
「彼女」についても言及するとともに、そもそも他にエージェントが投入されていたのは聞いていないとも主張

そして、話題はオブジェクトクラスのことになるが、そこで奇妙な現象に襲われる
それはインタビュアーの挙動や情緒が徐々におかしくなっていくというもの
そして、インタビュアーはDagdagielについての持論を語り始め、その姿は年老いた姿に変わる

夢見る者は、このクラスが夢の中で書かれた報告書に付与されるべきものだと信じて疑いません
もしかしたら、それは私を17年間も食み続けていたムカデクジラの気まぐれの産物で、
夢や形而上の概念との相関性など、何も持ち合わせていないのかもしれないに

その様子に取り乱すエージェントだが、その人物が最初の犠牲者であるはずの人物だと気付く
更に、自分が目覚めていない事実、そもそも自身が機動部隊ウプシロン・ローの構成員ですらないことにも

俺はいつ目覚めた?
お前は俺に一体何を書かせた?
お前の目的は何だ?

その問い掛けに対して、彼女は矢継ぎ早に自らの目的を語り始める

私は最初に穴底に落ち、そして覗き見る者すべてを引き摺り落とす存在と化しました

貴方と親しい者は、もしかしたら貴方の姿を自らの夢の中に見るかもしれません
そして同時に、その夢の中で貴方がこれから残す報告書を見つけ、そして私の言葉を、私の思考を覗き見るのです
あたかも、自身が潜在意識侵入のプロフェッショナルであるかのように思い込んだ状態で
意図せずして穴底を覗いた者は、最初の穴底の住民にして王である、私の所有物となる他ないのだから
そして、貴方たちが書き残す報告書こそ、私の穴底の王国の礎となるのでしょう

そして、不意に彼女は部屋を立ち去るが、地の文がいつまでも続いている
これは報告書を書き終えると同時に穴底へと完全に落とされるため、その抵抗だったが無意味に終わる

ここで引用部分は終了するが、その後にインタビューを実施する旨を伝えるメッセージが点滅している
それをクリックすると最上部へ戻され、クラスが Euclid Dagdagielに変わっている
加えて、現実側だったはずの文章も、全体的に夢側の報告書に近い言い回しに変わっている

つまりは、主人公である読み手自身も夢の中で報告書を読み書きしている状態だったと判明する
(あるいは、転写文を読んだことで、夢側へと引きずり込まれてしまったとも)


追加候補

タイトルの「穴底の女帝」について、女帝(Dagdagiel)要素を強めるのであれば、
リースがその持論を語る部分で裏設定となる要素の説明を入れてみても良いのかも


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