ギャングスターズ・ストーリー

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

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SCP-XXX-JPがインストールされているノートパソコン。

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPがインストールされているノートパソコンは電源を切った状態でサイト-8135の中脅威度収容ロッカーに収容してください。現在SCP-XXX-JPを用いた新たな実験は全て禁止されています。

SCP-XXX-JP-Aはサイト-8135の標準人型収容室に収容し24時間体制で監視してください。なお、監視の際は4名のセキュリティ担当者を起用し交代制で行ってください。収容室内で不可視実体の干渉による物品の破損が確認された場合、セキュリティ担当者はサイト常駐の機動部隊に詳細を報告し、機動部隊はSCP-XXX-JP-Aの拘束と不可視実体の鎮圧を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは「gangster's story」と表記されたパソコン用のゲームソフトウェアです。SCP-XXX-JPのゲーム形式は横スクロールアクションリアルタイムシミュレーションと表記されており、主にドットで描画された4体の異なるキャラクター(以下、SCP-XXX-JP-A-1~4)に指示を出す事で出現するステージを攻略していきます。操作は主にマウスを用いて行われ、プレイ画面周囲に配置されているコマンドやSCP-XXX-JP-1~4をカーソルで指定した後、行動(攻撃・防御)や移動先、一部襲撃施設の電気系統への干渉や物品の強奪等を行います。現在、SCP-XXX-JPの目的は画面に配置されている金融機関や反社会組織の所有する施設1等を襲撃する事で、主に金銭や美術品の収集しかつそれに伴う反社会組織としての地位向上であると予想されています。

SCP-XXX-JPの異常性は飯沼 ██氏(以下、SCP-XXX-JP-A)がSCP-XXX-JPの操作を行った際に発現し、その第1段階として画面上にSCP-XXX-JPを起動した地点周囲の状況(存在する建造物や人物等)が再現されます。その後、SCP-XXX-JP-Aの操作によってSCP-XXX-JP内で発生した現象が現実世界にも反映されるようになり、主に施設や物体の破壊、生物の死亡に影響を及ぼします。SCP-XXX-JP上で獲得した金銭や物品はSCP-XXX-JP-Aの所有する銀行口座に日本円として自動的に送金され、物品に関してはSCP-XXX-JP-Aの視認可能な範囲内に存在する収納スペースや隣接する部屋などに突如出現します。現在、SCP-XXX-JP内で攻略が可能な範囲はステージを進めていく毎に拡大していく事が判明しており、現時点でSCP-XXX-JPを起動した地点から半径20km圏内が影響の範囲内となっています。また、これらの拡大に伴いSCP-XXX-JP上で攻略の対象となる施設の機密性や秘匿性の上昇していき、これにより現実社会に及ぼす影響も甚大な物に変化していくと予想されています。20██年現在これらの影響が見られた事件現場では未知の存在による痕跡2が残っており、これらの影響は何らかの実体による事象であると推測されています。

なお、SCP-XXX-JP-A以外の第三者によるSCP-XXX-JPの操作はSCP-XXX-JPを起動する、チュートリアルステージを攻略するまでに限定されており、それ以降の操作は一切受け付けません。

以下はSCP-XXX-JP上で操作可能なキャラクターの詳細です。

SCP-XXX-JPおよびSCP-XXX-JP-Aは2011年█月█日の[削除済]マンション襲撃事件の際に発見されました。

当時サイト-8135超常現象調査部は2010年█月█日頃から██県██市で頻発していた複数の暴力団体や反社会組織、小規模な金融機関への異常性を伴う襲撃事件について調査を進めていました。調査部はカバーストーリーの流布を含めた現地調査を実施し、その際に行われた事件現場のマッピングにより徐々に事件現場が広範囲へと拡大している事が判明。調査部はこれを基に拡大域の中心に位置する事件現場周辺の調査を開始し、飯沼 ██氏という人物の特定に至りました。調査の結果、飯沼氏は初期の事件発生と同時に当時勤めていた証券会社にて無断欠勤をする日数が急増しかつ半月後には退職、その時点で収入が無かったにも拘らずおよそ数週間、銀行口座に異常な額の送金が行われている事が判明し、調査部は飯沼氏が異常事件発生に関与していると判断しました。飯沼氏発見から1週間後、機動部隊とカバーストーリー「不発弾処理」を適用した対象の拘束を決行。しかし、突入時に突如飯沼氏の居住するマンション内の照明が全て破裂するという事案が発生し、それと同時に未確認の実体による銃器を用いた機動部隊への攻撃も発生。およそ1時間に及ぶ戦闘へと発展し、機動部隊は2名の負傷者を出しながらも飯沼氏の自宅への突入に成功しました。その直後、自宅内でノートパソコンを抱えた状態で蹲っている飯沼氏を発見し、その場で対象を確保した事で事態は収束。現場に居合わせていた一般人にはクラスB記憶処理を実施した上でカバーストーリー「ガス漏れ事件」を適用しました。

なお、突入時の飯沼氏の自宅内部は過去に発生した異常性を含む事件での盗品が床に散乱しかつ何者かによって荒らされた様な状態であり、飯沼氏の寝室の壁面には赤色のペンキで「Do not run away」と書かれた文字が確認されました。

以下は確保直後のSCP-XXX-JP-Aに対して行われたインタビュー記録です。

補遺: 20██年██月█日にSCP-XXX-JP-Aに対して行われた2回目のインタビュー中に不可視の実体による襲撃事案が発生しました。この事案により沼間博士とセキュリティ担当者を含む合計4名の職員が腕部や脚部を負傷し、SCP-XXX-JP-Aが収容違反を起こすにまで発展しました。なお、SCP-XXX-JP-Aは出動した機動部隊により直ちに拘束され、担当研究班によるSCP-XXX-JP-Aの収容区画移設のプロトコルが制定されました。


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  1. portal:1997942 (03 Aug 2018 07:33)
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