槐夢

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SCP-2656-JP発生による被害例


アイテム番号: SCP-2656-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現時点において、SCP-2656-JPの完全な封じ込め手法は確立されておらず、更なる研究が進行中です。そのため、財団による主だった収容活動は、新たに発生したSCP-2656-JP現象の隠蔽と情報工作のみに注力されます。

説明: SCP-2656-JPは日本国内のみで発生が確認されている、人間を対象とした肉体置換現象の総称です。当該現象は、完全に解明されていない幾つかの出来事に起因して発生し、対象者の肉体を同体積の非生物的物質へと瞬時に置換します。

大半の場合、置換現象は対象者が死亡するか、もしくは重篤な損傷を負った直後に発生していることが知られています。しかしながら、上記のような肉体的被害以外を要因として置換現象が発生した事例も、一定数以上確認されている点には留意してください。以下は、SCP-2656-JP発生による被害報告の1例です。

対象者 SCP-2656-JP被害状況
██ ██氏(元漁師 当時74歳) 対象者は病院のベッドの上で寝かされており、家族に囲まれる中、心停止による死亡が医師によって確認された。その直後、肉体は同体質の海水へと置換された。
███ █氏(海外ツアーガイド 当時36歳) 対象者は横断歩道を歩行していた際中、信号無視の一般自動車に轢かれた。置換現象は自動車との衝突と同時に発生し、その肉体は石英を主とする同体質の砂へと置換された。
██ ██氏(登山家 当時31歳) 対象者は結婚式に花婿として参加していた。式は問題なく進行していたが、対象者が"誓いの言葉"へと回答を行った直後、不明な要因からその肉体は同体質の濡れた土砂へと置換された。
██ ███氏(大学生 当時19歳) 対象者は大学での講義中に居眠りを行っていた。その後、覚醒に伴って驚く声を挙げる様子が目撃され、直後にその肉体は同体積の灰と火成岩片へと置換された。

日本国内の各アーカイブに対する広範調査の結果は、SCP-2656-JPと類似する肉体置換現象が19世紀後半から日本全国で発生していたという事実を明らかにしました。また現在までに、500件以上のSCP-2656-JP被害が確認されている一方、未発見の被害もより多く存在していると推測されており、早急な封じ込め手法の確立が求められています。

補遺1: 19██/██/██、メキシコのユカタン半島沖合に位置する████水中洞窟内より、地質学者によって異常な人型実体が発見されました。当該実体は見た目上、旧式ダイバースーツを装備した日系人男性であり、不明な力場作用によって水中に完全固定されていたため、その場から移動させることも、サンプルの回収にも成功しませんでした。その一方で、非接触検査の結果は当該実体の脳波反応の存在と、致死的なその周辺環境にもかかわらず、未だに睡眠状態で生存し続けている事実を証明しました。

また、後発的な顔認証解析の結果、当該実体が著名な水中写真家である███ ██氏の20年前の容姿と酷似しているという事実が見出されました。これを受け、更なる調査のために、当該実体の存在を伏せた上で同氏に聴取が実施されました。

対象者: ███ ██氏(男性 当時45歳)

インタビュアー: エージェント・███

付記: インタビュー当時、発見された異常実体および███氏と、SCP-2656-JPの関連性が一切見出されていなかった点には留意してください。


<記録開始>

[無関係な内容のため省略]

インタビュアー: では、メキシコの████水中洞窟に行かれたことは?

対象者: 過去に1度だけあります。もちろん、許可を得た上で、ですよ。

インタビュアー: それはどのくらい前のことか、覚えていらっしゃいますか?

対象者: 確か、20年くらい前だったかと。お恥ずかしい話ですが、当時はまだ駆け出しで。深く考えず、がむしゃらに海外のあちこちを単身巡っていた時期がありまして、その時にですね。

インタビュアー: つかぬ事をお聞きしますが、████水中洞窟に潜られた際、何かの問題が起きたとか、気になるような出来事があったりはしませんでしたか?

対象者: 気になったことですか。いえ、特にそういう出来事は。

[沈黙]

対象者: ああ、そういえば。

インタビュアー: 何か思い出されましたか?

対象者: ええ、うっかり忘れていましたが、実は洞窟内でトラブルが起きたんでした。洞窟の奥深くまで進んだあたりでしたが、そこで私は、出入口から這わせていたはずのガイド用ワイヤーが切れていることに気が付きまして。そのせいで、出口が分からなくなってしまう非常事態に陥ったんですよ。おまけに当時はまだ未熟だったため、パニックになって酸素も尽きかけたりで。

インタビュアー: なるほど。九死に一生の経験をされたわけですか。

対象者: はい、その時はもう、ただただ恐ろしくて。誰かが助けに来ることを、エアドームで願い続けて。

[沈黙]

インタビュアー: どうかされましたか、███さん?

対象者: いえ、そういえば、私はどうやって助かったのだったか、と。それが思い出せなくて。私は、確か。

インタビュアー: あの、それはどういう──

対象者: あっ。

[発言の直後、███氏の肉体が同体積の海水に置換される]

<記録終了>

補遺2: 19██/██/██、████水中洞窟内部に設置された監視カメラは、水中に固定されていたはずの実体が覚醒する様子を捉えました。覚醒直後、実体は一般的な人間同様に、水中環境での酸欠症状によって激しく悶える姿を見せました。その後、対応チームによって即座の回収・治療が試みられたものの、最終的には窒息による死亡が確認されました。

なお、実体の覚醒時刻と、███氏がSCP-2656-JPの置換対象となった時刻が、概ね一致している点には注目すべきです。この要素を考慮した結果、SCP-2656-JPを"死に直面した遭難者によって生成された自己複製体が、基の構成物質に還元される現象"とする説が提言されました。しかしながら、現時点で確認されている事例件数は少なく、結論は現在も保留されています。



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