チームコン記事 故ロンメル将軍の秘跡

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Level 3/xxx-JP Classified
アイテム番号: SCP-xxx-JP
オブジェクトクラス: Euclid

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故エルヴィン・ロンメル将軍の葬儀の様子

特別収容プロトコル

SCP-xxx-JPの完全な収容は不可能ですが、現在は自己収容に近い状態にあり追加の収容措置は必要ありません。SCP-xxx-JPの実体化実験の際は対象をDクラス職員に限定し、実験終了後は確実にAクラス記憶処理を行ってください。SCP-xxx-JPの発生原因とされる器(SCP-xxx-JP-a)の捜索は、財団の奇跡論部門とフィールドエージェントの課題のひとつとして定期的にその状況が報告されなければなりません。

説明

SCP-xxx-JPはドイツ陸軍軍人であった故エルヴィン・ロンメル将軍1の観測不可能な有実体概念です。ロンメル氏が1944年に死亡している事実の認識は、SCP-xxx-JPの収容において非常に重要です。SCP-xxx-JPは実質的には収容不可能な存在ですが、現在においてロンメル氏について知識を得る人物は、ほとんどのケースでSCP-xxx-JPの活性化条件を満たさないため、SCP-xxx-JPは準自己収容状態にあると判断されています。

SCP-xxx-JPは、外部から観測されていない密室の外側に「室内には生きたエルヴィン・ロンメル氏が存在している」と一切の疑いなく信じている人物がいる場合にのみ活性化します。いかなる方法であろうとも室内を観測していた場合、SCP-xxx-JPは活性化しません。観測がリアルタイムであるかどうかは関係なく、室内の変化の経過を観測する試みは、多くのケースでSCP-xxx-JPの活性化失敗という結果をもたらします。

SCP-xxx-JPは活性化中、室内に用意された筆記具を使用し、食物を消費し、ベッドやソファーでくつろいでいると考えられています。SCP-xxx-JPの活動の多くは軍事作戦の検討に費やされますが、戦闘に関する適切な情報が室内に用意されていない場合、その活動は私的な手紙の執筆や機械いじり、写真撮影などに移行します。SCP-xxx-JPは明らかに生前ならびに前回の活性化の記憶を有しているにも関わらず、現在も世界的な戦争が継続しているものと信じている様子が確認されています。SCP-xxx-JPが活性化中に部屋のドアを開けると、稀にコーヒーカップや筆記具が空中から落下することがあり、これはSCP-xxx-JPの活動が突然に中断されたためであると考えられています。なおSCP-xxx-JPが室外に直接的な影響を及ぼした事例はありません。

補遺xxxJP.1: 歴史

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SCP-xxx-JP-aに類似する遺物の実例

故エルヴィン・ロンメル氏の実体は1944年10月14日に服毒自殺しています。ロンメル氏の死は当時のドイツ軍関係者、ナチス党員、および家族によって事実であることが確認されています。財団とGOCの合同調査2の結果、SCP-xxx-JPはロンメル氏が毒を服用するために用いた器が原因、あるいはその一端であると結論付けられました。この器はSCP-xxx-JP-aに指定され、現在も捜索が続けられています。

SCP-xxx-JP-aはアーネンエルベ・オブスクラ3あるいはオブスクラ軍団4が所有していた奇跡術的遺物であり、オブスクラ軍団が"聖杯"と呼称する実体です。財団とAOIがオブスクラ軍団の拠点から回収したいくつかの文書は、故アドルフ・ヒトラー氏5がロンメル氏の粛清を命じた際に、SCP-xxx-JP-aを用いてロンメル氏の存在を秘密裏に継続させる企みが記載されていました。しかしその目的は一様ではなく、単純にロンメル氏の助命を目的とするもの、ロンメル氏の精神を拘束して軍事的な利用を目的とするもの、死後もより長く苦痛を与える目的のものなどの書簡が発見されており、SCP-xxx-JPがそのいずれの目的のために生成されたのか、またいずれかの目的が果たされたのかは不明です。いずれにせよロンメル氏の実体が死亡した翌年には第七次オカルト戦争および第二次世界大戦が終結したため、その目的の大部分は果たされていないと考えられています。

補遺xxxJP.2: 実験記録

実験xxxJP-1

対象者: ロンメル氏に関する知識を有さないDクラス職員1名。

手順: 実験室に隣接する隔離室内に生存中のロンメル氏が存在することを対象者に説明し、対象者以外は実験室から退出する。30分経過後、隔離室を開放し、実験前の状態と比較する。

結果: 文書xxxJP-1が得られた。

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文書xxxJP-1の抜粋

実験xxxJP-2

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: 室内にチェス盤を配置し、白の駒を1手進めた状態で、SCP-xxx-JPを活性化させる。

結果: チェス盤の黒の駒が1手進められていた。室内に用意されていた紅茶が消費された。

実験xxxJP-3

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: 前回の実験結果に手を加えず、SCP-xxx-JPを活性化させる。

結果: チェス盤に変化はなかった。紅茶が消費された。

実験xxxJP-4

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: 前回の実験結果から、白の駒を1手進め、SCP-xxx-JPを活性化させる。

結果: チェス盤の黒の駒が1手進められていた。紅茶が消費された。

実験xxxJP-██

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: ドイツ軍が優勢である旨を示す情報を室内に配置し、SCP-xxx-JPを活性化させる。

結果: レニングラード攻略に向けた詳細な作戦書が得られた。

実験xxxJP-██

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: ドイツ軍が劣勢である旨を示す情報を室内に配置し、SCP-xxx-JPを活性化させる。

結果: 防衛作戦の指示書と、数名のドイツ軍高官6を"私のオフィス"に招くよう丁重に依頼する文書が得られた。ゴミ箱からは数枚の便箋を燃やした跡が発見されたが、内容は解読できなかった。

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アーネンエルベのエンブレム


実験xxxJP-██

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: アーネンエルベのエンブレムを印刷した紙を室内に配置し、SCP-xxx-JPを活性化させる。

結果: アーネンエルベのエンブレムを印刷した紙は室内から失われ、紙を燃やした灰がゴミ箱から得られた。物書きのために用意された机が乱雑に数cm動かされていた。ウイスキーが消費された。

実験xxxJP-██

対象者: 前回の実験と同じ。

手順: SCP-xxx-JPに、自身の現在の任務や役割についての認識をできるだけ詳細に記載するよう指示した文書を室内に配置し、SCP-xxx-JPを活性化させる。文書はSCP-xxx-JPが尊厳と敬意を感じられるよう慎重に作成された。

結果: 「Ich(私は)」とだけ書かれた便箋が得られた。便箋は水分と数種類のタンパク質で激しく汚損されていた。


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