ショートコン: 頓叫症

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SCP-3016-JPウイルス。

アイテム番号: SCP-3016-JP

オブジェクトクラス: Safe Keter

特別収容プロトコル: SCP-3016-JPの感染リスク削減のため、事案発生地域には財団エージェントが派遣され、場合によってはその場で感染者の収容と周囲の記憶処理プロトコルが実行されます。また、SCP-3016-JP感染者は感染対策のために隔離され、標準的な感染保護プログラムに従って管理されます。

説明: SCP-3016-JPは昭和初期から散見され始めた、ウイルス性感染症の一種です。SCP-3016-JPを誘発するウイルスは0.3μmの大きさであり、感染すると軽度の喉風邪に似た症状を誘発すると共に咽頭炎を引き起こします。

SCP-3016-JPの異常性は、感染によりウイルスが咽頭で増殖した際に顕現します。ウイルスは特に咽頭細胞を用いて増殖しますが、増殖量が一定以上の臨界点に達すると、感染細胞が不明な作用により振動し始めます。

振動は他の感染細胞と同期するため、これにより咽頭に存在する大量の感染細胞が同時に振動します。これは傍からは咽頭部分が痙攣しているように確認されますが、感染者はこの振動によって頻繁に気道が圧迫され、重度の呼吸困難および意識喪失を誘発されます。

重度の呼吸困難から数秒~数十秒が経つと、感染細胞は振動を加速させますが、これは異常な作用を感染者に与えます。この作用により、感染者は身体を痙攣させ、モスキート音に酷似した音を100dB以上の音量で発せさせられます。これは極めて大きく、かつヒトが不快であると感じる音であり、5~15秒に渡って持続します(以下、これを“叫喚イベント”と呼称)。

その後、感染細胞の振動現象が収まると共に意識が回復します。特筆すべき点として、上記の叫喚イベントを通してウイルスは空気中に散布され、逆に体内からは劇的なスピードで除去されていきます。これにより感染者は仮に病院に行ったとしてもウイルスが発生されないという事態に陥るようです。なお、先述した音は人の声域と声量を越えるものであるため、音の発生要因は感染細胞の振動にあると考えられています。

SCP-3016-JPの感染率は有意に低いものの、昭和初期~中期までは九州や中四国でその症例が確認されており、専門家からは「頓叫症」の名称で呼ばれていました。これは、感染者が呼吸困難により意識を失ってから突然に痙攣しながら不快音を叫ぶという特性を反映させたものであり、財団によって秘密裏に隠蔽されるまで医者から注目の的となっていました。

財団は迅速にワクチンを開発すると共に、専門技術によって感染の媒介となる空気中のウイルスを回収・殲滅しました。これにより昭和後期には一般社会での感染症例はほとんど見られなくなり、頓叫症の名称や知識も社会から消え去っていきました。これにより財団はSCP-3016-JPを解決とし、Safeクラスアノマリーとして取り扱う事としました。
 


 
更新: 2022年、岐阜県でSCP-3016-JP感染症例に酷似する事例が確認されました。これを受けて財団が詳細を調査したところ、SCP-3016-JPを引き起こすウイルスに似た、しかしながら構造が僅かに異なるウイルスが付近に存在していたことが判明しました。

このウイルスを財団はSCP-3016-JP-Ωと指定し、研究調査を行ったところ、SCP-3016-JPの変異体であることが認められました。財団はこれに対する効果的なワクチンおよび対処法を未だ有していないため、早急な研究開発が求められています。
 


 
更新: 更なる調査によりSCP-3016-JP-Ωは九州や中四国において予想を超えて存在している事が判明しました。SCP-3016-JP-Ωによる感染者は既に数十件は発生していると見られています。特筆すべき点として、これにより感染中後期に発生する叫喚イベントが各地で確認され、財団は周囲の記憶処理と感染処理対応に追われると考えられていましたが、実際にはそのような事にはなりませんでした。

特筆すべき点として、叫喚イベント自体は発生しているものの、周囲があまりそれに気付かないという現象が発生しました。SCP-3016-JP-Ωやそれによる症例が一般に露見しないことを望む財団側にとってこれは好都合なものの、ヒトが不快であると感じる騒音が数秒にわたって持続することに対し周囲が気付かないという現象は当初、奇妙な事として扱われていました。

これに関し詳しく調査をしたところ、昭和と令和における環境や文化の違いがこれに関係すると判明しました。昭和時代は周囲の雑音が少ないところが多く、また異常音に気付きやすい環境でしたが、令和時代は周囲の雑音が多く“叫び”に匹敵する騒音が珍しくないこと、そして何よりモスキート音が発せられることに気付ける若年層の人間が軒並み高性能なノイズキャンセリング機能を持つワイヤレスイヤホンをしながら過ごしており、前提として騒音がシャットアウトされて聞こえないという文化的側面が関係していました。

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