あなたを自殺させるもの

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アイテム番号: SCP-2714-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: [ SCP-2714-JPはサイト-8181の低危険度物品収容ロッカーに収容されます。一か月に一度、定期メンテナンスを行ってください。]

説明: [SCP-2714-JPはアルテル・ミンスター社製と記入された腕時計です。財団の調べではそのような会社は存在しません。文字盤は青色に輝く水晶でできており、針は白金でできています。通常の使用に際してはSCP-2714-JPは異常性を発揮しません。しかし、SCP-2714-JPの裏側の青く丸いボタンを押すとSCP-2714-JPの12時に相当する箇所から青いレーザービームが照射されます。このレーザービームに照射された人へ影響はその人の犯罪歴に拠ります。照射された人以下対象者が殺人の犯罪歴がないまたは殺人の罪を服役など正式な司法の手続きを持って償った場合対象者に変化は起こりません。しかし、殺人の犯罪歴があり、そ償っていない場合は対象者は自身の殺人の手口と同様の手口で自殺を図ります。]

インタビュー記録: 以下のインタビュー記録は、音声記録を文字に起こしたものです。

対象: [エージェント梅川]

インタビュアー: [山羊博士]

<録音開始>

山羊博士: [まずは林先生と知り合う経緯を教えていただけますか。]

エージェント梅川: [はい。私が警察に潜入していた頃上司が優秀な精神科医がいると聞いて紹介してもらったのが初めてでした。]

山羊博士: [先生にはどのような事を手伝ってもらいましたか。]

エージェント梅川: [はい。事件の容疑者の深層心理について教えてプロファイルしてもらいました。]

山羊博士: [分かりました。では例の自殺事件について教えていただけますか。]

エージェント梅川: [はい。ある日奇妙な事件がありました。その事件では遺体の心臓にナイフが3本刺さっており、その状況から犯人は遺体本人としか考えられませんでした。しかし、自殺事件でナイフで心臓を突くのは多大な苦痛が生じます。ましてや3本は異常です。]

山羊博士: [それで先生にプロファイルしてもらったんですか。]

エージェント梅川: [はい。先生のプロファイルでは犯人は心神喪失状態で他人に催眠術に掛けられた可能性もあるとのことでした。]

山羊博士: [分かりました。それでは2つ目の事件についても教えてくれませんか。]

エージェント梅川: [はい。2つ目の事件で亡くなったのは刑務所に服役している受刑者で殺人の罪で死刑を宣告され、服役していました。ある日その受刑者は苦しみ出して、自分の右の肋骨を左手で折り、次に左の肋骨を右手で折りました。その後、自分の首を絞めて窒息死しました。]

山羊博士: [それでまた先生に依頼したのですか。]

エージェント梅川: [はい。先生はこれは神の裁きであると言っていました。]

山羊博士: [神の裁きとはどういう意味ですか。]

エージェント梅川: [先生は殺人を行なった人が自分の罪を自分で償う。究極の刑罰であるって言っていました。正直に言って先生に何かがあったのかと心配になりました。これまでの先生は性善説の人でしたから。]

山羊博士: [先生に他に変な所はありましたか。]

エージェント梅川: [先生は事務所までの道が2つあっていつも遠回りしているんです。どうしてかと聞いたら昔彼女に花をプレゼントしたけど嫌がられてしまって、それ以降綺麗な花が苦手で花屋の前を通らないようにしているんだって言ってました。でも今思えば別の理由があったんですね。]

山羊博士: [分かりました。それでは3つ目の事件について教えてくれますか。]

エージェント梅川: [ある日殺人事件の報告を受けて現場に行った時、異様な様子でした。被害者の女性の周りに大量の花があり口から4本のバラが咲いていました。それを見てるとあの事件を思い出すんです。]

山羊博士: [ あの事件とは何でしょうか。]

エージェント梅川: [その事件は5年前に起きました。連続殺人事件で犯人は警察に犯行声明を出した事でも世間を騒がせた事件で、特徴は大量の花が遺体を取り囲んでいて、口からバラが咲いていること。また、その数は殺害された順番に一致していることも特徴です。事件が報道されるたびに犯行声明を出していんですが、3件目で目標は達成されたとしてそれ以降同様の犯行は行っていなんです。]

山羊博士: [その犯人が5年ぶりに動き出したという事ですか。しかし模倣犯という可能性もあいませんか。]

エージェント梅川: [それは考えにくいです。当時は報道規制がされバラの本数や周囲に花が大量にあったことは報じられいませんでしたから。 ]

山羊博士: [どうしてまた5年ぶりに犯行に及んだのですか。]

エージェント梅川: [わかりません。しかし、未解決事件に大きな進展があった事でこの事件の注目も高まり、事件関係者への再度聞き込みが開始されました。]

山羊博士: [その事件に先生は関わっていたと。]

エージェント梅川: [先生は3つ目の事件の第一発見者でした。私は先生と1番親しいとのことで、聞き込みをする事にしました。 ]

山羊博士: [聞き込みの結果はどうでしたか。]

エージェント梅川: [上手くいきませんでした。何故なら先生は連絡が取れなくなってしまったんです。]

山羊博士: [どうしてですか。]

エージェント梅川: [先生は自分の目的の為に動いていたんです。その為に警察と距離を取る必要があったんです。]

山羊博士: [その目的とは何ですか。 ]

エージェント梅川: [ 自分の人生を狂わせた事件の犯人への復讐です。]

山羊博士: [その復讐について教えてくれませんか。]

エージェント梅川: [先生は第一発見者になった事で心に傷を負ってしまったんです。そしてその犯人を捕まえようとして犯罪者のプロファイルを始めたんです。 ]

山羊博士: [犯人を捕まえてどうするつもりだったんですか。 ]

エージェント梅川: [きっと警察に身柄を引き渡して罪を償ってもらいたかったと思います。]

山羊博士: [だが実際にはそうはならなかったと。]

エージェント梅川: [先生を狂わせたのはあの腕時計なんです。あれさえなければ。]

山羊博士: [落ち着いてください。 ]

エージェント梅川: [すみません。]

山羊博士: [先生の腕時計について教えてくれますか。 ]

エージェント梅川: [先生の腕時計は市販品ではなくて、先生の上司の山之内さんから貰ったもので、殺人を犯した人が同じ方法で自殺するよう仕向ける事ができます。]

山羊博士: [その腕時計を使っていままで犯罪者を裁いてきたということですか。]

エージェント梅川: [はい。先生は最初は山之内さんに唆されて腕時計を使うようになったんです。しかし2つ目の事件では自分の意思で使って、犯罪者を裁くことに喜びを感じるようになったんだと思います。]

山羊博士: [だが上司に裏切られ、上司へ復讐を考えた。]

エージェント梅川: [はい。今までのプロファイルで犯人の容疑者はだいぶ絞れてきていたけれども、上司である山之内さんに保護され、手出しできない状況で4件目の事件を起こされたということです。 ]

山羊博士: [山之内への復讐の為にどのような事をしたのですか。 ]

エージェント梅川: [まず電話で山之内さんに真犯人を見つけ、殺害したと伝えました。その時死体の場所も一緒に伝えました。]

山羊博士: [それでどうなりましたか。]

エージェント梅川: [当然山之内さんは驚き、言われた場所に行きました。ですがそれは先生が仕掛けた罠でした。]

山羊博士: [罠とは一体なんでしょうか。]

エージェント梅川: [本当は殺してなんかいなくて、犯人を洗脳して山之内さんを殺させたんです。]

山羊博士: [その後先生から連絡は来ましたか。]

エージェント梅川: [はい。あるアパートの一室に来て欲しいと言っていました。]

山羊博士: [その部屋では何が起こりましたか。]

エージェント梅川: [先生と犯人が一緒にいて、犯人は自分にナイフを向けて来ました。その時、先生ば腕時計で犯人に青いレーザーを照射したんです。すると、犯人は自分の体にナイフを刺し、次に周囲に花を巻き散らし最後に、口に5本のバラを咥えました。]

山羊博士: [それを制止することはしなかったんですか。]

エージェント梅川: [目の前の光景に呆然とするしかありませんでした。先生はこれが僕のやりたかった事だ。もう後悔する事なんてないって言ってました。]

山羊博士: [その後はどうですか。]

エージェント梅川: [先生は拳銃を取り出して、自殺しました。]

山羊博士: [分かりました。以上でインタビューを終了します。]

<録音終了>

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