SCP下書き「魔法の森」

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP周辺は侵入防止の鉄柵と財団の管理する発電施設に偽装した研究施設によって封鎖されます。SCP-XXX-JP内部への侵入は調査活動と実験以外は制限され、武器の所持も原則禁止されます。

SCP-XXX-JP内で回収した物品はサイト-8123へと移送し、財団オカルト部門による関連物品との照合が行われます。分析後は低脅威度収容ロッカーに保管してください。SCP-XXX-JPからの精神影響を考慮し、回収した物品は中脅威度収容ロッカーに保管してください。対応した職員には医療班による精神分析が行われ、異常が確認されなかった場合は通常業務に復帰させて下さい。

現在、SCP-XXX-JP‐2の動向は尚も調査中であり、研究が継続されています。

説明: SCP-XXX-JPは██県██市に位置する約██km2の森林地帯です。SCP-XXX-JP内部ではヒューム値+3~+6を維持しており、後述する様々な現象に起因していると推測されます。

SCP-XXX-JP内では主に内在する動植物群(以下、SCP-XXX‐JP-1)による知能的集団活動が観測され、それらは主に多種多様な野生動物による統率や連携が取れた行動、植物群の有する生態的特徴を用いた応用的活動(急速な根の成長による攻撃や毒性物質の生成など)が該当します。また、捕食を伴う生態的循環の喪失もこれに含まれます。

人間がSCP-XXX-JP内部に侵入した場合、初期進入時ではSCP-XXX-JP-1による監視が行われ対象となった人間の行動によってSCP-XXX-JP-1の敵対的または傍観的行動が選択されます。武装または電子機器等を所持した人間に対しては侵入から約2時間でSCP-XXX-JP-1による攻撃が行われ、非武装状態の人間に対しては最大で19時間の傍観的活動が観測された後に攻撃が行われます。スクラントン現実錨を用いた調査も実施しましたが、局所的な許容数値を超えるヒューム値の変動により未だ成功していません。

1997年現在、元財団職員のピークス博士(以下変異後の対象をSCP-XXX-JP-2と呼称)はSCP-XXX-JP内に存在しており、追加で行われた内部調査の際には4度の出現と合わせて財団職員への異常性を伴った接触を行っています。特出するべき点としてSCP-XXX-JP‐2が出現した際のSCP-XXX-JP‐1からの攻撃的行動が抑制される点が挙げられ、この行動の主な目的は判明していません。SCP-XXX-JP‐2の容姿は出現毎に変異を繰り返しており、SCP-XXX-JP内に存在する動植物群の生態的特徴が表出してきていると思われます。対象の生体サンプル等の獲得にはSCP-XXX-JP‐2の逃亡と一時的な消失により成功していません。

SCP-XXX-JP‐2の変異事案以前に行われた調査から、SCP-XXX-JPの中心に位置している地点では年代測定からおよそ███年前に建築されたと思われる石材製の家屋と、それに併設して建造された工房と思われる建築物が確認されています。家屋内部では保全された状態1の白骨化した1体の遺体(骨格からアジア圏の男性と推定)が確認されており、工房内からはSCP-XXX-JP内に植生している植物を用いて製造されたと思われる物品や薬品群、野生動物を利用した衣服や呪術的側面を伴う物品が複数発見されています2。現在、SCP-XXX-JPの成り立ちやSCP-XXX-JP‐2の変異事案との関連を含め調査が継続されています。また、観測状況等から現状その地点がSCP-XXX-JP‐2の活動拠点であると推測されています。

回収された物品に関して検査を行いましたが、誤差範囲のヒューム値の変動が測定されるのみで目立った異常性は観測されていません。ですが、SCP-XXX-JP‐2が物品を利用した時にのみ異常性の発現が可能になることが判明しており、対応調査部はSCP-XXX-JP‐2の変異に対象家屋および物品が関係しているとみて調査を継続しています。物品群の調査に関しては財団オカルト部門による「魔術や呪術関連の歴史考証」を基にした照合調査とSCP-XXX-JPに関連すると思われる現象の特定が行われています。

補遺1: SCP-XXX-JPは1995年に行われた森林伐採を伴う発電所建築工事の最中に発見されました。その際に携わっていた事業者20名が突如失踪するという事案が発生し、財団は現地に機動部隊を派遣。すぐさま周囲を封鎖する収容プロトコルを制定しました。その後、現地調査にて大規模なヒューム値の変動が観測されたことから財団は該当地域にて現実改変事象への対応部隊と特設研究チームを設置し、異常発生範囲を特定した上で封鎖範囲を設定。関連会社や行政機関への情報操作と関係者へのBクラス記憶処理を行い、正式なプロトコル作成を完了しました。

この後、財団日本支部は高次元物理学および現実改変事象の専門家を日本支部、本部の双方から招集し、オブジェクトの分析に着手しました。その際、本部から派遣されたピークス博士が現実改変事象の管理責任者として着任しました。

以下は日本支部、本部の研究員が招集された第一回報告会の抜粋です。

補遺2: ピークス博士は高次元物理学と現実改変事象の分析を目的とした研究部門の責任者であり、SCP-XXX-JPの発見に伴った共同研究の為に財団本部から日本支部に派遣されました。

彼は████大学にて独自の理論に基づく高次元物理学3の分野を研究しており、公式の学会等では評価を受けられていない状態が継続していました。財団はその論文から財団研究部門が証明した既存理論の構築を個人で行っていたことを評価し、対象へと接触。19██年に正式に財団への勧誘を行いました。その際、ピークス博士の出生や交友関係の調査も実施し、要注意団体との接触も無く思想鑑定の結果も良判定を記録。しかし、彼は過去に両親から勘当を受けており、その理由が敬虔なキリスト教徒の家庭でありながら物理学の分野に進むと進言した事が原因であるが判明しました。なお、ピークス博士の研究目的も当初から物理学の範疇で行っているにも拘らずオカルトや異常現象の肯定的な証明に従事している事から、この思想も含め今回の変異事案の原因ではないかと推測されています。

ピークス博士は財団への所属当初から所属していた高次元物理学の研究と合わせてオカルト部門への積極的なアプローチも行っており、特に注目されていたのが「神秘学の考察および高次元物理学から見る該当理念の実用化に向けた研究と分析」という研究テーマも立ちあげていました。この事から財団人事部の方も兼ねてより彼に対してオカルト部門の転向も視野に入れたアプローチを行っていましたが、ピークス博士はこの提案を拒否。その主な理由として「人類にとっての未知を既知とすることで初めてオカルトは人類史においての技術に昇華する。それを歴史考証の範疇で諦めたくはない。」と述べており、1995年の日本支部への派遣時まで前述した活動を継続していました。

その後、財団日本支部によるSCP-XXX-JPの発見に伴いその詳細が財団本部にも伝達。ピークス博士は現地への派遣を自ら志願し、財団日本支部からの研究部門への人材派遣の要請もあったことからこれを承認しました。現地に到着後も彼は財団日本支部サイト‐8123オカルト部門主任の舞田博士との交流を頻繁に行い、両博士による共同研究方針を確立。これにより財団日本支部内でも各部門間で隔絶が起きていた分野においての初の本格的な共同研究の試みが実現しました。

財団日本支部は収容プロトコルが確定した1996年に大規模なSCP-XXX-JP内部調査を計画し、その際に研究班代表としてピークス博士へ作戦参加を指示。彼はそれを承諾し、同年7月12日に調査が開始されました。しかし、調査開始から3時間経過した時点でピークス博士が突如同伴していた機動部隊を振り切る形で逃亡を図り失踪すると言う事案が発生。彼の失踪から1週間は機動部隊を起用した捜索班による探索が行われ、7月21日にSCP-XXX-JPの中心地点でピークス博士の姿を再度観測。ですが、その際に対象からの異常性を伴った接触が行われ、作戦本部は事態急変を危惧し部隊の撤退を指示しました。その時点で財団は対象をSCP-XXX-JP‐2と指定し既存の職員権限を全て剥奪、新たなSCP-XXX-JP内の異常実体をして認定しました。

補遺3: 以下は消失前のピークス博士と舞田博士との間で行われた報告会の記録です。なお、この報告会を実施する1週間前からピークス博士はオカルト事象の資料閲覧や実践的活動を頻発する様になっていました。

補遺4: 以下は、SCP-XXX-JP内部にて発見された変異前のピークス博士が残したと思われる音声ログです。

追記: 以下は、変異前のピークス博士のオフィス内で発見された報告書の抜粋です。

現在もSCP-XXX-JPの異常性は健在であり、不定期なSCP-XXX-JP‐2の出現も確認されています。

なお、財団調査班はSCP-XXX-JP-2の発言とSCP-XXX-JP内で発見された遺体との関連性は一切無いとしており、根拠となる証拠も員だ発見されていません。

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  1. portal:1997942 (03 Aug 2018 07:33)
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