ヒーズマンについて

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名前:ハロルド・A・ヒーズマン
SCP-JP記事群で記述された活動開始期間:1945年
所属:財団渉外部門
階級:特命高等弁務官
初出記事:青空
著者:seafield13

登場記事・投稿作品順
青空」28 Feb 2015
復讐鬼、もしくは憲兵隊」9 Jul 2015
夕暮れに、仰ぎ見る」15 Jul 2019
灰より出でて、再び」25 Jan 2020
ハロルド・A・ヒーズマン」12 Aug 2020

■略歴


「青空」で登場。

終戦後の日本に、財団は占領軍よりも先に到着した。
ヒーズマンは特命高等弁務官として、財団と蒐集院の間の仲立ちをする役割を担っていた。
「青空」に於いては「通訳を介さずに我々の前で演説した」とあり、日本語に堪能だった事が伺える。
「到底日本人の血が入っているようには見えないその顔という描写があるため、その風貌はコーカソイドのものであった事が想像できる。

また、「ヒーズマン弁務官の鉄仮面ぶりは既に有名であったから、私は彼の微笑みの意味を、この時正しく受け取れなかったのである」とあるように、彼は表情を変える事が滅多にない人物としても描写されている。

「青空」の主人公は、一人の翻訳担当官であるが、彼の「財団の人間であり、かつ米国側の人間でもある」と言う立ち位置は、主人公側に心理的な障壁を生じさせるには十分だったようだ。

しかし、彼は蒐集院側の人員を対等の人間として扱い、また、蒐集院の利用可能な人材は積極的に用いる事ができるだけの度量を持っている。


「そこで、だ████くん。財団の信条――そう、Secure Contain Protect。これの和訳を頼みたい。今までは公式の呼び名がなかったのでね」


また、彼は鉄仮面と称されてはいるが、時折見せる感情的な動きが、彼が非人間的なワーカーホリックではない事を示唆している。


 ヒーズマン弁務官はそれだけ言うと、私に微笑んで見せた。
「ご苦労だった」


あるいはそう言った仕草を見せるのは、人の心理に浸透する諜報的手段-HUMINTの技法なのかもしれない。彼の前歴がOSSであった可能性は否定できないからだ(ここはヘッカ)

何にせよ、彼の記事は未だ少なく、彼のパーソナリティについて踏み込んだ記事も存在しないため、彼が実際どのような人間なのか、現状は謎のままと言ったところだろう。


ヒーズマンが日本に来てから、彼は様々な人間に多様な感情を向けられている。

印象的なのは「青空」の翻訳担当官だが、当然彼に反発を抱いた人間もいる。
「復讐鬼、もしくは憲兵隊」の研儀官は家族を殺した強盗団への復讐に際し、次のような内心を吐露している。


…いや、もはや私はなにもかもがどうでも良くなっていた。
アメリカから来た、財団のヒーズマンとかいうお偉いさんも、米軍が入ってきてから失踪したかつての上司も、財団へ恭順するかしないかでもめる同僚たちも何もかもだ。


ヒーズマンの存在は、さほど好位ではない一般の研儀官にも認知されていたようだ。
彼は戦後の頂上行政に対し、大きな影響力を発揮していた事は間違いないだろう。

「青空」をはじめとした戦後を描写する記事では、蒐集院の解体とその人員と資産の接収に大きな役割を果たしたようだ。

次に「夕暮れに、仰ぎ見る」と「灰より」で描写されたヒーズマンについて見てみよう。
まずは「夕暮れに〜」から。
昭和帝の回想に、ヒーズマンの事が言及されている。


財団のヒーズマンという弁務官は言った。服部も凍霧も、我々の仲間だったのですよ、と。
どうやら、彼らは我が国の腹中に堂々と潜り込んでいたらしい。
そして様々な事を私に伝えた、私の知らぬことの多くを。それは、彼らの力の一端を示すためのものだ。
その中の一つに、青空の色の事があった。
彼らは言った、空は本来、銀幕色だったのだと


これは、ヒーズマンが昭和帝に対して財団の影響力を誇示するために放った発言だ。
「服部も凍霧も、我々の仲間だったのですよ、と。どうやら、彼らは我が国の腹中に堂々と潜り込んでいたらしい。」と言う部分だが、これは「虚ろの檻」で、凍霧らが財団の反ミーム研究者であった兎歌八千代を匿っていた事からも明らかだろう。おそらくヒーズマンは何らかの方法によって日本国内に間接的・情報的ににアクセスする手段を有しており、帝国の体制から溢れ落ちた超常的人員に協力を取り付けていたのだと思われる。

また、SCP-8900-EXの機密にアクセスできる事を考えると、彼が財団の「占領政策」に於いても財団内部に於いても、高いセキュリティ・クリアランスを持っていた事をうかがわせる。

さて、今度は戦後のヒーズマンの役割だ。

その役割を本格的に描写した作品に「灰より出でて、再び前編」がある。
その役割を本格的に描写した作品に「灰より出でて、再び前編」がある。
その役割を本格的に描写した作品に「灰より出でて、再び前編」がある。

島民殿、中編はまだですか。

まあ、それは置いておくとして、「灰より出でて、再び」に於けるヒーズマンへの言及を見てみよう。


「いや構わん、しかしこれは無理もないことなのだ。もはや蒐集院は消滅寸前、ヒーズマンは十分に配慮してくれているが、いずれはこの本局自体が閉鎖され、財団によって新たに再編されることになる」
「ハロルド・A・ヒーズマン特命高等弁務官……切れ者だと聞いています。私が遠野での御役目を授かったのも、彼の口利きだと」
「ああ、彼は財団側の人間だが、蒐集院の立場をよく分かってくれた。今は階上でマッカーサー将軍との折衝の最中だが、大分揉めているという。GHQの裏には 連合国超常協約がいるからな、一筋縄ではいかん」


これは、帝都本局秘衛府の部隊指揮官である東風浦 聲音と、研儀官波戸崎凱の評である。
通常なら、いわゆる「現地残存兵力」である東風浦にとって、ヒーズマンは警戒すべき人物だろう。
場合によっては、何らかの方法で背後に回った上で失脚させるか、暗殺すべき対象と見做されてもおかしくはない。しかし、比較的穏健派と思われる東風浦にとって、ヒーズマンは「よくわかってくれた」人物として評されている。これは、ヒーズマンが日本語を流暢に喋れる事と、彼の職務に対する姿勢によるものだろう。

ゆえに、波戸崎凱も「切れ者」と評している。ヒーズマンは蒐集院を解体するべき「現地残存兵力」とは見做さず、あとあと仲間に組み入れる人間として判断している事が伺える。

しかしながら、ヒーズマンは決して穏健な手段のみを行使する人間ではない。
以下に示すように、彼の行動は時に果断かつ苛烈である。


9月30日。それが、ハロルド・A・ヒーズマンが七哲に告げた、蒐集院解体の期日だった。


終戦は8月15日であり、ヒーズマンは2ヶ月にも満たない時期に蒐集院を解散させようとしていた。
これは、尋常の官吏ならばありえないほどに早い決断である。
無論、それは以下に示すような理由もある。


財団は何としても蒐集院とその構成員を早急に支配下に置かねばならなかった。
それで七哲は自分たちが必要とされているのを良いことに解体の刻限を伸ばしに伸ばし、マッカーサーの予定では8月中に制圧されるはずだった蒐集院の各施設は今の今まで財団にも進駐軍にも踏み込まれることなく のうのう と生き延びていた。


ヒーズマンの役割は蒐集院をはじめとした現地超常勢力との折衝以外に、占領軍との折衝も行なっていた事がわかる。そこでヒーズマンは財団の権限をフルに使ったものと思われる。なお「マッカーサーは怒り心頭で、毎日のようにヒーズマンと口論に明け暮れているらしいとの描写もあり、マッカーサーはヒーズマンをかなり煙たがっていた事がわかる。

このように、ヒーズマンは戦後の超常行政に於いて、大きな役割を果たしている。

しかし、今でもなお彼が戦後を経て財団支部にどのような関わり方をしてきたのかは未だ明らかではない。
それは、ヒーズマンの作者であるseafiled13氏のtwitter上での発言がヒントとなるかもしれない。

ここに、彼のヒーズマンに対する考えをいくつか上げておこう。


初代"獅子"はハロルド A. ヒーズマンかそのへんの財団臨時戦域部門から高等弁務官事務部門に移動した幹部の誰かだろうと思っている
https://twitter.com/Agt_Unno/status/1205137792998637568?s=20


ヒーズマンって日本支部理事になってそう
https://twitter.com/Agt_Unno/status/626428813790982145?s=20


現状、seafield13氏のカノンでは、ヒーズマンが初代理事〝獅子〟となったのではないかという構想があるようだ。だが、現状ではヒーズマンが理事であると言う描写の存在する報告書・tale・Goifは存在しない。

しかし、その例外となる記事が最近投稿された。
hitsujikaip氏のアートワークである。
アートワークの説明文にはこうある。


ハロルド・A・ヒーズマン(英語: Harold A. Heasman)は、アメリカ合衆国出身の財団職員。財団渉外部門特命高等弁務官(19██年-19██年)。81管区(サイト-81系列)発足担当者であるO5-11の指示で日本支部準備委員会委員長として第二次世界大戦後の財団日本支部設立を指導。81管区の発足(1945年12月31日)まで「獅子」として極東列島領域暫定理事を務めた。現在の消息は不明。


「81管区の発足(1945年12月31日)まで「獅子」として極東列島領域暫定理事を務めた」とある。
これは、seafield13氏のTwitterの発言を参考にしたものと思われる。

アートワークを見てみると、いかにも謹厳実直そうな男性の肖像が描かれている。
これもまた、今まで投稿されてきた記事群、おそらくは主に「青空」を元に描画されたものと思われる。
ハロルド・A・ヒーズマンと言うキャラクターは、アートワークが投稿されるほどに認知が広まってきた証左でもあるだろう。


余談だが、seafield13氏は、Twitter上に於いてアンドリュー・カウフマン博士との関連性を挙げている。
カウフマン博士は、SCP-845-JPに登場する財団の研究者であり、1947年の時点で活動が確認されている。彼が戦後日本の超常行政にどう言った影響力を発揮したのかは明らかではない、これはseafield13氏のカノンを確認する必要があるだろう。それが、今後ヒーズマンと言うキャラクターの違う側面を描くヒントとなるかもしれない。
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総評

ここまでヒーズマンと言うキャラクターを、SCP-JPに投稿されてきた記事から紹介してきたが、彼は今後記事を作成するにあたり、非常に便利なキャラクターとして使用できるかもしれない。

彼は調停者であり、インタビュアーとしても記事に登場させる事ができるだろう。
また、彼の前歴が不明である以上、OSSでもいいし、あるいはまた別の立ち位置を描写するのもおもしろそうだ。
ヒーズマンと言うキャラクターはつい最近特に注目を浴び始めており、その魅力は記事に用いるのに十分だろうと思われる。また、カノンが固まっていない以上、どのようにも描写できる、いわば未耕作の処女地でもあると思われる。彼を今後の創作に生かし、ヒーズマンのカノンを広げていくのも面白いだろう。

終わり


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