「設定集」をつくるためのエッセイ

こんにちは。要注意団体-JP「日本超常組織平和友好条約機構」の作者のひとり、seafield13seafield13です。さて今回は「設定集記事」のつくり方と、そのコツについて説明していきたいと思います。how-to-write:post-taleに詳しい説明があるので、もし本当につくるときはかならず目を通してください。

1. そも設定集とは

昨年、Tale投稿ガイドをはじめとする一連のガイド変更で、SCP財団日本語版では「要注意団体ハブ」をはじめとする設定集記事の作成方法が正式に定められました。これによって、「要注意団体ハブ」などを作る際にはいくつかの注意点が生まれています。

  • ひとりではつくれない(GOI-JP有識者会議の招集が必要)
  • 内容が偏ってはいけない(半ガイドとして中立性が必要)
  • 編集が簡単にできない(有識者会議の承認が必要)

と、若干ハードルが高く設定されています。なので、初心者の方がいきなり「ようし既存の記事を全部まとめてハブを作るぞ!」と思ってもなかなか難しいところがあるかもしれません。

2. 会議を招集する

要注意団体ハブをつくるには、とにもかくにも仲間が必要です。とくに、ガイドでは「その団体に関する+1以上の執筆記事がある人間」の参加を義務付けています。なので、まずはフォーラムなどで有識者を募り、仲間を集めましょう。とりあえず最低二人以上いれば大丈夫です。
仲間が集まったら次は場所が必要です。活動会議場所としてオススメなのが、チャットアプリケーションのDiscordです。急に宣伝となりますが、Discordならわたしが立てた有識者会議専用サーバーがあります。使いたい方がいたらご一報ください。

3. 要注意団体ハブにはなにが必要なのか

ガイドの上では、最低限必要なのは「要注意団体タグのあるページ一覧」となっていますが、本当にこれだけだったらあえてページをつくるメリットはありません。なので次のものも加えてみましょう。

  • 団体の概要
  • GoIフォーマットのテンプレート
  • 執筆ガイド
  • 専用CSS

CSSは用意できる人は少ないかもしれません。wikidot構文やjavascriptなどに詳しい人がいると超すごいデザインになるのでぜひ味方につけたいところです。上記の要素の中だと、一番揉めるのは「団体の概要」と「執筆ガイド」だと思います。執筆者各自のヘッドカノンがぶつかり合ったときは、有識者会議を主宰したあなたのファシリテーションの手腕が試されます。

4. 会議でなにをすべきなのか

チャットでの会議をスタートさせたら、まずすべきことはスケジュールの策定です。守れなくても構わないので、「なにをどの順番でやるのか」を明らかにしましょう。有識者会議全体で意思統一をしておくことが大切です。できれば、素案のようなものを事前に用意しておくとよいでしょう。英語版の要注意団体ハブはかなり多種多様で、視点も財団のアーカイブという体であったり、要注意団体自身の自己紹介であったりします。そういう大本の部分はある程度構想を固めておかないと、会議でちょっとピントのズレた話が出てきたりします。

4-1. もめたときはどうするか

カオス・インサージェンシー ハブの内容は、その起源について既存の記事に真っ向から逆らうものになっています。大規模な内戦が起きたとしていたhornbyの「スレートサンダー」とは異なり、反乱を起こした秘密機動部隊がその起源とされています。これはハブ作成者が、それを意図的に選ばなかったことを後に釈明しています。要注意団体ハブは取捨選択なのです。
もしあなたのいる会議でいくつかのヘッドカノン同士がぶつかり合い、どうしても妥協がむずかしいとき。にっちもさっちも行かなくなったときに、有識者会議の主宰が取るべき行動はひとつです: なかったことにして、そのことについては触れないようにしましょう。ほかに書くべきことはいくらでもあります。

4-2. 共有ページをつくる

サンドボックスIIIには、現在「共有ページ」という複数人での編集が可能なページが用意されています。設定集記事を書くのに最適なA類は、任意での作成が可能です。このページを持つことができれば、各自が自由にいつでも追記できるサンドボックスページが得られることになりますから、ぜひにやるべきです。折り畳みなどでチャットログをそこに置いておくのも一つの手です。

5. つくったあとは?

完成した要注意団体ハブを管理するのは、その版を作製した有識者会議のメンバーです。いわゆる小規模編集については自由放任で構いませんが、もし大規模編集に該当するような編集が提案されたときは、ふたたび会議を招集してください。
とてつもなくめんどうな作業に思えますが、これは要注意団体ハブの内容にはそれだけの影響力があるということの裏返しです。はじめに書いたように、要注意団体ハブは半ガイドです。その内容次第でサイトにおける要注意団体のありかたを変えてしまいます。だからこそ、有識者会議にはそれなりの責任と信頼がもとめられるのです。

6. 確実に有識者会議を成功に導くには?

6-1. 会議前にハブ案を八割完成させておく

そもそも、ハブのような網羅的に作品を把握し、一から中立的な文章を書くというのは、個人であっても大変なことです。これが多人数になると、船頭多くして船山に上るといった様相になります。これを防止するには、もう初めからある程度形になったものを出すのが効果的です。問題としては自分で八割作る根性がないと失敗に終わる点が挙げられるでしょう。そのポイントを解決するのが次の「6-2. 完全な分業体制にする」です。

6-2. 完全な分業体制にする

上に挙げた「ハブにあるとよいとされる要素」は、「団体の概要」「GoIフォーマットのテンプレート」「執筆ガイド」「専用CSS」といったものでした。これらの各要素を、有識者会議における有力な著者の方に割り振って制作するという方法です。最後、結合してハブを完成とするときに全体でのレビューを行い、統一的な内容にすることで完成とします。これはおそらく「6-1. 会議前にハブ案を八割完成させる」で出た方法よりも早く仕上げることができるでしょうが、内容が全然まとまったものにならない可能性もあります。

付録: JAGPATO有識者会議の場合

チームコンテスト以前からの要注意団体ハブである「日本超常組織平和友好条約機構」の制作過程について、後進のみなさまの参考に記録しておきます。ちなみに有識者会議の招集時点で、筆者単独で制作した「ハブ」がもうできており、会議ではハブの内容をより充実させる方向での話し合いがメインとなりました。

このため、当エッセイにおける6-1. 会議前にハブ案を八割完成させておくに近い形で設定集の制作が進行していきました。この手法では全体の一貫性を保ちやすいものの、ひとつひとつの議題に全員で取り組むため、やや効率性に欠ける部分があったといえます。下のスケジュールを見てもわかることですが、かなり長時間の会議を長期間にわたって続けることが必要でした。

11月13日 スレッドで有識者会議メンバーを募集
11月18日

Discordで会議スケジュールを発表。以下の通り(なお過密すぎてまったく守られなかった)。

12/01-12/06 ハブの構成について検討
12/06-12/12 ガイドに各自のヘッドカノンをどの程度反映するかを検討
12/13-12/20 既存記事における傾向等の分析・ガイドへの反映を検討
12/21-12/23 ハブの下書き完成 最終チェック
12/24- 投稿

11月24日 有識者からヘッドカノンを募集し始める。ヘッドカノン専用チャンネルが作られた。
11月26日 有識者同士の自己紹介が行われる。
12月2日 第1回有識者会議(約2時間)。会議に先立って、ハブ構成検討チャンネルが作られた。
現行ハブ作者のseafield13seafield13から現状の説明が行われ、ハブに追加する要素を決定。
12月4日 第2回有識者会議(約2時間)。
JAGPATO内部部門に関する設定について、作者と有識者の間で意見交換。
12月6日 第3回有識者会議(約2時間)。
JAGPATOの構成員の設定と執筆ガイドについて、作者と有識者の間で意見交換。
12月25日 第4回有識者会議(約5時間)。
執筆ガイドと各タブのフォーマットについて作者と有識者の間で意見交換。
1月19日 第5回有識者会議(約2時間)。
過去4回で消化しきれなった議題について作者と有識者の間で意見交換。
2月6日 第6回有識者会議(約2時間)。
第5回で出たハブが初出となる新設定について作者と有識者の間で意見交換。
2月8日 第7回有識者会議(約3時間)。
GOIフォーマットについて作者と有識者の間で意見交換。
2月9日 第8回有識者会議(約2時間)。
引き続きGOIフォーマットについて作者と有識者の間で意見交換。最終調整。
2月16日 既存ハブに設定集タグを付与。
「日本超常組織平和友好条約機構 ハブ」が完成。

(このエッセイは2020年2月にWagnasCousinWagnasCousinさんの合同誌に寄稿した内容を、加筆修正したものです)


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