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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、確実な収容方法が確立されていないため、SCP-XXX-JPによって生じる影響を緩和させることに力が尽くされます。
説明: SCP-XXX-JPは山梨県██市、██市の横断歩道に不定期的に出現する日本人男性です。SCP-XXX-JPは出現する度に外見が変化しており、いずれもそれぞれの個体が同一の人物かは不明です。SCP-XXX-JPの出現条件は極めて不確定ですが、これまでの出現記録よるといずれも以下の条件下においてSCP-XXX-JPが出現しています。
- 横断歩道に13~18歳の女性(以下SCP-XXX-JP-Aと呼称)のみが歩行中である。
- 歩行中のSCP-XXX-JP-Aに向かって道路交通法1を違反した走行を行う自動車(以下SCP-XXX-JP-Bと呼称)が接近中である。
上記の条件下において出現したSCP-XXX-JPは歩行中のSCP-XXX-JP-Aを突き飛ばし2道路の端に移動させます。その後、突き飛ばしたSCP-XXX-JP-Aに道路の中央側に背を向け覆いかぶさり、SCP-XXX-JP-Bが通過するまでSCP-XXX-JP-Aを危険から守るような行動を取り続けます。SCP-XXX-JP-Bが通過した後、起き上がりSCP-XXX-JP-Aの無事を確認すると消失します。
これまでの記録からSCP-XXX-JPの出現する目的は概ね人を助けることであると推測されますが、なぜそのような行動を取り続けるのかは不明です。そのためSCP-XXX-JPに直接干渉する試みを現在実施中です。
発見記録 - SCP-XXX-JP: SCP-XXX-JPは20██年山梨県にて実施された交通事故安全ポスターコンクールにおいて、優秀賞に選出されたポスターにSCP-XXX-JPが描写されていたため初めてその存在が確認されました3。以前から山梨県██市、██市の住民の間ではSCP-XXX-JPは「お助けおじさん」の愛称で親しまれており、優秀賞以外のポスターにもSCP-XXX-JPが人を助ける状況を意識したような作品が数点確認されました。
映像記録SCP-XXX-JP: 以下は2023/3/8にSCP-XXX-JP出現に伴う一連のプロセスを記録したものです。
<再生開始>
[需要の低さのため割愛]
[信号が赤から青に変化し、それを視認したSCP-XXX-JP-Aが横断歩道への歩行を開始]
[制限速度を大幅に超えた状態のSCP-XXX-JP-Bが横断歩道に侵入]
[白のタンクトップを着用した肥満体型の中年男性の姿をしたSCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Aの元いた地点から出現]
SCP-XXX-JP: 危なーい！！
[SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Aの胸部を接触、SCP-XXX-JP-Aは道路の端に突き飛ばされる]
[SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-Aに覆いかぶさり、脇に手を入れ自身の身体を密着させ体を上下になめらかに動かす]
[SCP-XXX-JP-Bが横断歩道を通過]
[SCP-XXX-JPはゆっくりと起き上がりSCP-XXX-JP-Aを目視]
SCP-XXX-JP: [荒い呼吸]
SCP-XXX-JP: 良かった…！
[SCP-XXX-JPが満面の笑みを浮かべて消失]
<記録終了>
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