テセウスの槍

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト8181の特製の収容庫内に保存されし、月に一回に定期検査を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは直径2mの金属製の槍です。その材質は現存する如何なる金属とも異なります。SCP-XXX-JPを生物の体に突き刺した場合、異常性を発揮します。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPによって突き刺された生物です。突き刺されると同時に、SCP-XXX-JP-1は活動を休止します。 そしてSCP-XXX-JP-1の体が次第に同量の異常性のない鉄へと変化します。その変化は平均して2時間で完了し、完全に鉄に変化した場合は槍を抜いても、元には戻りませんが、些細でも元々の体が残存するならば槍を抜いた際に即座に元の状態に回復します。

以下はSCP-XXX-JPを用いた実験です。

実験記録1 - 日付2021/04/30

対象: D-14580 D-14583

実施方法: D-14583がD-14580にSCP-XXX-JPを突き刺した後、3時間様子を監視した後、SCP-2734-JPを抜く。

結果: D-14580にSCP-2734-JPを突き刺されるまで抵抗していたが、突き刺すと同時にD-14580は活動を休止し、体が次第に鉄へと変化しました。2時間後完全に鉄に変化しました。その1時間後SCP-XXX-JPを引き抜きました。変化後D-14580に生命反応は見られませんでした。

分析: D-14580が変化した鉄に異常性は見られませんでした。

実験記録2 - 日付2021/05/07

対象: D-14586 D-14583

実施方法: D-14583がD-14586にSCP-XXX-JPを突き刺した後、1時間様子を監視した後、SCP-XXX-JPを抜く。

結果: D-14586にSCP-XXX-JPを突き刺されるまで抵抗していたが、突き刺すと同時にD-14580は活動を休止し、体が次第に鉄へと変化しました。その1時間後SCP-2734-JPを引き抜きました。引き抜いた時点では50パーセントが鉄に変化していました。SCP-XXX-JPを引き抜くと、D-14586は即座に元の状態に回復しました。

分析: D-14586は精神的・肉体的な異常は見られませんでした。しかし、IQテストで知能指数が実験前90だったのが実験後110まで上昇し、身体が高い回復力を獲得し、筋肉量が20%増加しています。

これをDクラス職員に用いれば実験の効率化が図られるだろう。優先して更なる実験を進めてもらいたい。 ──大沢博士

補遺1:

SCP-XXX-JPの異常性について:

SCP-XXX-JPの異常性には不十分な点があります。SCP-XXX-JPは完全に元に戻すと有りますが、果たしてSCP-XXX-JPは「完全に」戻しているのでしょうか。知能や運動能力の向上は素晴らしい事ですが、我々の知らない変化が隠されているかもしれません。私が恐れているのはまさにその状況です。変化が連続的であるが故に、変化の前後で同一個体であるかの様に振る舞っているだけではないでしょうか。これはあくまで仮説ですがSCP-XXX-JP-1は「テセウスの船」であり、我々はそれに気づいていないのかもしれません。

補遺2: Dクラス職員を用いた実験でSCP-2734-JPにはSCP-XXX-JP-1が元の状態に戻るように見せかけるミームが存在すると判明しました。実際にはDクラス職員は身長2m、財団に敵対的である人型実体に変化していました。既に実験で生み出されたSCP-XXX-JP-1は終了処置がなされました。以降の実験では事前に対抗ミーム摂取を行い、SCP-XXX-JP-1を厳重な警備の元に置いてください。

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