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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内の特設収容室に収容されます。2███年現在、SCP-XXX-JPの管理にはサイト-81██に所属するRYE職員の15%を起用し、第882項~第1062項・赤耳束せきじそくが収容の維持に利用されています。
SCP-XXX-JPへの実験は赤耳束を用いた実験に限定され、それ以外は一切許可されません。
SCP-XXX-JPの収容室内部は監視カメラを用いて24時間体制で監視され、常住する機動部隊によって動向を常に管理されます。SCP-XXX-JPの活性化が確認された場合はすぐさま対応する機動部隊が出動し、目標を鎮圧してください。SCP-XXX-JPの沈黙が確認された後、新たなRYE職員を追加で起用しSCP-XXX-JPへの接続を行ってください。
2███年、赤耳束を利用した深層心理へのダイビング行為は禁止されました。
説明: SCP-XXX-JPは5体の人型実体(以下、SCP-XXX-JP-1~5と呼称)です。外見的な特徴はおおよそ通常の成人男性と同様の形状をしていますが、顔面部分が大量の赤耳束で覆われているという差異が見られます。収容時点から対象の老化や生理的現象(食事や排泄など)は一切確認されておらず、非活性化時は静止を維持しています。SCP-XXX-JPは全個体が重火器等の近代武器を装備しており、これらの武装にも赤耳束が絡みつく形で表面を覆っています。なお、SCP-XXX-JPの活動原理には近代戦術が多分に含まれており、活性化時には戦闘状況に合わせた作戦的行動を行います。現在までSCP-XXX-JPから武装を剥離する試みはすべて失敗しました。
以下は赤耳束の概要です。
SCP-XXX-JP-1~5は通常の赤耳束所有職員(以下、Red Yarn Ear、通称RYE職員とする)よりも強固な結合を保有しており、意思伝達率の遅延は0.0000036秒で安定しています。その為、SCP-XXX-JP-1~5を各個体別に攻撃した場合も各個体で正確な状況判断を行い、攻撃対象の迅速な排除を行います。また、全ての対象個体が獲得している高い戦術的能力への対応も非常に困難となります。
SCP-XXX-JPは中心的判断を行うSCP-XXX-JP-1の思考を基準として行動しており、基本はSCP-XXX-JP-1を中心とした陣形を組んでいます。しかし、それらの陣形も戦術的状況によって各個体が独自に判断し行動するため、流動的に変化します。
SCP-XXX-JP-1~5概要SCP-XXX-JP-1 | アサルトライフル(種類:FN SCAR)を所持。SCP-XXX-JP全体の中枢であり各SCP-XXX-JPから得られる情報を統括、分配している。 |
SCP-XXX-JP-2 | スナイパーライフル(種類:MR762A1)を所持。主に偵察任務を担い、SCP-XXX-JP全体に攻撃目標の情報を発信する。SCP-XXX-JP-3、SCP-XXX-JP-4と連携し攻撃目標の殲滅を行う場合もある。 |
SCP-XXX-JP-3 | アサルトライフル(種類:M16A1)を所持。SCP-XXX-JP-4と共に先遣部隊として威力偵察を主に行う。常にSCP-XXX-JP-4との赤耳束の接続を強固にしており、行動の際はSCP-XXX-JP-2からの遠距離支援とSCP-XXX-JP-4との挟撃を中心とした戦術を行う。 |
SCP-XXX-JP-4 | 短機関銃(種類:Vz 61)と軽量のボーガンを所持。SCP-XXX-JP-3との連携に長けており、ボーガンの矢に搭載された煙幕や催涙弾等で支援を行う。 |
SCP-XXX-JP-5 | 主にドローンを用いた空中支援を行う。作戦実行区域の地図作成や攻撃目標の空中偵察を行いSCP-XXX-JP全体の活動を支援する。 |
2███年現在、SCP-XXX-JPの暴走により機動部隊3部隊(総勢26名)と研究員22名が殺害されています。なお、これらの職員全員がSCP-XXX-JPと同様のRYE職員である事が確認されています
これらの結果から財団日本支部理事およびO5間で全RYE職員のオブジェクト指定を目的とした議論が行われましたが、財団への利用価値の高さからこれらの決議は保留されています。
補遺1: SCP-XXX-JPは元々はサイト-81██所属の機動部隊サイ-999特殊機動部隊であり、事案XXX-JPを切っ掛けに通常性を消失したため収容されました。
以下は事案XXX-JPの概要です。
事案XXX-JP
概要: 事案XXX-JPは機動部隊サイ-999特殊機動部隊の作戦行動中に発生した死亡事案です。
機動部隊サイ-999特殊機動部隊は1部隊5人編成のRYE職員のみで構成された戦闘部隊です。対象機動部隊は全10部隊で構成され、各部隊隊長はそれぞれが赤耳束で接続することで各部隊が戦闘状況を共有し円滑な作戦行動を可能にしていました。機動部隊サイ-999特殊機動部隊は参加した作戦にて12体の異常実体の無被害収容、2個の敵対要注意団体の制圧に成功し、財団に対して多大な貢献と影響力を齎しました。その他にも収容違反が発生したサイトにおいての救出任務にも成果を発揮し、最小限の犠牲で全ての任務の達成に貢献しました。
しかし、2███年██月██日の財団と敵対する要注意団体[編集済]への交戦において[編集済]側がオブジェクトを利用した大規模爆発を発生させ、作戦に参加していた7部隊が全滅するという事案が発生しました。これに伴い、唯一生存した機動部隊サイ-999特殊機動部隊第9分隊(現SCP-XXX-JP)の隊員全員に死亡した機動部隊員の思念が流入するという現象が発生し、財団機動部隊としての機能を喪失。その直後、現場から失踪しました。
第9分隊の失踪から3か月後、第9分隊はサイト-███に突如出現し施設を襲撃。これにより4名のRYE職員と6名の機動部隊、主に元サイ-999特殊機動部隊の職員が殺害され、その後もサイト-███、サイト-███、サイト█3█への攻撃を行いました。
第9分隊が出現してから約1か月後、他サイトに所属する機動部隊の介入による48時間に及ぶ交戦の末、第9分隊の拘束に成功。対象をオブジェクトに指定しサイト-81██への収容が完了しました。
現在、SCP-XXX-JPの拘束には複数の赤耳束を接続することによって発生する思考の混濁が有効であると判明しており、大人数のRYE職員と接続することによりSCP-XXX-JPの活動の抑制に成功しています。しかし、これに伴うRYE職員の人定浪費が発生するため、それらの解決に向けた議論が継続されています。
なお、この拘束に関してもSCP-XXX-JPによる混濁する意識の脳内処理が継続されていると判明しているため、定期的に新規のRYE職員との接続を行わない場合はオブジェクトの活性化が発生します。
補遺2: 以下はSCP-XXX-JPの収容室内で録音された音声の抜粋です。
追記: 以下はSCP-XXX-JPの収容任務に当たっているRYE職員へのインタビュー記録です。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:1997942 (03 Aug 2018 07:33)
読ませていただきました。
人間の意識を集合させる外部シナプス的サムシングに操られた機動部隊ですね。
内容としては中々面白く感じました。財団の異常化という特殊な環境下で発生した異常であれば調査の上で使用するかもな、とも思えましたし、それが暴走する結果となったのも皮肉めいているような気がします。
その分、オチが予想できてしまい、なおかつ少々陳腐なのは残念な部分ですね。同じ異常を持つ者を襲い、その異常が他者の意思伝達という時点で予想は平易だと感じます。それを除いてもやはり"死にたい"という感情の発露はもう少し丁寧な描写がほしいところです。何故死にたいのか? 何故死ねないのか? といった部分を掘り下げてみてもいいかもしれません。
また、赤耳束についての説明がもう少し早くてもいいかもしれません。耳慣れない言葉ですし、早めにオリジナルの言葉だと示すことは読者のストレス解消になり、閲覧を妨げるノイズを取り除くことになると考えます。
以上、個人的な意見でしたが記事作成の一助となれば幸いです。
ありがとうございます。指摘していただいた点を修正し、追記部分にSCP-XXX-JP以外のRYE職員のインタビューを追加しました。
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