SCP-2978-JP

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アイテム番号: SCP-2978-JP

オブジェクトクラス: Safe

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SCP-2978-JPと酷似した商品

特別収容プロトコル: SCP-2978-JPは、サイト81██の低危険物ロッカーに収容されます。SCP-2955-JPを用いた実験は、担当研究者の許可を得て行ってください。実験により発生したSCP-2978-JP-αの影響を受けた職員にはインタビューを兼ねたカウンセリングの後、希望者には記憶処理が認められています。

説明: SCP-2978-JPは一般的に見える手持ち式懐中電灯です。形状は████社製の製品に酷似していますが、████社のロゴや型番は刻印されていません。酷似している製品と同様に単一電池を挿入する機構があり、電池を入れた場合は通常通りの懐中電灯として使用可能です。解体して内部機構を調べる実験は、オブジェクトの破壊耐性により失敗しています。

SCP-2978-JPの異常性は、電池を入れずに電源を入れた際に発揮されます。SCP-2978-JPは電池を入れずに電源を入れた場合、不明な原理で点灯し、通常の可視スペクトルの他に、未知の波長を含む不可視スペクトル(SCP-2978-JP-α)が照射されていることが、スペクトル解析から判明しています。

SCP-2978-JPは、主光源となるものがない状態(屋外なら太陽光、屋内ならメイン照明など)でSCP-2978-JP-αを照射した際、使用者に対してSCP-2978-JP-αによって照らされた物体が、何らかの霊的非実体であるかのように認識させるミーム効果を持ちます。このミーム効果は、幻覚や幻聴を伴い使用者に暗闇、もしくは夜に対する恐怖心を植え付けるように作用します。この影響は使用者の経験によって深度が異なり、軽度の影響で済むものから、重篤な影響を受ける場合があります。この影響は記録処理によって軽減、解消が可能です。

実験記録 01

対象: D-2978-01

実施方法: 対象者にSCP-2978-JPを使用しSCP-2978-JP-αを発生させ、暗室にした実験チャンバー内に設置した物体(マネキン・椅子・机)に照射し、目視したものを報告させる。

結果: 対象者は実験チャンバー内に設置したマネキンにSCP-2978-JP-αを照射したところ、マネキンに取り憑くような形で霊的非実体を見たと報告。この時、実験チャンバー内を撮影していたカメラ映像には、報告にあるような霊的非実体は確認されなかった。実験後のインタビューにて、学生時代に聞いた人体模型の都市伝説を思い出したと発言している。

分析: 警備員の報告通りの異常性が確認された。発生する現象は、使用者の経験に基づいている可能性があるようだ。映像に記録できないことから使用者の身に影響が出る幻覚、ミーム効果に類すると思われる。

実験記録 02

対象: D-2978-01 D-2978-02

実施方法: 対象者2名のうち片方がSCP-2978-JPを使用しSCP-2978-JP-αを発生させ、暗室にした実験チャンバー内に設置した物体(マネキン・椅子・机)に照射し、目視したものを報告させたる。

結果: 照射を行ったD-2978-01は実験チャンバー内に設置したマネキンにSCP-2978-JP-αを照射した際、前回と同様の状態の霊的非実体の出現を報告。D-2978-02は該当の霊的非実体を認識できなかったが、椅子に向けて照射された際に椅子に座っている霊的非実体の出現を報告した。この霊的非実体はD-2978-01には認識できなかった。実験後のインタビューにて、D-2978-02はD-2978-01が話した都市伝説を知らないと発言している。

分析: SCP-2978-JP-αが照射されれば、オブジェクトを持っていない人間にも効果があるようだ。現象は経験に基づいており、該当する経験がない現象は認識できないと思われる。

実験記録 04

対象: D-2978-04

実施方法: 対象者にSCP-2978-JPを使用しSCP-2978-JP-αを発生させ、暗室にした実験チャンバー内に設置した物体(マネキン・椅子・机)に照射し、目視したものを報告させる。

結果: 対象者がSCP-2978-JP-αを発生させた途端、対象者は錯乱。通信機越しに「何かわからないが、とても恐怖を感じる存在がいる」といった旨の発言を繰り返した。実験後のインタビューにて、目視したものの聞き取りが行われたところ、外見的特徴がSCP-████に類似していることが分かった。

分析: 記憶処理などで該当する記憶がなくても、経験上もっとも恐怖を感じた存在を幻覚として見せているのだろうか。

発見経緯: SCP-2978-JPは当初、████県███市のキャンプ場にて、休暇中のエージェント・佐咲がキャンプ場近くのハイキングコースにて明かりがついたまま放置されていた当オブジェクトを発見。持ち主を探そうとエージェント・佐咲が拾い上げた際、重量的に電池が入ってないことが判明したため、財団へと連絡。当日中にサイト81██に収容されました。財団の調査の結果、当初は「電池を入れなくても永久に点灯できる懐中電灯」というAnomalousアイテムとして、サイト81██の警備員室に備品として保管されていました。

その後、サイト81██の複数の警備員が夜間警備の際、数回にわたって霊的非実体の目撃を申告したことで再度研究・実験が行われた結果、新たな異常性を確認、SCP-2978-JPとして登録されました。現在、当SCPをキャンプ場へ放置していった人物をSCP-2978-JP-01として捜索を進めていますが、現在まで発見、特定には至っていません。

補遺01: 2015年██月██日、キャンプ場へオブジェクトを放置していった人物が特定されました。オブジェクトが発見されたキャンプ場にて再び休暇中だったエージェント・佐咲が、オブジェクトを探しに来たという男性と遭遇、事情聴取の後、後日にインタビューを行いました。インタビュー内容はインタビュー記録01を参照してください。

インタビュー記録01

対象: SCP-2978-JP-01

インタビュアー: エージェント・佐咲

付記: インタビューはオカルト雑誌の取材として行っているため、インタビュー中はSCP-2978-JP-01を本名で呼んでいます

<録音開始>

インタビュアー: それではインタビューを開始します。██さん、よろしくお願いします。

SCP-2978-JP-01: よろしくお願いします。

インタビュアー: まずお聞きしたいのですが、あの懐中電灯はどこで入手なさったのですか?

SCP-2978-JP-01: あの懐中電灯は亡くなった妹の物です。夜の街はいろんな物が違って見えるから楽しいってことで、毎日のようにしていた夜の散歩の時に使っていました。

エージェント・佐咲: 妹さんの遺品という事でしょうか?

SCP-2978-JP-01: そうなりますね。まさかあんなものが見えるようになるとは思いませんでしたが。

エージェント・佐咲: あなたがあの懐中電灯を放置して去ってしまった時に、何が見えたのでしょうか?

SCP-2978-JP-01: すごく巨大な骸骨の化け物だったと思う。我謝独ロ1みたいだって言えば分かるかな。懐中電灯の光を当てたら、いきなりあんなのがいたせいで驚いて逃げ出したんだ。懐中電灯はその時に落としてそのままだったんだよ。

エージェント・佐咲: 確かに、それは恐怖でしょうね。しかし、懐中電灯が電池もないのに使えていたことに違和感はなかったのですか?

SCP-2978-JP-01: もちろん、おかしいとは思っていた。でも妹の持ち物だったからそこまで深くは考えなかったな。あの懐中電灯は最初ホームセンターで買った普通のモノだったはずだが、妹が使い続けるうちに、電池がなくても光るようになっていったな。妹が『何か憑りついたみたいだけど便利だしいいよね』って言っていたのを覚えてる。

エージェント・佐咲: もしかして、妹さんの遺品で他にもそういったものが?

SCP-2978-JP-01: いや、他の物は妹の葬儀の時に一緒にお祓いをして処分してるよ。放っておいたら危なさそうだったからね。

以下、関連する情報が得られなかったため省略

<録音終了>

終了報告書: インタビュー終了後、SCP-2978-JP-01には記憶処理を施し、オブジェクトに酷似した既製品の懐中電灯を妹の遺品として渡して解放しました。

補遺02: インタビューにて得られた情報から、SCP-2978-JPは懐中電灯ではなく、懐中電灯に憑依した何者かが異常性を発揮していることが示唆されています。現在、この憑依者を確認するための研究および実験が進行中です。また、憑依者が何らかの意思を持って幻覚を見せている可能性から、オブジェクトクラスのEuclidへの格上げが協議中です。

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