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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP上への一般の侵入を防ぐため、鉄製の柵で敷地内を囲い、カバーストーリー「財団フロント企業の所有地」を流布します。SCP-XXX-JP上に侵入した人物を発見した場合、即座に地元警察に偽装した財団エージェントにより、拘束され、Aクラス記憶処理を施した上で解放されます。SCP-XXX-JPの異常性による人物の死亡が確認された場合、急性心不全による突然死として偽装され、遺体は財団が運営する遺体安置所に輸送されます。
説明: SCP-XXX-JPは、███県███市██████-█-██の住所の位置に存在する異常性を有する土地です。SCP-XXX-JPの土地を構成する物体及びSCP-XXX-JP上の空間Hm値に異常な点は確認されていません。SCP-XXX-JPの過去の図面を確認した結果、過去██年前の図面上に用途不明の御堂が確認されています。
SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JP上に建造物が建設されてから5日後の午前2時に発生します。SCP-XXX-JP上に建造物が建設されてから5日後、SCP-XXX-JP上の建造物に一体の人型異常存在(以下、SCP-XXX-JP-A)が来訪します。来訪したSCP-XXX-JP-Aの外見は、キチン質で覆われており、内部には約██████体程のダンゴムシやワラジムシ等の地虫が内包されていることが確認されています。しかしながら、SCP-XXX-JP-Aの外見はミーム効果により、該当の建造物の所有者の直近の家族構成内にて既に死亡している人物であると認識するようになります。該当の建造物の所有者の家族構成内に死亡している人物が存在していなかった場合、所有者の最も親しい間柄の人物であると認識するようになります。その後、該当の建造物の所有者は、SCP-XXX-JP-Aを該当の建造物内に招き入れることが判明しています。また、映像記録の様子から、SCP-XXX-JP-Aは、該当する人物の記憶及び人格を有していると推測されています。
SCP-XXX-JP-Aは、来訪から1日後、該当の建造物から退きますが、退いてから5分後に、以下の事象が発生します。
- SCP-XXX-JP上に建設されている建造物の崩壊1
- SCP-XXX-JP上に建造されている建造物の所有者の直近の家族全員に対し、原因不明の急性心不全の発症
- 上記家族の遺体のSCP-XXX-JP地下50m部分への転移
- SCP-XXX-JP-Aの撮影された全記録の改変2
上記事象の要因は現在不明であり、調査が現在進行形で実施されています。
発見経緯: SCP-XXX-JPは、20██/██/██に、当時の該当建造物の所有者であった長良 涼氏のSNS上に「死んだはずの兄ちゃんが家に来た」という投稿により発見されました。当時、この投稿は、幻覚であると推測されていましたが、翌日、発信元である、住宅が崩壊、投稿主の直近の家族全員が失踪したことにより異常性があると推測され、調査を行った際に現在の異常性が判明しました。以下は、該当住宅に付属されていた防犯カメラの映像の一部抜粋です。
映像記録
日付: 20██/██/██
注記: この映像は財団の収容以前のものであることに留意してください。
[記録開始]
AM 2:00 [該当住宅のインターホンが鳴る]
AM 2:00:長良 涼氏: 誰だよ……こんな時間に
AM 2:01: [長良氏が玄関のドアを開ける]
AM 2:03:SCP-XXX-JP-A: よう、涼。元気か?
AM 2:05:長良 涼氏: [驚いた様子で]何で兄ちゃんがここに?死んだはずじゃあ……
AM 2:06:SCP-XXX-JP-A: 何か知らないが、気がついたらこの家の前に立っていたんだ。
AM 2:07:長良 涼: まあ、取り敢えず、家の中に入ってくれよ。外は寒いだろ?
AM 2:08:SCP-XXX-JP-A: ありがとな。
AM 2:10: [長良 涼氏とSCP-XXX-JP-Aが建造物内に入る]
AM 2:15:長良 涼氏: でも、何で兄ちゃんが生き返ったんだ?
AM 2:17:SCP-XXX-JP-A: 多分、神様がお前とか家族の様子を見るために生き返らしてくれたんだと思うんだ。
AM 2:18:長良 涼氏: そっか、確かに兄ちゃん心配性だったしな。
AM 2:19:SCP-XXX-JP-A: そういえば、母ちゃんと父ちゃんは元気か?
AM 2:19:長良 涼氏: ああ、元気だぞ。父ちゃんも母ちゃんも病気せずに元気にくらしてるぜ。
AM 2:20:SCP-XXX-JP-A: そっか。なら安心だ。お前も明日早いだろ?もう寝ろよ。
AM 2:21:長良 涼氏: そうだな。明日も早いしな。もうそろそろ寝るか。
AM 2:22: [長良 涼氏が自室に移動する]
[記録終了]
終了報告書: 後の調査の結果、SCP-XXX-JPの地下50m地点より、複数の白骨死体が発掘されました。遺伝子鑑定等の結果、長良 涼氏をはじめとした複数の人物の遺伝子が検出されており、これらの遺伝子情報の参照の結果、過去██年以内の行方不明届けが出されている人物のものと完全に一致しました。更なる調査の結果、死因は全て急性心不全であることから、SCP-XXX-JPとの関連性が疑われています。
補遺1: 20██/██/██に、SCP-XXX-JP-Aが出現、その後退いたにも関わらず、急性心不全による死亡が確認されないケースが確認されました。以下は、当ケースの被害者である小林 美優氏に対するインタビューの記録です。
インタビュー記録-XXX-JP.01
対象: 小林 美優氏(以下、小林氏と記述)
インタビュアー: 白波博士
付記: 小林氏は認知抵抗値計測テストにて常人の数倍高い値を記録しています。また、小林氏の直近の家族は全員存命であることが判明しています。
[記録開始]
白波博士: では、小林さん、インタビューを開始します。
小林氏: あの、これって、事件か何かに関係ありますか?
白波博士: いえ、このインタビューは事件とは何ら関係ありませんし、口外もしません。
小林氏: 分かりました。で、インタビューで聞きたいことは何ですか?
白波博士: 20██/██/██の夜の話です。もしよければお聞かせいただけないでしょうか?
小林氏: あ、あの夜のことですか。いいですよ。
白波博士: ありがとうございます。
小林氏: あの夜、確か午前2時位だったと思います。いきなりインターホンが鳴って、出たら佑樹3がいて、最初は何で佑樹がここにいるんだろう?って思ったんです。
白波博士: はい。
小林氏: でも、まあ、何かしら事情があって来たんじゃないかと思って、取り敢えず玄関先で話を聞くことにしたんです。そしたら、「突然来てごめん。ちょっと話がしたくてさ」って彼は言って、ここで少し違和感を覚えたんです。
白波博士: 違和感とは?
小林氏: 彼、前にも何度か「話がしたい」って言ってきた事があるんです。でも、その時は全部電話でやり取りしてて、それに、私、彼に私の家の住所一度も教えたことなかったんですよ。
白波博士: そうですか。確かにそれはおかしいですね。
小林氏: やっぱりそう思いますよね。で私、彼に言ったんです。「あなた、本当に佑樹?」って。そうしたら、彼、いや、彼の姿をした何かの体が突然崩れはじめて、中から大量にダンゴムシの様な感じの虫が出てきて、すごい悪臭がしたんです。そしたら、
白波博士: そしたら?
小林氏: そしたら、彼の姿をした何かが「家に入れろ」って何度も言ってきたんです。私は怖くなって、全力で扉を押さえて家に入れませんでした。そして気がついたら朝になっていて、彼の姿をした何かは消えていました。
白波博士: 他に何かありませんか?
小林氏: 他にはありませんね。
白波博士: 分かりました。ご協力いただきありがとうございます。
[記録終了]
終了報告書: 本インタビューの結果、SCP-XXX-JPの異常性のトリガーとしてSCP-XXX-JP-Aを建造物内に招き入れることであると推測されました。この事からSCP-XXX-JP対策プロトコルが制定されました。該当プロトコルの概要については補遺2を参照してください。
補遺2: 20██/██/██に、SCP-XXX-JP対策プロトコルが制定されました。プロトコルの主な内容は以下の通りです。
- SCP-XXX-JP-Aの侵入を防ぐため、不審な人物を住宅内に侵入させないように呼び掛けを実施する。
- 午前2時までに就寝する事を目的とした健康法の流布。
- 上記のプロトコルが意味を成さなかった際のため、財団エージェントによる、監視カメラの設置及び、機動部隊の配備及び、午前1時に瞬間的な停電の発生。
上記プロトコルが制定されてからおよそ██日後、SCP-XXX-JPの異常性が発生しませんでしたこの事から、本プロトコルは当該オブジェクトに対して有効であると判断されたため、今後も実施されることが決定されました。
補遺3: 20██/██/██に、近隣住民である███ 浩司氏に対してインタビューが実施されました。以下は、インタビュー記録の一部抜粋です。
インタビュー記録-XXX-JP.02
対象: ███ 浩司氏(以下、浩司氏と記述)
インタビュアー: 白波博士
[記録開始]
白波博士: では、浩司さん。あの土地について聞いてもよろしいですか?
浩司氏: 良いですよ。
白波博士: では、あの土地について知っている事を教えてください。
浩司氏: 分かりました。あの土地は、結構前から曰く付きの土地でね、建てた建物が壊れたり、住んだ人が失踪したりとか、色々あるんです。そのせいか、あの土地には誰も関わらなくて、新しく建物が建って、新しい住民さんが引っ越して来ても、「ああ、またか。」程度で済ませているんです。
白波博士: 他に知っていることはありませんか?
浩司氏: 確か最初にあの土地で建造物が壊れたのは、確か御堂が壊されてからだったと思います。
白波博士: 御堂、ですか。
浩司氏: はい。何を奉ってるのかは知りませんが、小さな木製の御堂が、昔はあったんです。
白波博士: では、その御堂について知っている事を教えてください。
浩司氏: あの御堂について知っていることはあまりないんですが、かなり昔、私が子供だった頃に、何回か祈祷師みたいな人と住職みたいな人が来て、お経みたいな言葉を唱えていたと思います。
白波博士: 分かりました。インタビューを終了します。
[記録終了]
終了報告書: 本インタビューより、かつてSCP-XXX-JP上に建てられていたとされる御堂に何らかの関係性があると判断されたため、調査を行った結果、かつて御堂に、土地神が奉られていたこと、土地神は、所謂"悪霊"に相当するものであり、土地神を鎮めるために住職等の人物が該当土地を訪れていたこと、御堂が土地の開発の際に破壊されたことが判明しました。また、協議の結果、土地の管理会社に対するインタビューが実施される事が決定しました。
以下は土地の管理会社である株式会社████████の担当者である、██ 幸人氏に対するインタビュー記録の一部抜粋です。
インタビュー記録-XXX-JP.02
対象: ██ 幸人氏(以下、幸人氏と記述)
インタビュアー: 白波博士
[記録開始]
白波博士: では、インタビューを実施します。あの土地について知っている事を教えてくれませんか?
幸人氏: わかりました。まず、あの土地の性質は知っていますか?
白波博士: はい。建てた建物が倒壊するといったものですよね?
幸人氏: いえ、それだけではないんです。
白波博士: それだけではないとは?
幸人氏: あの土地は、人柱、生け贄を必要としているんです。
白波博士: 何故その事がわかるのですか?
幸人氏: あの土地の担当になったとき、何となくわかったんです。何か、頭のなかに情報が流れ込んでくるような感じです。
白波博士: 続けて下さい。
幸人氏: それで、私は必死に不動産業に精を出して、生け贄を用意していました。土地の事を顧客に言うと、どうせ住まない事が分かっているから、土地の事を顧客には言ってないんです。
白波博士: なぜ、生け贄を用意していたんですか?
幸人氏: だって、生け贄を用意しないと、自分が生け贄になるんです。今まで、そうして何人もウチの会社の人達が行方不明になっているんです。しかも、行方不明になった人達は、今の俺と同じ土地の担当になっています。だから、あまり関わらないようにしようと思っていたんです。
白波博士: でも、最近の記録を見る限り、この土地に顧客の方はいらしていないようですが。
幸人氏: はい。最近は事故物件サイトとかが流行って、俺の担当の土地も色々な噂が出てて、その結果、この土地の顧客の方が減ってきているんです。
白波博士: そうなのですか。では、どうやって顧客を集めていたんですか?
幸人氏: ネットで、格安物件の広告を出して、それで顧客を集めていました。
白波博士: 分かりました。ありがとうございます。
[記録終了]
終了報告書: インタビュー終了後、幸人氏は、Aクラス記憶処理を施した上で解放しました。
補遺4: 20██/██/██に、突如SCP-XXX-JP上に建設されている建造物が突如崩壊しました。この際、建造物の所有者である小林 美優氏及び小林 美優氏の直近の家族の表面上全体が大量の地虫により覆われた状態で発見されました。発見時、既に小林氏及び直近の家族は既に死亡した状態で発見されており、検死の結果、死因は急性心不全であることが判明しています。また、SCP-XXX-JP上の調査及び、監視カメラの画像の調査の結果、複数の霊的存在の痕跡及び所謂心霊現象であると推測される現象が確認されました。これにより、プロトコルの改訂及び、異常現象の原因の特定が急がれています。
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