SCP下書き「ひじょふ食」

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは15×15×15cmの金庫に保管されます。金庫を開ける必要がある場合は決してSCP-XXXX-JPを視認しない様にしてください。職員がSCP-XXXX-JPの周囲1m以内に近づく場合はいかなる撮影機器も持ち込ませてはなりません。インターネット上にSCP-XXXX-JPを含む画像、又は動画が存在することが確認された場合は担当職員により削除されます。新たにSCP-XXXX-JPが発見された場合は金庫を増設し、上記と同様の方法で収容してください。SCP-XXXX-JP-2へと変容した人型実体は拘留し、30日間一般的な食事を1日に3度与えた後に解放してください。

説明: SCP-XXXX-JPは10×6×7cmの曝露者からは''宝箱''などと頻繁に形容される小型の箱です。現在までに、日本国内で合計5個のSCP-XXXX-JPが回収されています。

SCP-XXXX-JPの異常性は当該オブジェクトを視認、又は当該オブジェクトを含む画像・映像を視認した際に発現します。
後の事案によりSCP-XXXX-JPに曝露した人物と断続的に会話によるコミュニケーションを図ると異常性が伝播することが判明しました。SCP-XXXX-JPに曝露した人物が積極的に異常性を伝播させようとしているかについては現在調査中です。

SCP-XXXX-JPを視認した人物(以下SCP-XXXX-JP-2と呼称)は積極的に自身の大切にしている物を体内に取り入れようとします。SCP-XXXX-JP-2のゲノム解析の結果、ヒト(Homo sapiens sapiens)のゲノムと比べて約5〜█0%の変異が認められました。これにより体内に取り入れる物品の一部、もしくは全ての消化及び吸収を可能にしていると考えられています。SCP-XXXX-JP-2は実験により約1ヶ月の期間通常の食事を1日に3度与えられることで異常性が完全に消失することが判明しています。

SCP-XXXX-JPは愛媛県██市に住む市民による公道でスマートフォンを食べている不審な人物(以下████氏と呼称)がいるという旨の通報により財団が████氏の自宅から発見、確保に至りました。以下は████氏とのインタビュー記録です。

対象: ████氏(SCP-XXXX-JP-2-1と定義)

インタビュアー: ████研究員

<録音開始>

████研究員: こんにちは、まず最初に今回起こった出来事についての経緯を教えて頂けますか?

████氏: ただ大切にしてる物を食べてしまいたい、その思いに突き動かされただけさ。

████研究員: 何故食べる必要があるのですか?

████氏: 形ある物はいつかは壊れる、それは分かるよな?大切にしてる物が壊れる事程悲しいことはないはずだ。だからそうなる前に食べたんだよ。

████研究員:それが食べる理由になるとは到底思えません。逆に食べてしまう事によって壊れてしまっていると思いますが。

████氏:分かってねぇな、そうすることによって初めて永遠の存在になれるんじゃねえか。自分が大切にしている物を食べる。そうすることによって体内に取り入れた自分にとっての宝物が胃液によって溶ける。それが自らの血肉となって一体化する。あぁ…まるで脳と一緒に宝物が保管されてる気分だよ。いや、脳が宝箱になったって表現の方が正しいかもしれねえな。

████研究員:その感覚はあなたにとって良いものなのですか?

████氏:ああ、とても良いね。どんな時でも宝物と一緒に行動出来る。いつでも脳に直接宝物の見た目が浮かび上がってくる。そしてそれは永遠に失われることがない。どうだ、あんたも羨ましくなってきただろ?

████研究員:私には理解の出来ないことです。

████氏:何もこれは大切な物に限った話じゃねえよ。ちょっと考えてみな、あんたは何日前までの食事を思い出せる?おそらくだが大して昔の食事のメニューは覚えてないはずだ。でも例えば初めてのデートで彼女と食べたディナーはどうよ、覚えてるんじゃねえか?それはな、その日の食事があんたにとっての思い出であり宝物だからだよ。

████研究員:…確かにそれはそうかもしれません。

████氏:俺がやってる事はな、それが食料か物かの違いだけだ。異常ひじょふな要素なんて欠片も存在しちゃいないんだよ。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー終了後、████研究員は████氏と同様の症状が現れた。検査の結果、████研究員は正式にSCP-XXXX-JP-2-5に区分された。

補遺:
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