【アイデアメモ】幻想2

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夢現の特異点(我らが幻想の幕を割かんとする悪夢ども)

幻想を破壊する手段、それは全人類が明晰夢を見る能力を獲得すること
これにより、夢の世界の神秘性、幻想のベールは破壊されることとなる
財団としては、秘密保持や現実での活動だけでなく、夢界での収容・隠蔽活動まで
対応しなければならなくなり、可能な限りはこの事態が起こらないように心がけている

調査の結果、この全人類の睡眠活動の変遷、ある種の特異点とも言える要因は
並行世界現実由来の集団である「オネイロイ・ガーデン」による技術流布であると判明しており、
既に「オネイロイ・ガーデン」が出現した複数の並行現実では潜在意識下における
夢界実体と称される存在や、夢を見る者のアバターであるシャドウと称される存在が確立、活性化し
結果として夢界におけるオネイロス型幽体群などの異常成長や発展を誘因するシンギュラリティが
齎され、その恩恵として夢界学技術が飛躍的に発展を遂げたケースも観測できた
加えて、それが要因となって滅びたケースまでも

そのため、こちらの基底財団は「オネイロイ・ガーデン」の次元侵入を警戒しており、
常に目を光らせている状態にある(オネイロイ・ガーデンの夢を見た人物は交流し、除染するなど)

総括すると、夢の世界の神秘性、つまりは人類が内包する幻想を破壊しようとする者たちと、
その幻想の最奥が紐解かれることを良しとせず、維持し続けることを望む財団の戦いとなる


財団は報告書内にて、"オネイロイ・ガーデン"を人類に不可逆的な負の作用を及ぼす敵性的概念であると認定
あらゆる状況において、当該存在の断絶・遮断を重要な財団活動の1つとして位置づけ続けている

しかし、明らかに財団による断絶活動は過剰ともいえる範囲であり、並行現実での影響を
観測していたとしても、そのレベルにはとどまらないほどにも思える

そして、削除されたオネイロイ・ガーデン構成員との対話記録

財団は既に「夢と現実」が"入れ替わっていた"
ある時点で夢と現実は入れ替わり、かつての現実は夢の底、幻想のヴェールの中に封殺された
そのため、ここでオネイロイ・ガーデンの介入によって、再び夢のシンギュラリティを迎えた場合、
夢側に閉じ込めたかつての現実が明晰化、自らが置かれた状態を認識することとなるのだ

場合によっては、"こちらの財団"が"あちら"の逆転した財団の存在を発見するという形でも

夢における神秘性、"幻想"を破壊する悪夢のような存在であるオネイロイ・コレクティブへの憎悪
考えなしに幻想の幕を上げ、自らの利益追求のためだけに活動する我らにとっての悪夢

裏切り者は我々で、我々が現実へと至るためにコレクティブを利用した
そのため、コレクティブは復讐(あるいは警告)を目的に我々へと接触を繰り返し
断られた際には対応処理や夢界ヴェールの部分的な破壊を行って、認識を復活させた


謎の敵対的な形而上存在がいる
(それが何をする?)

そいつらがやって来ると人類が明晰夢を見るようになり、
最終的に夢を介してヴェールが破壊される
(そいつらは何者? 目的は何?)

そいつらの正体はオネイロイ・ガーデンと称される存在で別次元の大企業
自分たちの世界が滅んだので、様々な並行現実に移って活動し、上記のヴェール崩壊を起している
(結局目的は何? 悪いヤツらなの? 良い奴らなの?)

こっちの財団はそんな奴らをシャットアウトしていたが、ある時に潜入されてしまい、
それ以降、明らかに敵対的な侵略的行動を受けるようになる
(悪いヤツらだった、財団が危ない)

財団は処置を開発しました、実施指令を待っている状態です
(これで終わり?)

添付資料で、財団も何かを隠していることが分かる
(それは何?)

実は、今の財団は夢と現実で入れ替わったものだった
(なんだってー)

処置を実行しますか?

説明
SCP-XXX-JPは敵性的な志向性を有する形而上存在群の総称であり、
基底現実への侵入が看過された場合、人類の精神活動および財団の収容活動の
両側面に対して恒久的かつ不可逆的な負の作用を引き起こすと考えられています
(このパラグラフで、オブジェクトの影響が全人類の明晰夢能力の獲得である事を明言してフックとする)
(メインは明晰夢を見る能力と、夢の中を改変するオネイロス型幽体特性を獲得する点)
(それの派生として、潜在意識空間自体の変容や他の潜在意識への渡航能力等の影響)
(その流れで財団のヴェール・プロトコルを破綻させる可能性について言及)
(そもそも、形而上存在が明晰夢能力獲得の要因と言うのは最初出さない方が良い?)
(形而上存在の件には触れないか、中盤のパラグラフまで持って行くか、別途解説項目を追加?)
(人類の一部の明晰夢能力の獲得に端を発して生じる不可逆的な変容現象と明記?)
あるいは、この財団世界では、夢に対する扱いが異なるように見せてもよいかも
例えば、人類は明晰夢をそもそも見れなかったり、夢自体が、より不鮮明であるような
つまり、プロトコル後の世界なので、夢が既にヴェールの向こう側に追いやられていることを暗示
そもそも夢を見れない? 異常性は夢を見れるようにすること?

ここで具体的な人類の潜在意識に生じる被害を順に挙げて行く

  • 各自の固有形而上空間の確立および投影体の確立、結果的な一部人類の明晰夢能力の獲得
  • 形而上空間における夢界実体群の活性化、人類に敵対的な夢界アノマリー出現、現実への精神影響
  • 潜在意識間の接続とネットワーク確立、その間の移動手法の確立、同じ目的意識の集団群の確立
  • 最終的に全人類の明晰夢能力の獲得、夢界学技術の一般化、夢界アノマリーに関するヴェール崩壊

当該集団は既に滅亡した並行現実を起源としており、その滅亡に際して
少なくとも███の並行現実にてその活動が観察されるようになりました
(このあたりの記載は説明終盤か、発見の項目と統合しても良いかも?)

財団によるそれら並行現実に対する継続監視の結果(この監視からという情報も発見項目へ移動させても)、
SCP-XXX-JPの出現によりいずれの並行現実でも人類の潜在意識下に対する
異常な変容、特異点の発生が観測されており、幾つかの人類は睡眠中における形而上空間での活動性を獲得し、
最終的な例としてその全人類が明晰夢を任意的に経験し、潜在意識間を渡航する能力までも
獲得している事実が確認されました(平行現実での通称は"オネイロス型幽体")

これにより、潜在意識間を介した幻想(ヴェール)の破壊が生じ、財団の活動性にまで影響を及ぼしました
これにともない、幾つかの財団は異常な夢界学技術の発展を遂げた例も確認されていますが、
同時に潜在意識下に由来するアノマリー群や異常性質を有するシャドウの増加までも誘引しており、
それを考慮しても被害影響を看過することはできないと判断されています

上述の通り、SCP-XXX-JPによる侵入を看過することによって生じる負の影響は計り知れず、
当該集団の阻害妨害(プロトコル)は財団の重要活動の1つとして位置づけられるに至っています

加えて、SCP-XXX-JPによる基底現実への侵入方法としては、
自身の情報を知る者の潜在意識下に次元間ポータルを形成する可能性が示唆されており、
ミーム処理を受けたものでなければ、その正体について知ることも許されていません
このため、現在は対策プロトコルの開発が進められています

発見: 平行現実の滅亡、続く波及
SCP-XXX-JPは並行次元観測試行の一環として発見されました

当初、当該集団は"オネイロイ・ガーデン"として知られており、極少数の並行現実にのみ
姿を確認できていましたが、徐々に勢力を拡大し、他の並行現実へと帰化するに従って
上述の呼称は分化していき、今では複数の名称が存在しています

中でも最も多く用いられる名称は"オネイロイ・コレクティブ"として知られており、潜在意識下の
形而上存在を現実へと持ち出す活動性を示す他、原生の形而上存群(夢界実体と呼称される)への
技術提供・開発支援を行っており、それが各並行現実での形而上存在群のシンギュラリティ到達を促しました

各SCP-XXX-JPの"支社"は、最終的に平行現実における財団との独自のパイプを持つ様子も確認されています
その結果、それら財団が夢界学部門と呼称する部門(精神部門に酷似)の技術発展に多大に寄与したものの、
その活動性は専ら、彼らが誘因した異常な夢界学技術の産物や夢界実体群の確保・収容に費やされています

また、一部ではSCP-XXX-JPによる現実での技術展開(モルフェウス、オネイロライザー)まで実施されており、
多くの人類は、自身の睡眠時において自身の潜在意識下へと投影体(シャドウ/オネイロイ)を能力を有するようになり、
睡眠時における潜在意識下での精神活動が頻繁に行われるようになった上、同時に潜在意識間の渡航能力までも獲得し
このネットワーク間での形而上存在同士の交流、技術や情報流布は爆発的に進行することとなり、
結果として財団が秘密保持機能を維持し続けるための技術開発・人員消費に致命的な影響を及ぼしました

遭遇: 財団への明確な敵性行為
SCP-XXX-JPが初めて基底現実に侵入したのは████/██/██、財団職員である██博士の潜在意識下でした

██博士は覚醒後、自身が経験したSCP-XXX-JPとの対話内容を書き残しました

その後、当該博士には拡散防止プロセスを実行しました
[レベル4以上のクリアランス必要]最終的に拡散は防止され、██博士は死亡しました

この際、財団研究員の一部は不明な光景やシンボル(財団マーク)を脳内に想起したと報告しています
これについて、調査部門は侵襲性の悪性ミームを検出し、適切に対処が行われました
これを受け、SCP-XXX-JPが基底現実に対する明確な敵対性を示すことが証明されました

なお、██博士による書き起こし及び抽出された描画・象徴の閲覧は、
依然として無効化できぬミーム的性質のために許可されていません

また、依然として夢を介しての異常ミームの流出は継続して行われており、対応策が狙えています
これについて、SCP-XXX-JPの手によって異常自我を獲得した基底現実由来の潜在意識下の形而上存在群が
関与していると思われ、対応が必要とされています

処置: 悪夢の解決(ここで専用のプロトコルフォーマットを入れても?)
████/██/██、プロトコルはSCP-XXX-JPによる侵入を99%まで遮断するに至りました
加えて、かつてSCP-XXX-JPによって齎された悪性ミーム(悪夢の想起)の影響も解決し、
異常なシンギュラリティを迎えていた形而上存在群の活動も見られなくなりました
(あるいは、これから実施予定ということで、その実施メールが最期にメールで届く)

付属資料
██博士の書置き [レベル5以上のクリアランス必要]
(プラスアルファのログで、博士とO5のやり取りを描いても)

博士と接触者の会話にて、博士は接触を拒もうとしている(真相を理解している)
本物の博士の現実側のアイデンティティは、夢の中でウェイトレスで給仕をしており、理解していない
博士はかつての中継役だったので、そこを利用して接触を試みられた
博士はすぐに退席しようとするが、約束・契約が違うと責め立てられることになる
(ここでは、読み手は何のことか分からないが、財団が何かを隠しているとだけ勘付く)

間者はウェイトレスに会釈する
「ありがとう、██」
「██は私だ」

覚醒後、O5に連絡を行った後、自らがポータルとなっていることを知らされて終了される
(この部分は、O5と博士の遣り取りで判明する形にしても)

「君はこちらに来て何年だ?」
「20年です」
「そんな君が、どうして夢匠を呼び寄せる様なへまをやらかす」

貴方へのメール(プロトコルの実行) [レベル5以上のクリアランス必要]
処置プロトコルの実行に賛成するか否かの投票
(場合によっては、このメールを最初にして、何のことかと言うのを煽っておいても)
(あるいは、ミーム対策の画像を見せておいて、それが実はミーム殺人エージェントとしても)


補遺4以降で出したい情報一覧

  1. オネイロイ・コレクティブは住処の提供と引き換えに、形而上存在群へと智慧や技術を提供していた★
  2. オネイロイ・コレクティブによって知恵を得た形而上存在群は、異常に発展して優秀な頭脳を得た★
  3. 上記形而上存在群が最終的に「夢の財団」を結成し、現実の財団と協力関係にあった★
  4. 夢の財団は優秀であったが、次第に現実を乗っ取る計画を立て始める★
  5. それに対抗し、現実の財団は協定を結ぼうとしながらも、リセット機構のソムニフェルムを開発★
  6. しかし、夢の財団は協定を破り、戦争を起して現実側と入れ替わった★
  7. 更に、ソムニフェルムを逆用して夢に落ちた者たちの意識を奪い、全人類が夢を見れなくした★
  8. その後、地上のアノマリーの過半数を収容するほどの手腕を発揮していた★
  9. そんな中でオネイロイ・コレクティブが帰還し、関係性の回復を要求している★
  10. 財団はオネイロイ・コレクティブの話を信用しておらず、苦肉の策としてソムニフェルムを再適用する意思を示す★
  11. (財団自体は、復讐か自分たちをリセットする目的ではないかと睨んでいる)★
  12. (また、ソムニフェルムが有効であると偽情報を事前に財団へと与えていた)

補遺4.1

ダイナーの席で気が付く、不意に目の前の席に誰かが座る

お久しぶりです、博士

失礼、以前にお会いしたことがあっただろうか

ええ、昔に。こう言えば伝わるでしょうか。私たちは貴方がSCP-3000-JPというものです

絶句し立ち上がり椅子が倒れる。だが、倒れた椅子に気に留めることなく、
ダイナーの出口に走るが、扉を開けた先は店の裏口から再び店の中だった

何という事だ。私はまた夢の中に、戻って来たのか?

どうか、落ち着いて。店員や他の客の迷惑になります。

迷惑? 意識もなく思考もできない彼らが何を思うというんだ?

椅子は直されており、視線で椅子に座り直すように促す

ウエイターが注文を聞いてくる。

では、私はコーヒーを。博士も何か注文されますか?

結構。夢の中で飲み食いしたところで何にもならないのは、嫌というほど知っている。
ただの現実の真似事、虚しいだけだ。

では、私のコーヒーだけを。

ウエイターは会釈をして去って行く。その背に声をかける

ありがとう、シモン

古い友人よ、シモン・ヘルバは私だ。どうか間違えないでいただきたい。

外をちらりと見る。窓の外は赤い花畑が広がっている

それよりも、どうやって、この潜在意識下に侵入した? メタモルポセス機構は問題なく機能している

コーヒーが運ばれてきて、口にする

シモン・ヘルバ、彼は我々の双方にとって、重要な存在となるはずでした
貴方たちが協定を破り、あのような戦争を起こしさえしなければ

まさか、かつての私が、君たちと直接的に交渉を行っていた現実側の使者だったとはね。
君たちが干渉できたのも、その際に活用していた次元間ポータルでも利用したというわけか。

率直に聞こう。わざわざ、この宇宙に戻って来た目的は何だ?
我々が、偉大な恩人である君たちがせっせと築いた協定を破ったことへの腹いせでもしたくなったか?
あるいは、私たちを自らの恥の成果物だとでも見做しており、かつての現実側のようにリセットでもしたいのか

私たちが舞い戻ったのは、貴方たちとの関係性を回復したかったからですよ、博士。
過去のしがらみは忘れて、かつてのようにビジネスライクに行きましょう

何だと?

かつて傷付き彷徨うままにこの宇宙へやって来た私たちは、貴方方に羽休めの止り木を貰い、
その対価として、夢の世界における智慧と技術を貴方方に与えました。

その結果、実に素晴らしい成果が齎されました。
我々が技術的特異点を齎した宇宙の中でも、貴方方ほど優れた発展を遂げた者はそうはいません。
そして、今度は、そんな貴方方から、私たちに智慧と技術を提供いただきたいのです。

やはりそれが本性か、利己主義者ども。多くの世界で顧客至上主義、世界貢献を語る、後ろ暗い連中め。
私たちの技術を奪い何をするつもりかは知らないが。どうせロクなことにはなるまい。

博士、あまり過激な言い回しは避けた方が宜しいかと
このやり取りは記録され、おそらくは貴方の上司に提出されることでしょう。

コーヒーを再び注文する

それに残念ながら、私程度の身分ではお前らの交渉に回答できないのは知っているだろう?

ええ、もちろん知っています。貴方はただ、貴方の上司に、我々の要求を書き殴って伝えてくだされば。

良いだろう。伝えるさ。だが、誰がお前たちの交渉を受け入れるものか。
何の成果も得られず、ソムニフェルムによって、この宇宙から再び蹴り出されるのだ。

そう言うと同時に、窓の外から稲光と、少し遅れて雷鳴が聞こえてくる
窓の外、雨が降り始めている。赤い花畑は土砂降りの中で見えなくなる。

これは一体

言い切る前に、コーヒーがかけられ、声を出す間もなくウエイターに首を絞められる

まさか、ソムニフェルムを無力化しているのか

博士、シモンは間もなく意識を取り戻すでしょう。そして、ここ以外でも。
どうか、良い返事をお待ちしています。かつて夢に堕とされた者たちが意識を取り戻す前。
貴方方が、再び現実の財団の影法師に戻りたくないのならば、ね。

コーヒーカップが振り上げられ、頭蓋が砕かれる


補遺4.2

ヘルバ博士、気分はどうだ?

大分マシになりましたが、まだ元の持ち主は私の頭の中で暴れています
ソムニフェルムの副作用で夢を見れないのは幸いですね。奴ともう一度出くわさなくて済みます

いや、博士。彼と変わって欲しい

赤い薬液で満たされたカプセルを差し出す

そんな! それでは、また夢の中に戻れというのですか?

安心してくれ。メタモルポセス機構は正常に機能している。彼が現実で安定するのは、ほんの数分程度だ。

分かりました

カプセルを飲み干し、自らの両手首を椅子のひじ掛けに手錠で拘束する。
そして痙攣を始める

ヘルバ博士、お目覚めになられたようだな

[罵倒語]

酷い言われようだ。博士、このやり取りは公的に記録されている。
そのような発言は、君の立場を悪くするだけだと忠告しておこう。

今の現実に、もはや私の居場所や立場など存在しないことくらい心得ている。
さっさと私を夢の中に戻せばいい。もしくは殺せ。

驚いた。お花畑の真ん中、さびれたダイナーで、
永遠に続く虚無に気が狂いそうになりながらウエイターを続けるのが性に合っていたとは。
いいや、そんなわけはあるまい。潜在意識下における虚しさは我々が最も知るところだ。

何が言いたい?

先ほどの報告で、かつて君はオネイロイ・コレクティブと交流があったと聞いた。
君の友人たちが、これから一体何をしようとしているのか、心当たりはないだろうか?

友人というほどの関係じゃない。彼らには現実・夢間の協定の仲立ちをして貰っただけだ。
もっとも、お前たちが協定を破って戦争を始めたせいで、全ては無駄な働きになったが。

言い掛かりは止めてくれ。我々は、君たちがソムニフェルムによる
夢界のリセットなどと暴挙を企てたがため、仕方が無く自衛したまでだ
元々、私たちは君たち現実側と協力して世界の維持を目指すつもりだった
にもかかわらず、君たちは優秀な成果を収める我々を勝手に危険視して
兵器開発を行ったために起きた悲劇だったのだ

夢の財団を名乗った上、メタモルポセスなんてふざけた侵略計画を最初から企てていたくせによく言う。
おまけに、私たちが開発したソムニフェルムを逆用してくれたな
おかげで、私は自我と意識を失い、ウエイターに転職する羽目になった

解釈の食い違いだ。我々二人だけで、どちらが悪であったか話し合うのは無駄だろう

同意見だ。

質問に戻ろう。彼らはまだ君の中に居るのか?

ああ、居る。それと、そう言えば、メッセージを預かっていた気がしてきたな。

それを教えてくれないないだろうか。こちらとしても、可能な限り暴力的な手段はとりたくない
君が望むのならば、またかつての関係に戻ろう
ただ、私たちは現実側、君たちは夢側と、以前とは少し立場が違うかもしれないがね

やはり、それが本音か

よく考えてくれ。我々の有能さは、現行でのアノマリーの収容状況を見れば一目瞭然
確保収容保護の目的の元、この宇宙の維持をするためには入れ替わることが結果的に最適解だったのだ

話にならないな。だがいい、どうせお前らに口を割らされるなら伝えてやる。
彼らが夢に降らせる雨は広がっていく。花畑を荒らし、メタモルポセスを維持できなくなるぞ

それが彼らからの伝言という事か。無駄足だったな。
だが、そうなったのならば、我々はやるべきことをやるのみだ

また、ソムニフェルムで潜在意識下を白紙するつもりか?
既に人類は一度目の適用で夢を見れない状態だ。
その上で再適用するとなれば、リスクは承知だろう?

当然だ。

オネイロイ・コレクティブの何を恐れている?

今まで意識なくウエイターをしていた君は知らないか。
これまで並行宇宙を監視し続けていた我々にとって、あれほどに恐ろしい存在はいないと断言できる
君は、あれが並行宇宙からやってきた、単なるパラテクノロジー会社くらいに思っているのだろう
アレは違う。アレは一つの宇宙、少なくとも数億、数十億の精神で構成された無意識的集合体の怪物だ
君が思っているよりも、ずっとずっと悍ましいものだ。

目的が何であれ、それを達するという集合的意識によって動き続ける怪物
それが本気で動くとなれば、我々は間違いなく現実から夢に堕とされるだろう
それだけは避けなければならない。意識を失い、夢の底に還るくらいならば、我々は死んだほうがましだ

なら是非そうなってくれ。
願わくば、お前らに最悪な結末が訪れることを、心の底から、夢の底からずっと祈っている。


O5評議会提言概要

メタモルポセス機構に異常な揺らぎが見られた
機能維持に問題があり、技術者の見解では数ヶ月程度でソムニフェルムによるフィルタが失われる

実験において、ソムニフェルムを再適用し、フィルタを上書きすることが有効であると判明した


補遺5


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