SCP-XXXX-JP - 見慣れた光景とその裏側

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP Level 4/XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter Classified

Tokyo_from_the_top_of_the_SkyTree.JPG

"上掛け網計画"を施行してから70年が経過した東京の街並み。


特別隠匿プロトコル: 一般職員の認識している"SCP-XXXX-JP現象"および"ゴースト・ショート現象"は後述するSCP-XXXX-JPの影響のカバーストーリーです。SCP-XXXX-JPを知る職員はSCP-XXXX-JP現象と差別化して発言するよう心がけてください。ここではSCP-XXXX-JP現象はSCP-XXXX-JPの影響の結果と定義されます。レベル4/XXXX-JP未満の職員にはSCP-XXXX-JPの一切の情報は公開してはいけません。規律違反を犯した職員はクラスC記憶処理を施したのち解雇または転属されます。

レベル4/XXXX-JPクリアランスは、分類型番("あ-7")に当たる部隊の構成員に割り当てられます。部隊への所属は、以下の基準を満たした人員にのみ許可されます。

  • 最低でも5年以上財団に所属している。
  • 財団忠誠心テストで75点以上の成績を3年間保持している。
  • 工学または化学の専門知識を有する。又は、隠匿部隊が提示する能力を有する人材である。
  • 所属を希望する部隊が提示する基準を満たしている。

隠匿部隊あ-7("お化けなんてないさ")はカバーストーリーの維持の為、広範囲に渡る業務をおこないます。例えば、記憶処理およびカバーストーリーの流布、情報の抹消をおこないます。記憶処理の対象は、電線の修理をおこなった人物、所属する電力会社、SCP-XXXX-JP-2に攫われた人物の関係者。SCP-XXXX-JP現象の被害を受けた周辺住民、カバーストーリーに気付いた職員です。また、必要ならその限りではありません。大規模記憶処理には、財団日本支部-管理部門および渉外部門または日本支部理事会の許可が降りた後、手順リープ-29が実施されます。

民間へのカバーストーリーは基本的に"設備の老朽化による停電"が適用されますが、場合によっては"地震による電柱の倒壊"など文書XXXX-JP-CS.81.13に記載されたレパートリーの中から別のものが選ばれます。

押収されたSCP-XXXX-JP現象関連の情報はすべて機密指定された財団データバンクに保管されます。記録・情報保安管理局(RAISA)の監視の下、レベル4/XXXX-JPクリアランス以上の職員の他にアクセスは禁止されています。

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは事実上収容不可能です。しかしながら、地形への影響および居住地域への被害は防げます。そのために、上掛け網計画が施行されました。関東地方の全ての電力網は文書XXXX-JP-EX.81.15に記載された通りです。19██から現在まで、電力整備は民間へのカバーストーリー兼防衛システムとして機能しています。

SCP-XXXX-JPの影響に関係なく、関東地方での電力設備崩壊の危険性がある災害発生時は"コード/XXXX.JP"が発令されます。受信した各財団施設は、それぞれの管轄区域内で宣言が解除されるまで警戒状態が続きます。各々には配布された文書XXXX-JP-EX.81.23の非常用マニュアルに従って、迅速な対応が要求されます。大規模な建物倒壊が起こった地域には、本部(サイト-81██)に連絡して作業部隊あ-7("墓石作り")が派遣されます。復旧作業は電力インフラ設備を優先してください。

説明: SCP-XXXX-JPは、霊異物理学において依代と定義されるSCP-XXXX-JP-1と、霊的実体のSCP-XXXX-JP-2の2つの要素から構成されます。

SCP-XXXX-JP-1は、関東平野の真下に存在する詳細不明の地層です。深さは地表から160m〜350m内のいずれかに厚さ5〜8mで存在しています。正確な位置は主に2つの理由から不明です。1つ目は、SCP-XXXX-JP-1上に関東ローム層と都市が広がっているため調査場所が限られることです。関東ローム層の特性上、迂闊な発掘は周囲の地盤を緩めてしまうため、周辺住宅の許可が必要でありコストが掛かります。2つ目は、SCP-XXXX-JP-1が不明な原理で座標移動することです。SCP-XXXX-JP-1は原因は不明ですが、物理的に採掘を行うとそれを避けるように地殻変動を行います。この地殻変動は物理的に作用するため、移動中は局所的な地域でマグニチュード3以上の特徴的な地震を発生させます。
19██年█月█日午後█時、SCP-XXXX-JP-1特性判明のために採掘作戦をしていた財団の作業員がマグニチュード4の地震で5名死亡、10名の負傷者を発生させました。それに伴い、地震の振動数が非常に不可解な特性を持つことが████大学の複数の教授陣に指摘され、SCP-XXXX-JPが一般に露見する事案XXXX-JP.6が起こりました。
以上より、SCP-XXXX-JP-1への物理的なアプローチは断念されたため、地層の詳細な情報はありません。

SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP-1に依存する土着型のクラスA霊的実体です。推定されるモリス(Morris)値は650〜840Mrrであり、基準値100Mrrより遥かに高いです。計測に使用した改良型モリス原器は、現在までSCP-XXXX-JPの情報収集のために利用されています。改良版カーデック計数機を代表する、通常使用される霊体の検出機器はSCP-XXXX-JPの規模と状態から利用不可能です。モリス値が高いことは、SCP-XXXX-JP-2の活発性とは関係ありません。また、SCP-XXXX-JP-2が実体を持たないこととも関係ありません。しかし、非常に霊性が強いのは事実です。

SCP-XXXX-JP-2は通常、SCP-XXXX-JP-1に重なるように存在していますが、定期的に分離して地上へ向けて移動します。前述した通りSCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP-1に依存しており、その性質は霊異物理学における肉体と魂の関係のようです。そのため、移動する際のSCP-XXXX-JP-2はいわゆる幽体離脱現象を体現しています。SCP-XXXX-JP-1から分離した後、SCP-XXXX-JP-2は地上へ向けて移動します。その理由は不明ですが、SCP-XXXX-JP-1が地殻変動を行う際にSCP-XXXX-JP-2が先に移動後の場所へと動くことから、地上にSCP-XXXX-JPが出現するために行動していると信じられています。そのため、SCP-XXXX-JP-2は非常に強力な霊的実体であるだけでなく未知数な危険性を孕んでいることから、SCP-XXXX-JP-2が地上に到達することは避けなければなりません。

SCP-XXXX-JP-2は強い電気エネルギーを受けると消失し、SCP-XXXX-JP-1に重なるように再出現します。その理由は、代表的なレベル3以上の霊的実体が特定条件下の電流を受けると実体化する性質と同様であると考えられます。霊的実体が電気性と強い関係性を持つのは一般的ですが、それはSCP-XXXX-JPでも例外ではないと判明しています。SCP-XXXX-JP-2は高圧電流に触れると実体化しようとしますが、SCP-XXXX-JP-1という実体があるためSCP-XXXX-JP-1の元へ戻ると推測されています。また、SCP-XXXX-JP-1に再出現した前後は地殻変動は行えないと統計より推測され、SCP-XXXX-JP-1のサンプル回収の作戦立案に組み込まれています。

SCP-XXXX-JPは19██年█月██日の██████大規模停電に初めて予兆が確認されました。当時、日本国特有の霊的実態の出現数から財団により研究が押し進められた背景で、SCP-XXXX-JP-2の出現による急な霊性の増加を偶然に観測しました。停電の原因は現在のSCP-XXXX-JP-2という強力な霊体の仕業だと推測され、対策が施されるまでの間、未だ電力インフラが復興していない地域はそのままオイル、ガスを使用する法案を施行しました。その結果、およそ13箇所の地区村町で同時多発的な神隠し事件、地形改変が起こりました。その痕跡は、現在までの長期間にわたる隠蔽工作で一般には露見していませんが、その代わりに大規模な歴史改変を余儀なくされました。19██年█月下旬に、改良型モリス原器の開発で関東平野全域の地下からSCP-XXXX-JP-2の霊性が確認されました。その後、継続された停電の調査から、結果的に電線が大規模な地形改変を抑制していることが判明し、"上掛け網計画"と呼称されるプロトコルが制定されました。現在では、電柱の轢かれてない公園や山などでは地形改変こそ発生しませんが、稀に神隠し事件を起こす程度には被害を抑制しています。

補遺XXXX-JP: SCP-XXXX-JPの起源に対する仮説

SCP-XXXX-JPの存在の起源には様々な仮説が提唱されています。例えば「何故それほどまで霊性が高いのか?」、「何故古い地層に取り憑くのか?」、「何故関東のみで発生したのか?」など。霊的実体の原則に則り、職員らは背景にある凄惨な事件に注目しています。それに対して霊異物理学におけるアプローチから、過去に関東地方で発展した国または都が大災害で一瞬にして滅んだという説が有力視されています。その理由はSCP-XXXX-JPの規模から、数多の霊が1つとなって構成されていると思われますが、それが正しければ、全ての霊が特定の1つの事柄に対して強い感情を抱く必要があるからです。この時に疑問となるのが、一体過去に何が起こったかです。大津波や大地震、果ては神学的な神の怒りなど様々な要因が考えられます。もちろん、職員の中でも多くの意見が飛び交いました。その中で、ある職員の疑問がそれに終止符を打ちました。「何故関東ロームと被るように存在しているのか?」。それはSCP-XXXX-JPが地層である理由、霊たちの念を集めやすい単純明快な要因、関東地方で発生した理由、全ての疑問へ答えられる仮説の提唱に導きました。「富士山大噴火説」。現在では最も有力視されている仮説です。

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