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特別収容プロトコル
(SCP-XXXX-JP)は、サイト内の標準人型収容室へ収容してください。1日3回の食事と、小説などの適度な娯楽を与えてください。
対象との対話を含むコミュニケーションは、研究目的に限定され、基本的に禁止されています。
説明
(SCP-XXXX-JP)は、10代後半のアジア系の女性のように見えます。身長160cm、体重55kgの平均的な体格で、黒髪に黒い目をしています。攻撃的な振る舞いは見せず、財団に対して概ね好意的だと言えます。
特筆すべき身体能力、身体的構造や外観の異常はありません。
(SCP-XXXX-JP)は、【黒塗り】年【黒塗り】月【黒塗り】日に、日本国内のサイト内に突然出現しました。
収容前にどこにいたのかは判明していません。
以下は(SCP-XXXX-JP)とCクラス職員である(名前)氏との対話の録音を書き起こしたものです。「」は(SCP-XXXX-JP)の発言、『』は(名前)氏の発言として書き起こされます。
『あー、こんにちは』
「こんにちは」
『今から君について教えてもらおうと思うんだけど、大丈夫かな』
「はい」
『緊張している?』
「まぁ、少しは」
『ゆっくりでいいからね』
「わかりました」
『では、まず。君の名前は?』
「【存在しない言語】です」
『なるほど。どこから来たのかわかる?』
「わかりません。でも、異世界だと思います」
『何故そう思った?』
「私の知る世界には、SCPは存在しないからです」
『……。一般には知られていないからね。それだけでは根拠になり得ないのではないだろうか』
「私の世界にSCPは存在しませんが、SCPに関する資料は存在します。私は全てのSCPを知っています」
『全て、というのは未確認のものも含む?』
「いいえ。データベースに登録されたものだけです」
『データベースには機密情報がたくさんあったと思うんだが、君はそれも全て閲覧済みということかな』
「そうですね」
(1部抜粋)
実験1
複数名のDクラス職員によって、サイトのセキュリティを突破する実験が行われました。
結果、無関係の標準的な身体能力の人間がサイト内に侵入することは不可能だと再確認。(SCP-XXXX-JP)は何らかの空間的異常によってサイト内に転移したと結論づけられました。
(SCP-XXXX-JP)は、空間を転移する能力を持っている可能性を指摘されています。
実験2
(SCP-XXXX-JP)の協力の元、空間を転移するための実験を行いました。実験にはGPSを使用しました。
実験の結果、対象は2時間18分に渡る瞑想を行いましたが、異常性の発現は確認されませんでした。
その後、Dクラス職員の協力によって、(SCP-XXXX-JP)以外の物質の転移が可能か検証が行われました。結果、1時間45分に渡って対象はDクラス職員を見つめ続けましたが、異常性は確認されませんでした。
実験3
(SCP-XXXX-JP)の保持している財団の機密事項について、(SCP-XXXX-JP)の同意の上記憶処理を施しました。
結果、新たなSCiPが収容された時点で記憶がアップデートされた模様。新たなSCiPに関する情報に加え、処理した記憶の復元を確認しました。
追記1
現在、(SCP-XXXX-JP)は長時間の睡眠を必要としています。
覚醒のスパンは約45~50時間程で、10時間以上連続して活動することは不可能です。
この現象は、記憶に関する情報処理に時間がかかるため起こっていると思われます。
栄養補給のための点滴を行ってください。
追記2
実験の結果、(SCP-XXXX-JP)には空間転移能力はないと結論づけられました。よって、(SCP-XXXX-JP)は、何らかの空間的異常を引き起こすSCiPの副産物的存在であるという説が濃厚となっています。引き続き研究を行ってください。